簡易保険加入者協会の懇談会(再掲)

2011年8月26日

この記事は2011年6月17日に投稿されたものですが、スパム対策のため再度投稿し、オリジナルの投稿を削除しました。
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6月14日(火)、簡易保険加入者協会の理事懇談会が開催された。

この協会は名前のとおり、簡易保険加入者の利益と福祉の増進を図ること、ラジオ体操の普及に寄与することなどを目的に運営されており、災害見舞制度という小型の火災保険に似た共済も扱っている。
理事会は、通常の法人であれば取締役会に当たり、年3~4回程度の理事会の決定を経て、協会事業が運営されている。私は10年余り前から非常勤理事を任命されていて(ちなみに無報酬)、郵政民営化の話題が盛んだった頃、協会の理事であることをマスコミに批判されたこともあるが、FPの立場から簡易保険に関わってきた者の責任として、最後まで見届けたいという気持ちで現在も在任している。理事長1、専務理事1、理事2の4人の常勤理事と10人の非常勤理事がいて、女性は私ひとり。理事会の度に、もっと女性理事がいればいいのになぁと、ちょっと寂しい思いもしている。

今回の懇談会は、月末に予定されている理事会に備え、主として災害見舞事業を少額短期保険業に転換して継承させる件について話し合われた。小規模・少額の共済とはいえ、120万人を超える契約者がいるのだから、郵政民営化とは関係なく、この共済は継続していかなければならない。

また、あまり知られていないが、ラジオ体操の普及にも深く関わっていて、協会の公益事業としてこれも継続していかなければならない。

懇談会では、当然のことながら、東日本大震災の被災者への見舞金支払いの状況も話し合われた。過去に危険責任準備金として十分すぎるほどの資金を貯めてきたので、今回の震災に対しても規定どおり全額が支払われることになり、心から安堵している。災害時にキチンとお金が支払われてこその共済だからだ。支払ったのちに残った資金を、新制度移行後も備蓄できる見通しが立ち、仮に万々が一、同等の災害が発生したとしても余力をもって支払い可能な状況にある。

懇談会後に昼食のお弁当をいただきながら、理事同士でいろいろ話し合う。理事のひとり、ある大学の教授から、福島県いわき市で行ってきた事業が、厳しい状況に陥っているという話が出た。

いわき市は気候温暖で山海の幸に恵まれた土地、東京からもそれほど遠くない。企業を定年退職した人たちが大勢移住してきているが、その人たちは体力・気力ともにいまだ充実しており、在職中に培った技術やノウハウを持っている。その人たちと大学に在籍する学生、地元の人たちなどが共同で新しい事業を興し、地元産業の育成や雇用に尽力しようとしていた矢先の震災だった。

「地震の被害は、時間や労力、お金をかければ復興できるし、私たちも頑張ることができますが、やはりいちばんの問題は福島第一原発の事故です。これだけは私たちの手の届かない問題です。修復の見通しさえ立たない現在、事業を進めていく基盤を失ってしまいました」。

地震と原発事故のダブルパンチに見舞われた福島には、こんな事例がまだまだ多くあることだろう。

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72歳 私の結論

2011年6月12日

昨日は東日本大震災から3ヶ月目の日、
各地で原発反対のデモなども展開されたようだ。

この3ヶ月間、私は悩み続けてきた。

福島第一原発の事故現場から日々漏れ続ける放射線、
それに汚染された放射性物質の広がり、
その真っ只中で暮らす福島の人たち、
過酷な現場で事故処理に当たる東電社員や関連企業の人たち、
もちろん東北の被害地の復興の問題もある。

私が悩んだところでどうしようもないし、
私ひとりが悩んでいるわけではないし、
私がえらそうに語ったり書いたりすることでもないし・・・

ひとつだけ、他の人たちと私との違いをいえば、
私が広島の被爆者であるということ。
放射能障害については、
他の人より少しは多く経験しているし勉強もしている。
内部被曝の恐ろしさについて語りたいことはたくさんあった。

しかし、一方に福島の被曝者への差別問題があった。
チェルノブイリなどで発生した放射線パニックの問題もあった。

私は幼児から被爆者として差別を受けてきた。
愛した人との婚約も、
「被爆者からは奇形児が生まれる」と彼の両親に反対され破談になった。
そのときの悲しみは今でも忘れられない。

