滋賀県知事の嘉田さんの新党で大騒ぎですね。
小沢さんの新党、いつまでもつかと思っていたのが、何と総選挙を待たずに解党ということのようですね。まあ石原さんの『太陽』に較べればはるかに長持ちしたとも言えますが。
でも今回の新党、何とも不思議な話ですね。小沢さんは何としてでも自分が党首の「生活」という政党のイメージを消したかったんでしょうね。
それにしても国会議員が一人もいない、経験もない人がたった二人で新党を作ると言って、組織もなければお金もない、人もいない、ノウハウもない、あるのは新党の名前と党首、そして6つほどのお題目のような主要政策、そんな新党に、国会議員が何十人もいてそれなりに組織もあるしノウハウもあるちゃんとした政党が、解党してまで合流するというのはおかしな話です。
小沢さんにしたら石原さんに嫌われてしまって『維新』からも声がかからないので、むりやり嘉田さんに頼み込んで党首になってもらったんでしょうが、『生活』の他の人、特にこの総選挙に出るはずの人はどうなんでしょうね。
理屈からいけば『生活』で公認候補になっていた人であっても、合流した『未来』で公認候補になるなんて保証はないはずなんですけれど。
そして『生活』では小沢さんもそれなりにお金を用意したと思うのですが、解党に伴ってそのお金がどうなるのか、というのも気になります。お金を出した人に返すのか、あるいは新党にそのまま引継ぐのか、とも考えられますが、何となくドサクサ紛れに小沢さんのポケットに入ってしまうこともあるのかも知れないな、なんてことも考えられます。
嘉田さんという人は女性だし、もともと学者だし上品そうな感じだしで、小沢さんはおミコシに乗せてしまえばどうにでも操れると思っているのかも知れませんが、どうもこの人はそんなにおとなしく人の言いなりになる人でもなさそうです。
とりあえずおミコシには乗ったものの、行き先を自分で決めたり気に入らなかったら、勝手に降りたりしそうです。
橋下さんのおミコシに乗った石原さんと同様、この新党とそのおミコシに乗った嘉田さんがいつまでもつか、そのあとそのおみこしはどこに行くのか、また面白い見物ができそうです。
坂本さんは原発推進派ですよね?
反対派の私からみると、
小沢さんの動きはなかなか面白いです。
今回は脱原発か原発推進かの分かれ道を決める選挙ですから、
私は、何がなんでも反原発を基本方針とする政党に勝ってもらいたい。
そのためには、嫌われ者で過去の汚濁をしょった小沢さんには影に隠れてもらい、
嘉田さんを前面に立てるのが正解だと思います。
オミコシが倒れないよう、
嘉田さんがオミコシからおりないよう願うばかりです。
小野さん、
私は原発推進派じゃあないですよ。反原発に反対なだけで、いわば、反・反原発派と言ったところです。
『今回は脱原発か原発推進かの分かれ道を決める選挙』のように見えていますが、私はそうは思いません。
脱原発とか卒原発とか言っているのはこの前の選挙の民主党のマニフェストのようなもので、選挙のための単なる手段でしかありません。仮に、今脱原発を唱えている勢力が選挙に勝って政権を取ったとすると、その段階でなし崩し的にいつのまにか脱原発は取り下げることになると思います。
小沢さんにしてみれば選挙に勝ってしまえば嘉田さんなんてのはもう用済みで必要ない存在でしょうし、嘉田さんもそのあたりのことはわかっているでしょうし。
マスコミをはじめとして、民主党が圧勝した前回選挙は一体何だったのか、とか、その前の小泉チルドレンが大量当選した郵政選挙が一体何だったのか、という反省というか理解というか、そのあたりがよくわかっていないようですね。
私だって、反原発派が勝利すれば、即原発全面停止になるなんて、甘いことは考えていませんよ。Facebookの私のウォールに、石田進さんという方が↓のようなコメントをくださっていますが、これが現実だろうと思います。
【原発再稼働当否⇒始めから選択肢などなかった】再稼働推進には科学的工学的安全性の根拠はなく、あるのは政治的判断による再稼働強行です。但し、現実を直視するなら、すでに54基もの原子炉が存在し、動かそうが、停止中だろうが冷温停止だろうが、膨大な核燃料棒が存在しており、そもそも廃棄方法も、廃棄場所もない。わが国には、54基もの原子炉の具体的廃炉技術はそもそも無く、廃炉できません。廃炉できたとしても、廃炉に伴う高レベル放射性廃棄物・瓦礫の処分方法も最終処分地もわが国には存在しません。最低でも千年間の維持管理が必要な高レベル核廃棄物の受け入れ自治体などあり得ません。冷温停止状態の原子炉は、どんな理由があろうがたとえミサイルを撃ち込まれても核燃料棒の冷却を続けなければなりません。停止中は発電所ではなくひたすら電力を消費する負の発電所でしかありません。廃炉しようにも廃炉できない以上、再稼働し何が何でも30~40年間稼働させ、廃炉技術、核のゴミの処分方法・処分方法・処分地を確立する時間稼ぎをするしか方法がありません。始めから選択肢など存在しません。再稼働強行による時間稼ぎしか方法がありません。
