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一 括 講 読

投稿時間:07/11/09(Fri) 22:47
投稿者名:ARU
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タイトル:MBAni
はじめまして。
私は大学院でシステム工学を専攻している修士1年です。アクチュアリーになるべく現在、試験勉強中の身です。
去年から試験を受け始めましたが、運良く数科目合格することができました。
なんとか入社前までに準会員になれることを目指しております。
入社後の話で、しかも無事に正会員になれた後の話ですが、MBA留学(できれば社費)を希望する場合、アクチュアリーは他の部署の社員と比べてMBA留学させてもらえる点で不利になるようなことはあるのでしょうか?(会社としてはMBA留学させるより、アクチュアリー業務に専念してもらった方が有益かもしれないという意味で)

何かご存知であれば、お答えいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

投稿時間:07/11/12(Mon) 07:36
投稿者名:nanasi
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タイトル:Re: MBAni
おはようございます。

まず、全般的な観点からいうと、アクチュアリーには、MBAは求められません。アクチュアリーは、人事からみれば、社内オタクなので、企画部門等の
人間を優先しがちです。ですので、MBAを夢見て生保に入ることは、厳に慎むべきでしょう。

次に、MBAに何を求めるか、です。MBAでは、経営管理論や人的資源管理、ファイナンス等を
幅広く学習する、いわば、会社経営のための基礎的知識を広く、浅く学ぶものです。
アクチュアリーを目指し、かつMBAを目指す理由は、何でしょうか?その回答によっては、他に選ぶべき選択肢は多々あります。

投稿時間:07/11/13(Tue) 00:38
投稿者名:ARU
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タイトル:Re^2: MBAni
 お返事ありがとうございます。
 私がアクチュアリーを目指している理由は、月並みですが理系の強みを活かして金融業界(とはいってもアクチュアリーは保険・年金限定ですが)で活躍したいというのが第一です。そういった意味では、クオンツにも興味を持っており、就職活動を目前に控えておりますが、まだ迷っているという状況です。
 しかしそういった専門職を目指すとは言っても数理業務に終始したいわけではなく、企画や営業などの部門にも携わりたいと考えており、総合的な面でのスキルアップを夢見ております。(いろいろ欲張るなという批判を受けそうですが・・・)MBAを取るだけで、数理以外の「総合的な力」がつくなどとは考えておりませんが、1つのチャンスとして会社から平等に機会を与えてもらえるのかどうかが気になったので今回質問させて頂きました。
 MBAの問題はそれとして、アクチュアリーの会社での評価というものはご指摘のとおり「社内オタク」というものでしかないのでしょうか?MBAを希望することすらも慎むべきだというのはあまりにも不公平ではないでしょうか?もしもそれが現実だとすれば、大変憤りを感じてしまいます。
 自分勝手な質問ばかりですみませんが、正直自分の将来をかなり迷っている状況でして、私の考えに対するご批判やアドバイスなどを頂ければ、大変助かります。

投稿時間:07/11/24(Sat) 17:36
投稿者名:MBAホルダー
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タイトル:最近の実績
2000年以降の実績ですが、身近で把握している限りではこんな感じ。
MITスローン、ペンシルベニア・ウォートン、一橋ICS、早稲田ファイナンス、筑波GSSM、中央大学アカウンティング。
必ずしも正会員だけではなく、後期試験受験中の方も含んでいます。
結構いるんですよねぇ。
必要に迫られればスキル・アップを図るということでしょう。
えらくなろうと思ったら学歴も大事でしょうし、転職するときにも箔が付きますしね。
この手の情報を共有できるとおもしろそうですね。

投稿時間:07/11/25(Sun) 22:49
投稿者名:ARU
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タイトル:Re: 最近の実績
 >MBAホルダーさん
 アクチュアリーの方でもMBA留学されている方がいるんですね!
 ちなみにその方々は社費留学なのでしょうか?それとも自費なのでしょうか?
 ご存知でしたら教えて頂くようお願い致します。

投稿時間:07/12/03(Mon) 12:18
投稿者名:AAA
Eメール:
URL :
タイトル:Re^2: 最近の実績
>  ちなみにその方々は社費留学なのでしょうか?それとも自費なのでしょうか?
私も正会員で一応MBAも持っていますが自費です。というよりもARUさんはそれを聞いてどうするというのでしょうか。社費の人がもし仮に多くいたとしたら、それをもとに会社にかけ合うのかな。
そんなことよりも、ARUさんはいったい何をやりたいのでしょう。それを明確化させてからアクとかMBAとかの「要件」を検討するべきではないですか。
箔付けならばそれほどの費用対効果はありませんよ。それにそういった資格とかはなくても、自ら進むべき方向を見出してそのために必要な日々をすごしている人に、いつの日か追い抜かれてしまっている自分を見出すことになりかねませんよ。そんな遠いキャリアゴールを想定する必要はありません。けれど、まずは自分が何をやりたいのか、どういう形で社会貢献したいのか良く自分に問うて、それで今必要なことがわかったら、とにかくそれに向かって努力することが大切だと思います。厳しいようですけど人に聞いたりするものではありませんよ。