それだけに、差別やパニックに拍車をかけるようなことは、
語れなかったし、書けなかったのだ。

この3ヶ月間、悩み苦しみながら、
原発や放射線被害に関する本を読んだ。
ネットの情報も可能な限り読んできた。

そして、72歳の誕生日を迎えた日に、
私なりの結論を出した。
「もう黙っていてはいけない!」

それとときを同じくして、この記事に出会ったのだ。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7191

どうぞ皆さんも読んでみてください。

コメント / トラックバック37件

  1. 坂本嘉輝 より:

    小野さん、

    相変わらず、センセーショナルな記事が好きですね。
    一応見てみましたが、噂話ばかりで、事実の報道、と思われるものは何もない記事ですね。

  2. 坂本さん、

    >噂話ばかりで、事実の報道、と思われるものは何もない記事ですね。

    …と断言される根拠は何なのでしょうか(^_^;)

  3. 小野瑛子 より:

    私は、この記事で結論を出したわけではありません。
    考え続けて結論を出したときに、
    たまたまこの記事と出会ったのです。

    このあと、結論の根拠を少しずつ書いていきますね。

  4. 坂本嘉輝 より:

    KENさん、

    国会の委員会の開催日とか、参考人の名前とか肩書きとかについては特に違うことを書く理由もないのでたぶん本当のことなんだろう、と思うのですが、それ以外の部分については事実である、と思われる根拠がどこにもない記事になっています。

    事実、というのはまず第一に検証が可能であることが必要ですが、この記事にはその内容の検証が可能になるような手掛かりが何も書いてありません。ですから、事実の報道とは思われない、と言ったまでです。

    むしろKENさんの方で、記事のこの部分は事実ではないか、と言ってくれると、それがなぜ事実ではないか、説明しやすいんですが。

  5. 小野瑛子 より:

    坂本さん

    私もこの記事の被曝量に関する数値には疑問を感じています。たとえば↓の部分です。

    >そのデータは、恐るべきものだった。
    >「1歳児(1~3歳未満)→108mSvの被曝」
    >「5歳児(3~8歳未満)→64mSvの被曝」
    >「成人(18歳以上)→16mSvの被曝」
    >なんと、たった0・2μSvの内部被曝をしただけで、乳幼児は100mSv超に相当する、大量被曝をしたことになるという。

    坂本さんがおっしゃるように、これらの数値の根拠は書かれていません。私が勉強した限りでは(ほんの数冊を読んだに過ぎませんが)、こうした数値の計算が簡単に出来るような根拠は見出せませんでした。内部被曝については、いまだ専門家の間でも意見が分かれていますし、まだまだ不明な部分が多いようです。

    しかし、この記事の「政府はそんな健気な日本人を、『パニックになる』など見下して情報を隠し、放射能汚染から身を守るチャンスを奪ったのだ」という言葉には激しく共感しました。政府が「3月15日に東京でチェルノブイリの時の何百倍もの放射性物質が検出されたことを知っていたが公表しなかった」のは事実ですよね? 東京でこれだけの放射性物質が検出されたのなら、現地の福島ではどれほどの量が検出されたのでしょう? 福島の住民や事故現場で働く人々はどれほどの量を被曝したのでしょう?

    この記事を読み、娘夫婦も私も暗澹たる思いで15日前後の自分たちの(主として4歳の孫の)行動を思い返しました。この事実を知っていたら、一歩たりとも孫を外には出さなかったのに・・・と。 

  6. 小野瑛子 より:

    たしかにチェルノブイリで起こったような放射線パニックの問題はあります。原発推進派の近藤宗平氏は「少しの放射線は心配無用」とし、むしろ放射線パニックのほうが大きな被害をもたらすと指摘しています。その説にも一理あると思います。

    しかし、知っていれば避けられた事態を、知らなかったために避けられなかったというのは非常に悔しいです。避けるための手立てをとるには、別のさまざまな困難が生じますから、その困難をしのいででも避けるか、困難をしのぐよりは受容するか・・・ それはひとりひとりが決めることです。

    枝野さんは家族をシンガポールに避難させたそうですが(真偽はわかりませんが)、この事実を知っていたから避難させたのであれば許せない気持ちです。まるでインサーダー取引じゃありませんか?