また、小沢さん一派が選挙に勝利したあと、脱原発をなし崩し的に取り下げることも考えられます。脱原発を進めていった場合でも、即時全面停止にしなかったら、「ウソツキ」とか「マニフェスト違反」とかの感情的な批判が沸騰し、民主党と同じ運命をたどるかもしれません。前者の場合は、小沢さん一派には即刻退陣してもらいましょう。後者の場合は、脱原発への現実的な方法を模索する方向に議論するしかないのでしょうね。脱原発派が勝利すれば、それで万々歳なんて思っていません。勝利したあとがほんとうの勝負だと思います。小沢さんが本気で脱原発を考えているなら、そのへんの理論武装は固めていると考えたいのですが、この点は甘いかなぁ。
ただ、私はなにがなんでも自民党と橋下一派にだけは政権をとってほしくない。小沢さんは嫌いですし、嘉田さんのこともよく知りませんが、今回はすべてに眼をつぶって、脱原発派に勝利してほしいと願っています。
小泉チルドレンと民主党のことですが、私はもともと小泉さんは支持していませんでした。民主党は支持しました。で、いまだに分からないのは、なぜあそこまで民主党が批判されなければならないのか、ということです。自民党の負の遺産を背負って頑張ろうとした矢先に3・11でしょう? 不運だったと思います。税・社会保険一体化、消費税増税も政策としては間違っていないと思います。ただ、時期が悪かったのではないか。民主党については、坂本さんはどう考えていらっしゃるでしょう?
昨日、家計の見直し相談センターの自主セミナーに、財務省主計局調査課の方をお呼びして勉強しました(その方は「通常なら名前や顔を出すのはかまわないのだが、選挙期間中なので、特定の党の政策を支持する発言と誤解されたり、公職選挙法違反に該当するといけないので、今回はネット上で名前は出さないでほしい」とのこと)。
坂本さんと以前お話したとき、国の負債と資産はバランスしているので、負債があっても心配ない、というような話題が出たと記憶しているのですが、昨日の資料を見ると、どうもそうではないみたいです。いずれ、この件についてもお話させてください。資料をもって事務所にお伺いしますね。
小野さん、
この石田さんの科学的工学的安全性という言葉が何を意味するのか良くわかりませんが、根拠がない、ということであれば、安全だ、という根拠がないのであれば安全でない、という根拠もありません。それは原発だけのことでなく、ほとんどすべてのことでも同様です。
民主党については、ほかでも書いたと思いますが、嘘を書いたマニフェストで国民をだまして政権を取り、それがばれたところで嘘をついたことを認めることもせず、謝りもしないで政権を取り続けていた、本来なら3.11の前に政権党をやめるべきだったのにそのまま居座りを続けた、3.11の直後はやめるべきではなかったかもしれないが、菅さんが首相を下りたころにはもうある程度事態も落ち着いていたので政権党をやめるべきだった、と思っています。
前回の選挙で嘘のマニフェストでだまされた国民が今度は嘘の脱原発・卒原発でだまされるのはあまり見たくないな、と思います。
財務省のお役人の話、というのは興味がありますね。国の負債と資産についてどんな話をしたのか聞かせてください。財務省のお役人だからと言って鵜呑みにはできませんよ。
>嘘を書いたマニフェストで国民をだまして政権を取り、
なるほど。最初から嘘とわかってて書いたんですか?
やるつもり、出来るつもりで書いたけど、
実際に政権をとってみると、そんなに甘くなかった、
見込み違いだったということかと思っていましたが。
↑の場合でも、「間違っていました。甘かったです」と、
ちゃんと説明してお詫びすべきですよね。
財務省のお役人といっても、
昨年8月までは民間の保険会社に勤務していた方なんですよ。
出向中みたいです。
また、淡々とデータの説明をなさっただけで、
主義主張めいたことはお話なさいませんでした。
とはいえ、データの数字をどう解釈するかの問題があり、
そのへんを坂本さんにお聞きしたいと思っています。