投稿時間:07/11/13(Tue) 07:47
投稿者名:nanasi
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タイトル:Re^3: MBAni
おはようございます。

いささか舌足らずで、誤解を与えてしまい申し訳ありません。

1.オタク論
国内、外資を問わず、ほとんどの会社において、数理部門がそうみられている、というのは事実です。
また、部門間の地位比較という観点からみても、あまり重視されていないといえます。

しかし、これは、あくまでも、外的環境と外からの視線です。次に、アクチュアリーコミュニティーに目を向けてみます。これは、会社だけでなく、部署にもよるでしょう。おそらく、MBAniさんのような向学心が高い方でも満足の行く会社かつ部署というのは極めて限られているとおもいます。とはいえ、ゼロではありません。

常にアクチュアリーを目指す学生の一定割合は、MBAniさんのような、志の高い人ですが、入社後のつまらない仕事に慣れてしまい、歳を重ねて向学心を失う者が多いのも事実です。ですので、精神論的になりますが、MBA云々より前に、このような状況においても、意思を強く持つ覚悟が重要と思います。

2.MBAについて
全ての生保の数理部門で、過去10年でMBAにいった人がどれだけいるか、というと、ほとんどで0、たまに1という回答があるでしょう。これを厳しいととるか、可能性があるととるかは、自由ですが、一般的には、困難と理解すべきでしょう。

そもそも、(だめアクチュアリーでなく、理想的なアクチュアリーとして)アクチュアリーのキャリアにおいて、MBAをとるべきか、について、私は懐疑的です。むろん、とるべきではない、とはいいませんが、学を重ねていくにつれ、多くの優秀なアクチュアリーは、別の道を選んでいるように思います。MBAをとりたい、というアクチュアリー志望の学生は確かに多いのですが。とりあえず、強い意思をもって入社し、その後じっくり考えてみてはどうでしょう。

3.Patriot氏のコメントについて
彼の私的経験に基づき、おおいに参考にしていただいてよいかと思いますが、MBAに行ける可能性が希望すればそれなりに高い、という誤解を与えがちであり、アクチュアリー志望の学生に対する回答としては、やや不適切な印象を持ちます。

氏の発言は、テクニカルな内容については、傾聴すべきものが多いのですが、非テクニカルな内容では、思いが先走る傾向にあります。私見では、テクニカルな分野につよいアクチュアリーにこのような傾向が強いように思っています。おそらく、営業の影響の強い会社に育ったため、その影響がつよいことと、テクニカルな強さを評価されなかったルサンチマンによるものであろうと見ています。

投稿時間:07/11/13(Tue) 05:04
投稿者名:PATRIOT
Eメール:
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タイトル:Re^3: MBAni
ご心配なく。アクチュアリーの評価は「社内オタク」ではありません。
もっとも神様の如くでもありませんが。

MBAへの派遣は会社によって異なると思います。会社を退職して自費で進学し、学位取得後再就職というパターンもあります。また、学位がとれないリスクもあります。

私は現在までに会社を三社見ていますが、次のような状況です。
(A)最初に勤務した保険会社は公募に加え、勝手に受験しておき、合格すれば事後的に認めてもらえる可能性ありました。
(B)二番目に勤務した保険会社では、公募のみ。結果として1名に限定。枠に入らなかった方は退職していましたね。(落ちるバカ選んで、入学できる人材を選ばなかった責任は誰も問われていなかったかも…)
(C)現在勤務の投資銀行は人事予算以外に部門予算でも派遣されていたりします。

力の入れ方とか人材に対する価値観は会社によって違うので、面接で確認するのが最も確実でしょう。ただし、派遣選考に漏れた方、そもそもそういうことに興味のない方に聞いても否定的な意見しか帰ってこないと思います。

投稿時間:07/11/13(Tue) 08:49
投稿者名:ARU
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タイトル:Re^4: MBAni
>PATRIOTさん、nanasiさん
 お返事ありがとうございます。どちらの意見も異なる視点からのもので大変参考になります。
 MBAの話はとりあえず、心のどこかにしまっておきます。MBAを取るために会社に入るわけではないですからね・・・。まあ英語力なんかはMBAうんぬんの前に必要だと思うので、アクチュアリーの試験勉強以外で時間が取れそうであれば勉強していきたいです。
 さて引き続き質問ばかりになってしまいますが、MBAとは関係なくアクチュアリーというキャリアに関してお聞きしたいことが何点かあります。(以前も書いたことですが、実際にアクチュアリーとして活躍している方と直接お話する機会がないので、できればこの掲示板でご意見を聞きたいと考えております。)