  7. 坂本嘉輝 より:

    小野さん、

    「3月15日に東京でチェルノブイリの時の何百倍もの放射性物質が検出されたことを知っていたが公表しなかった」

    というのはちょっと意味がはっきりしないのですが、これは、『チェルノブイリの時に東京で観測された放射性物質の量と比べて、今回福島の件で東京で観測された放射性物質の量が何百倍にもなった』、という意味でしょうか。だとすれば、これは最初から比較することにあまり意味があるとは思えません。チェルノブイリの時に東京の住民にたいして避難しなければならないなどという議論はなかったと思います。

    意味があるとしたら、東京で観測された放射性物質の絶対量であって、何倍などという比率には意味はありません。

    これは、たとえば(実際はどうかわかりませんが、仮にの話として)東京の水道水の塩分の量が山梨の水道水の塩分の量と比べて何百倍になっていたとしても、その両方が十分低い値であれは誰も気にしない、というようなことです。

    私はこのような比較に意味があるとは思いませんから、何百倍にもなったかどうかにも関心がありませんし、それを政府が公表しなかったからと言って問題とは思いません。

    『東京でこれだけの放射性物質が検出されたのなら』のこれだけの量というのはどれだけの量なのかわかりませんが、東京でどれだけの量を観測したのか、福島でどれだけの量を観測したのか、その絶対量についてはわかっていれば公表しない、ということはないと思います。

    「政府はそんな健気な日本人を、『パニックになる』など見下して情報を隠し、放射能汚染から身を守るチャンスを奪ったのだ」というのも『枝野さんは家族をシンガポールに避難させたそうですが(真偽はわかりませんが)』というのも噂話でしかありません。

  8. 小野瑛子 より:

    坂本さん

    >、『チェルノブイリの時に東京で観測された放射性物質の量と比べて、今回福島の件で東京で観測された放射性物質の量が何百倍にもなった』、という意味でしょうか。

    私はそう理解しています。

    >東京で観測された放射性物質の絶対量であって、何倍などという比率には意味はありません。

    おっしゃるとおりです。何倍というのは無意味です。しかし今、「絶対値」そのものが無意味になっているのではないでしょうか? 文部科学省は福島の子どもたちの外部被曝の許容量を3.8マイクロシーベルト/hに引き上げましたが、もともとは0.05マイクロシーベルト/hであったはず。何を根拠にいきなり80倍もの数値に引き上げられたのか、まったく理解不能です。絶対値そのものが無意味になっている今(もともと無意味だったのかもしれませんが)、この記事でこの件を語っている小出氏が、比率を使っているから信用できないとか、絶対値であれば信用できるという問題ではないと思います。

    この記事は冒頭で東京の放射性物質について書いています。週間誌らしいセンセーショナルな切り口ですが、私はその裏にある真の問題を汲み取っていきたいと思います。

    枝野さんが家族をシンガポールに避難させたか、させなかったかというのは問題ではありません。つい余計なことを書いてしまいました。

  9. 小野瑛子 より:

    この記事の中で、私がもっとも恐ろしいと思ったのは↓の点です。
    —————————-
    後藤氏によれば、3月12日前後の段階で原子炉のメルトダウンが始まっていたとしたら、溶融物に水をかけることで大規模な水蒸気爆発が起こり、まさに〝壊滅的〟な被害が出る可能性があったという。

    「そんな危機的な時に、東電は『これはチェルノブイリとは違います』などと言っていました。とんでもない話で、実は極めてギリギリな状態だったんです。重大な情報を伏せた上で壊滅的な爆発が起き、急性被曝で多くの人が避難できずに死んでいたら、まさしく犯罪です。殺人行為です。東電はそれほど恐ろしい危機的な状況下で、情報を隠していたのです」(後藤氏)
    —————————-
    ギリギリの状態を回避できたからよかったものの、もしも回避できなかったとしたら・・・ ぞっとします。

    真実を知らされない状態で、どうやって子どもたちを守れるのでしょう。私は孫のことが心配ですが、福島の子どもたちのことがもっともっと心配です。

  10. 坂本嘉輝 より:

    小野さん

    もともとの基準に根拠がなかったのが、また根拠もなしに何倍になったと言って大騒ぎするというのが不思議ですね。

    原子力の基準についてはALARAという考え方があるようです。As Low As Reasonably Achievableということで、まあ「合理的に実現可能な範囲でできるだけ低く」ということのようです。
    もともとの基準は、何もしないでも滅多にこの水準は超えないだろうという水準で、新しい基準は福島の事故があったので、もともとの基準は超えてしまったけれど今度の基準はあまり超えないだろうということだと思います。この基準を超えると何か害が出るとか、この基準以下なら大丈夫とかいう基準ではないようです。

    後藤氏というのも真面目な技術者なんでしょうが、良いようにマスコミに利用されているんでしょうね。
    「大規模な水蒸気爆発が起こり、まさに壊滅的な被害が出る可能性があった」は良いですが、では何をすれば良かったのか、何も言ってません。
    可能性を云々して非難するのは簡単ですが、無責任な態度です。ですから私にとっては何の意味もない発言です。
    後藤さんも現場にいれば待ったなしで何をしなければならないか考えたんでしょうが、現場にいないで後から「こうなったかも知れない」なんて言ってみても何の意味もありません。
    電車の前に人が飛び込んできて運転手が急ブレーキをかけたのに対し、「急ブレーキをかけると電車が脱線転覆したかも知れない」なんて話をあとからしても、何の意味もないと思うんですが。

    「そんな危機的なときに東電は『これはチェルノブイリとは違います』などと言っていました」というのも、いかにもマスコミらしいインチキですね。細部を微妙に変えることによって、全面的に違うことを信じさせてしまうというやり方です。
    東電にしても保安院にしても枝野さんにしても、「これはチェルノブイリとは違います」なんてことは言ってませんよ。何しろ何が起こっているか知ることもできないで、コントロールも十分できない状況なんですから、今後何が起きるかもわからない。言っていたのは「『今の所』チェルノブイリのようになっているわけではない」ということだけです。
    これは嘘でも何でもない話で、実際今の所チェルノブイリのようにはなっていないようです。

    ほんのちょっと言葉を省略することで、まるで意味が違ってきますよね。
    まぁ人の言葉をきちんと聞こうとしないマスコミなんかにとっては、同じようにしか聞こえないんでしょうが。

    で、こんなインチキな議論に振り回されるのは、私は御免です。

  11. 小野瑛子 より:

    >原子力の基準についてはALARAという考え方があるようです。

    ALARAは、ICRP(国際放射線防護委員会 International Commission on Radiological Protection)の考え方ですね。ウィキペディアによると、「ICRPは専門家の立場から放射線防護に関する勧告を行う国際学術組織である。ICRPが出す勧告は、日本を含む世界各国の放射線障害防止に関する法令の基礎にされている。2007年の勧告では、1年間の被曝限度となる放射線量を平常時は1mSv未満、緊急時には20~100mSv、緊急事故後の復旧時は1〜20mSvと定めている。この勧告に基づき、2011年に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所の事故に際し、ICRPは日本政府に対して被曝放射線量の許容値を通常の20~100倍に引き上げることを提案した。ただし、事故後も住民が住み続ける場合は1〜20mSvを限度とし、長期的には1mSv未満を目指すべきだとしている。これを受け内閣府の原子力安全委員会は、累積被曝量が20mSvを超えた地域において防護措置をとるという方針を政府に提言した」。

    一方、この基準に対して、ECRR(欧州放射線リスク委員会 European Committee on Radiation Risk )は、「内部被曝による長期間の影響を反映させていない」と批判しています。また「放射線量は核種の内容が分からなければ、シーベルトによる基準だけでは不十分である。更に、リスクモデルは個人の年齢、性別、遺伝、免疫、時期にも大きく左右されるので、基準値はあくまでも平均的な『目安』でしかない」とも。

    日本政府はICRPの勧告に従ってまでですから、緊急時の現在、1mSvから20~100mSvに引き上げられても文句は言えないということかもしれませんが、私はECRRの勧告にも留意してほしかったと思います。政府関係者がECRRの存在や主張を知らなかったはずはないから。

    結局は、内部被曝の問題をどう考えるかによる違いですし、内部被曝については医学者の意見もまっぷたつに分かれていますので、現段階では個人個人がどちらの考え方をとるかに関わってくると思います。私は、内部被曝に脅威を感じていますので、ICRPの勧告にも疑問を持っています。

  12. 小野瑛子 より:

    >では何をすれば良かったのか、何も言ってません。

    何をすれば良かったかなんて、後藤氏がアドバイスすることじゃないでしょう。「壊滅的な爆発が起こるかもしれない」と聞けば、避難するかしないか、どっちかを選ぶしかないじゃないですか。「大丈夫だろう」と判断した人は留まったでしょうし、「避難したほうがいい」と判断した人は出来るだけ遠くへ逃げたでしょう。これは津波でも水害でも土砂崩れでも同じですよね。結果的にそんな災害(今回は爆発)は起こらなかった、無駄に逃げてソンした、と文句を言う人もいるかもしれませんが、それは文句を言うほうが間違っています。逆に、知らされずに留まって殺されたら、大文句を言っていいです(死んだら文句も言えませんけど)。

    後藤さんも「避難すべきだった」と語ったかもしれませんが、その部分は省略されたのかもしれません。語りたいこと、語ったことのすべてがマスコミ報道されるわけではないということは、坂本さんも取材を受けた経験がおありですから、知っていらっしゃいますよね?

    マスコミのあり方についての論議は、ここではやめておきたいと思います。

    >もともとの基準に根拠がなかったのが、また根拠もなしに何倍になったと言って大騒ぎするというのが不思議ですね。
    この件は内部被曝の問題がからんでいるし、しきい値の問題もあるし、福島以前の放射線被害の問題もあるし、ICRPとECRRさえ対立しているのですから、ちょっと保留にさせてください。ただ、私は放射線は微量でも子どもに影響があると思っていますので、ただでさえ危険なものがさらに増えたというだけで大ショックです。

  13. 坂本さん、

    坂本嘉輝さん

    >国会の委員会の開催日とか、参考人の名前とか肩書きとかについては
    >特に違うことを書く理由もないのでたぶん本当のことなんだろう、と思うのですが、
    >それ以外の部分については事実である、と思われる根拠がどこにもない記事になっています。

    国会の開催日とか、参考人の名前とかを本当の事を書くのは当たり前でしょうが、
    そのそれぞれの内容について記事の中で多く書かれているようでが、
    それについては坂本さんはどう思われているのでしょうか?

    記者はその内容を受けて、記者の゛感情゛や゛思想゛や゛思い込み゛とかのバイアスを入れて
    記事を書くから面白いとも言えるのではないでしょうか。
     
    ま~ >事実の報道、と思われるものは何もない
    …と言われますが、その゛事実の報道゛とは何なのかが
     そもそも良くわからないアホな私ですが(^_^;)

  14. 小野瑛子 より:

    私が「これらの数値には根拠がない」と言う理由は、そもそもICRPのALARAへの疑問にあります。「実現可能な範囲でできるだけ低く」というのは、逆にいえば「実現不可能なら高くしてもよい」ということになりませんか? 「合理的に」というのも、何が合理的で、何が非合理的なのかさっぱり分かりません。実現可能=合理的ということなのかな?

    ALARAの考え方をとらざるを得ないほど、地球全体の放射能汚染は進んでしまっているという風に私は受け止めてしまいます。

  15. 坂本嘉輝 より:

    KENさん、
    いいコメントですね。

    私は、報道の記事を読むのは事実の報道を読みたいからです。
    記者さんにとっては『゛感情゛や゛思想゛や゛思い込み゛とかのバイアスを入れて記事を書くから面白い』んでしょうが、私にとっては何の役にも立ちません。
    で、私はそのようなものはすべて削除しながら記事を読みます。
    このようにすると、削除した結果、何ひとつ残らない記事がちょくちょくあります。

    こういう記事を、私は『何も書いてない』記事だ、と思っています。

    スパムメールみたいなものです。
    ひたすら削除するだけですから。

  16. 坂本嘉輝 より:

    小野さん、

    ちょっと勘違いしてました。
    後藤さんは、『水蒸気爆発するかもしれないから水を入れてはいけない』とか、『水蒸気爆発するかもしれないからすぐに住民を強制的に避難させなければいけない』とか言おうとしていたのかと思っていたのですが、どうもそうではなく、単に、『核燃料が高熱になっているところに水を掛けると水蒸気爆発するかもしれない』ということを言っているだけのようです。
    だとするとこれは、『真っ赤になってガンガン燃えている石炭ストーブにバケツで水をぶっ掛けたら爆発して大やけどをするかもしれないから、そんなことはしてはいけない』という程度の当たり前の話です。

    小野さんも真っ赤に燃えている石炭に水を掛けて遊んだことはありませんか?