 1.アクチュアリーとしてのやりがい(面白さ)は何でしょうか?
 これに関しては、あまりいい意見を聞きません。(とは言っても主にインターネットなどですが) 私も多くの情報の中で、それらに踊らされないように自戒しているつもりですが、実際に働いたこともない身なので何が正しくて何が正しくないのかが分からず、正直混乱しております。(人によって「正しさ」の基準は異なるのでしょうが)
 夏に某損保会社にインターンに言ったのですが、そこでのアクチュアリーの方は、「そんなに面白い仕事じゃない。幻滅する部分が多いよ」ということもおっしゃっていて、私以外のアクチュアリー志望の学生にも若干迷いの色が見えました。
 もちろん教科書などに書いてあることが基本にはなるのでしょうが、業務内容の面白さややりがいに関しては計りかねているという状況です。

 2.見えない壁
 人事の方から「社内オタク」と見られるというご意見がありましたが、これについても、実は私自身、薄々懸念していたところではあります。人事の方がどう評価するかは別にしても、アクチュアリーというキャリアパスでは、生々しい話で申し訳ありませんが、会社内での出世に関して「見えない壁」などがあるものなのでしょうか?(計算だけしてればいいよ。というような扱い)
 生命保険会社での人事を見てみると、割とアクチュアリーの方が役員クラスにおられるようですが、生保か損保かなどによってもそのあたりの事情が異なっているのでしょうか?
 
 3.生保にするか損保にするか
 これに関してもかなり迷っていることでして、ご意見を頂ければ幸いです。
 親会社の生損保の形態はともかくとして、子会社などで別事業をやらせていたりするもので、結局何が違うのかがよく分かりません。
 先ほども申しましたが、夏〜秋にかけて、生保・損保を2〜3社インターンなどで回らせて頂きました。
 その上で、アクチュアリー志望者として感じたことを以下にまとめたいと思います。(業務内容のことではなく、ここでは印象に限って書かせてもらいます。)
 生保・・・主計部にアクチュアリーはほとんど集められていて、いい意味で専門家集団、悪い意味で他の部署とは離れた「オタク」というような印象を受けました。アクチュアリーに対する他の部門の社員からの評価という意味では、かなり尊敬されているような印象でした。

 損保・・・ここでは年金部門のアクチュアリーとしか話す機会がなかったので分からないのですが、なんとなく生保とは違い、いい意味で「垣根がなく」、悪い意味で他の部門の社員から特別視されているわけでもなく「アクチュアリー?あっそう」のような印象を受けました。
 
 以上ですが、「業務内容以外の面」でのアクチュアリーの生保・損保による違いを教えて頂けると幸いです。よろしくお願い致します。
 

投稿時間:07/11/15(Thu) 23:04
投稿者名:放浪者
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タイトル:Re^5: MBAni
1.アクチュアリーとしてのやりがい(面白さ)は何でしょうか?
確かに会社によっては便利屋のように使われていて、面白くない人もいるかと思います。概して営業の強い会社では不本意に使われることが多く、経営陣にアクチュアリーの多い会社では面白い仕事ができるように思われます。PC環境には恵まれることが多いと思いますので、PCを駆使した計算が好きであれば楽しめるでしょう。

2.見えない壁
専門職ですので、当然それなりの扱いとなると思います。(給与や役職上もそれなりの扱いを用意している会社もあります。)特に正会員の場合それなりの水準の業務を期待されますので、他との違いを成果で示すことが求められます。

3.生保にするか損保にするか

生保・・・
従来から多くのアクチュアリーが働いています。商品設計(プライシング)・責準評価(ヴァリュエーション)等の伝統的な業務に多数のアクチュアリーが従事しています。会社によっては試験環境にもめぐまれ、経営上重要な案件に携わることもできます。

損保・・・
以前は必要性があいまいだったため、経理部にアクチュアリーがいたりしたようです。ただし、損害保険では近年海外からモデリングの手法が導入され、かなり高度な数学・ITスキルが要求されてきているようです。


 

投稿時間:07/11/17(Sat) 00:46
投稿者名:七誌
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タイトル:Re^6: MBAni
> 1.アクチュアリーとしてのやりがい(面白さ)は何でしょうか?

本件に関してのみご意見いたします。
入社前の方にイメージを伝えるのは難しいですが、以下、説明を
試みます。これは、生命保険会社のみで、損保や年金、監査法人、数理コンサル等は含みません。

○伝統的アクチュアリー
・数理課:実際に販売している保険料を自分たちで決めている。
・主計課:会社の財務諸表作成の一翼を担っている、しかも負債の太宗を占める責任準備金を計算している。

○最近のアクチュアリー
・欧州の先端的リスク管理手法を、欧州の本社から天下り的に導入して、遅れている国内大手社を見下せる。

○はずれ者アクチュアリー
・割と自由な時間が多く、調査・勉強に明け暮れる
・1円単位(あるいは1/1000単位)の正確さを追求することに宗教的美学を感じる
・プログラミングの美学を追求することに没頭する

これで、生保アクチュアリーのやりがいのおおむね9割ではないかと思います。



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