    何カ月もたってからこんなことを言う意味が私には理解できません。もしかすると誰かが質問したのかもしれませんが、そうだとすると質問した人の意図がわかりません。

    ALARAの基準について、私は、『基準はないよりあった方がいい。実現できない基準なんてのは何の意味もないから基準は実現できるものでなければならない。基準は実質的な差がないとしても低ければ低いに越したことはないだろうからできるだけ低くしておいた方がいい。』という、ごく常識的な考えを反映したものだ、と考えています。

    放射能障害については人体実験をするわけにはいかないので、広島・長崎・チェルノブイリ等の事例から得られるデータを使うしかなく、そこで直接得られないデータについては様々な仮説に基づいて推測するしかないでしょうし、もともとのデータにしてもどこまで信頼できるかわからない、というものだと思います。

    『幽霊の正体見たり枯れ尾花』という言葉もありますが、信頼できないデータで振り回されるのは私はあまり好きではありません。

  17. 小野瑛子 より:

    坂本さん

    坂本さん

    >何カ月もたってからこんなことを言う意味が私には理解できません。

    この記事は5月23日に開催された参院行政監視委員会でのやりとりを元に書かれたものです。この時点ではじめて後藤氏がこの件を公表したのか? 3月15日後のもっと早い時期で公表したが報道されなかったのか? 坂本さんは、前者であれば後藤氏の意図が理解できない(=後藤氏を信用できない)ということですね?

    私も後藤氏がどの時点で公表したのかが気になり、3月11日以降の後藤氏の語録的なものを探していますが、現時点では後藤氏自身の言葉はみつけられないでいます。ただ、↓のyoutube、3月17日に開催された原子力資料情報室(脱原発を実現する市民の情報センター)の記者会見によると、後藤氏は「事故が発生したときは蒸気爆発を覚悟の上で冷やすしかない」という意味のことを述べています。「真っ赤になってガンガン燃えている石炭ストーブにバケツで水をぶっかける」しか事故処理の方法はない、ということです(ストーブは火を消せばそれで終わりですが、原子炉はそうではないので、ストーブとの比較は不適切ですが)。また、「原子炉はそれだけの危険性をはらんだものであり、福島第一原発の事故はレベル6.5に該当する大事故である」とも。さらに慎重に言葉を選びながらですが、再臨界による爆発の可能性を指摘なさっています。

    つまり、地震で原子炉が止まったあと、水をかけて冷やし続けていれば、これだけの大事故には至らなかった。桜井淳氏の『原発のどこが危険なのか』によると、「この事故(福島第一原発の事故)の決定的な問題点は、非常用電源系の不作動であった。原子炉が災害などで緊急停止した際は、炉心の冷却を続けるために冷却ポンプを作動させなければならない。この時に不可欠なのが、冷却ポンプを動かすための非常用ディーゼル発電機である。原子力発電所とは、それ自体が大きな電力消費設備なのだ。ところが福島第一原発では、この非常用電源系が寸断された」。桜井氏は早くから(1995年頃)、非常用電源系の盲点を指摘していらっしゃいましたが、この盲点がもろに露呈してしまったのが今回の事故だったのではないでしょうか。

    原子炉がこれほど危険なものであり、今回の事故がここまでの状況に陥っていることは、私たちには正しく報道されていなかったと感じています。後藤氏は早い時期に警鐘を鳴らしていたが報道されなかったのではないか、という懸念を私はぬぐえません。

    桜井氏は「筆者は、これまでに原発推進派(通産省技術顧問団、電力会社幹部、原子炉メーカー幹部、研究機関幹部、電力会社の広報費で運営されている電力広報を目的とした広報誌を編集している会社の幹部、大学教授、元大学教授など)から約1500回、原発反対派から約500回の脅迫や妨害を受けたが、それらについては実名を記し、すべての記録(1988年4月から今日までのテープレコーダー記録を含む)を1冊の著書にまとめる準備を進めている」と書いています。桜井氏は原発推進派でも反対派でもなく、物理学者としての立場から、世界や日本の原発事故を中心に原発の問題点を追求していらした方です。経済評論家の内橋克人氏も同様なことを書いています。私は生命保険について書いたり語ったりしていたときに、さまざまな脅迫や妨害を受け、ほとんどすべてのマスコミから干されましたが、たかが保険商品であれだけの妨害を受けたのですから、こと国策に関する原発問題でどれほどの妨害があったか推測できます。

    http://www.youtube.com/watch?v=etcASxPNzeU

    http://www.youtube.com/watch?v=iKWrX9tSLsw&feature=related

    なお、同じ記者会見の中で、原子力資料情報室は、原発から4キロの距離にある双葉厚生病院では、1ミリシーベルトまで計測できる計測器が振り切れるほどの放射線量だったと報告しています。このデータを公的な調査ではないからという理由で否定するか、参考程度に心にとどめるか、問題視するかは、受け止める側の判断です。枯れ尾花だったのか、本物の幽霊だったのか、あとで分かっても手遅れですから、私は本物の幽霊であるかもしれないという視点を忘れずにいたいと思います。

  18. 小野瑛子 より:

    放射線障害については、おっしゃるとおり過去の事例から検証していくしかないし、過去の事例には被曝量などの細かいデータはほとんどない、したがって正確な検証は不可能です。しかし、過去の事例からしか検証できないのであれば、もう一度、広島・長崎、チェルノブイリ、SMIなどに戻って、可能な限りの検証を行うことが大切ではないかと思います。

    また、過去の事例は広島・長崎、チェルノブイリ、SMIだけではありません。現在進行形の事例もあります。この件については、また改めて書きたいと思っていますが、次から次へと疑問が発生し、私も右往左往している状況です。

  19. 坂本さん、

    坂本さんのような頭の良い人は
    あらゆる報道から何が事実かをすぐ見分けられるようですが
    私のような凡人には、そんな事は出来ません。

    まして原発事故は将来に向かっての被害予想…
    専門家の中でも色々な意見がある中で、なにが事実なのか?
    是非、私に教えて下さい。
    いつも横槍でゴメンナサイ(^_^;)

  20. 小野瑛子 より:

    >KENさん

    KENさんと私はどちらかというと感覚派で思い込みが激しい、
    坂本さんは理論派でクールに事実のみを追求していらっしゃる。
    だから、意見が対立することも多いですよね。

    でも、私はこうして坂本さんが突っ込んでくださることを、
    とてもありがたく嬉しく思っています。
    突っ込まれてアタフタしながら調べなおしたり考え直したり、
    そうやって少しずつ成長していければいいかな。

  21. 坂本嘉輝 より:

    小野さん、

    おほめいただき、ありがとうございます。

    今のように、省エネ、カジュアル、クールビズの時ですから、クールというのはすなおにほめ言葉だと受け取ることにします。

    でも、『突っ込まれてアタフタしながら調べなおしたり考え直したり』というのは私も同じなんですけど。そんなにアタフタしているように見えないかもしれませんが。

  22. 坂本嘉輝 より:

    KENさん、

    別に頭の良さは関係ありません。
    もちろんちょっと練習は必要ですが、その気になれば誰でもできることです。

    たとえば、以下は、読売新聞のサイトにあった、『首相の退陣時期、自ら自公党首に説明を…安住氏』という記事です。

    ————————————————-
    民主党の安住淳国会対策委員長は16日、野党が菅首相の早期退陣を求めていることに関連し、「菅首相は事実上、退陣の意向を表明している。首相が直接、自民党の谷垣総裁や公明党の山口代表に話をされたらいい」と述べた。

     週明けの20日にも首相と自民、公明両党党首との党首会談を行い、その場で首相が退陣時期などについて説明するべきだとの考えを示したものだ。国会内で記者団に語った。

     民主党は、22日が会期末となる今国会を90日程度延長する方針で、延長をテーマとした与野党党首会談を開きたい考えだ。しかし、自民、公明両党は「退陣が明確にならない限り、党首会談には応じられない」(自民党幹部)と応じない構えだ。
    —————————————————

    この記事で、私の読み方は、
    —————————————————
    民主党の安住淳国会対策委員長は16日、(ここまではたぶん本当のことだろう)
    野党が菅首相の早期退陣を求めていることに関連し、(ここは記者の解釈)
    「菅首相は事実上、退陣の意向を表明している。首相が直接、自民党の谷垣総裁や公明党の山口代表に話をされたらいい」(ここも記者の解釈。話の内容は前後の文脈や全体像が分からないと解釈できない)
    と述べた。(ここはたぶん本当のことだろう)

     週明けの20日にも首相と自民、公明両党党首との党首会談を行い、その場で首相が退陣時期などについて説明するべきだとの考えを示したものだ。(ここも記者の解釈)

    国会内で記者団に語った。(ここはたぶん本当のことだろう)

     民主党は、22日が会期末となる今国会を90日程度延長する方針で、延長をテーマとした与野党党首会談を開きたい考えだ。(ここも記者の解釈、あるいは観測)

    しかし、自民、公明両党は「退陣が明確にならない限り、党首会談には応じられない」(自民党幹部)と応じない構えだ。(ここも記者の解釈、あるいは観測)
    ———————————————-

    ですから、この記事の内容は、

    『民主党の安住淳国会対策委員長は16日、国会内で記者団に語った。』

    というだけのものになります。

    もちろんこれが事実かどうかはわかりませんので、事実としての私の理解は

    「読売新聞は『民主党の安住淳国会対策委員長は16日、国会内で記者団に語った。』と報道した。」

    ということになります。

    全然面白くもなんともないものになってしまいますよね。中身も何にもなくなってしまいます。

    これが私の報道の読み方です。
    ほとんどの場合、面白くもなんともないのですが、ときには記者が気が付いていないと思われる事実や記者が間違って解釈している事実を発見することもあって、そんな時にはちょっと嬉しかったりもします。

    よかったら、試しにちょっとやってみください。面白いかもしれませんよ。

  23. 小野瑛子 より:

    坂本さん

    中身もなーんもないニュースを読んで、
    何が面白いんだろう?
    単なる時間の無駄じゃん??

    と、ちょっと突っ込んでみましたww

    クールというのはもちろん褒め言葉ですよ。
    そのクールな坂本さんをアタフタさせるほうが、
    中身のないニュースを読むより面白いかも。

  24. 坂本嘉輝 より:

    小野さん、

    中身もなーんもないニュースを読んで、楽しいわけないじゃん。

    でも、これも新聞なんかだったら単に読み飛ばせばいいんですが、
    テレビなんかだと延々と偉そうなおしゃべりを聞かされたあとで中身もなーんもないニュースだということがわかるんですから、いい加減うんざりです。

    でも、これはニュースを知るための必要経費だと思っています。

    インターネットのメールを利用するために、スパムメールをひたすら削除するのが必要経費なのと一緒です。

    私をアタフタさせてもなんにも面白いことなんてないですよ。
    私自身はちょっと内緒で楽しんだりしてますが。

  25. 小野瑛子 より:

    まぁ、たしかに必要経費はかかりますよね。
    私も今回、原発や放射線に関する本やニュースを読みましたが、
    途中で放り出したくなることもありました。

    でも、反対派、推進派、
    どちらでもなく純粋に学者として問題を追及してきた方、
    いろんな立場の方の意見を知りたいと思い、
    かなり我慢して必要経費を払いました。

    >私自身はちょっと内緒で楽しんだりしてますが。

    こっそり楽しんでらっしゃる気配、
    ひしひしと伝わってきましたよw

  26. 小野瑛子 より:

    坂本さんの事実を取捨選択する手法を読みながら、
    思い出していたのはアゴタ・クリストフという
    ハンガリー生まれ、フランス在住の女性作家です。

    彼女は客観的な事実しか書かない作家で、
    彼女の文章には「美しい」とか「悲しい」といった
    主観的な表現はいっさい出てきません。
    彼女の処女作『悪童日記』は、
    何度読んでも飽きることがありません。

  27. 坂本さん、

    それが坂本さんの数ある情報から〝事実〝を見抜く方法ですか?(^_^;)
    それが趣味ならともかく、わたしにとってどうでも良い情報まで
    そんな分析までする気はありません、
    自分の感性や直感で見極めた方がマシなような気がします。
    もちろん、それが間違っている場合もあるでしょうが
    それは自己責任で諦めるがつけられます。

    坂本さんのご専門の数学なんかは別かも知れませんが、
    そもそも〝事実〝なんてものも捉え方ひとつで大きく変わる
    怪しいものだと私は思っています。

    国家の歴史もNHKの報道も裁判の判決だって
    人間のバイアスが入ったものと私は思っていますので 
    坂本さんが〝事実〝と思われている事だって
    坂本さんのバイアスが入っていているのではないかと思う事があるのですが
    間違っているでしょうか(^_^;)

  28. eikoさん、それに坂本さん(^_^;)

    私も文学や映画や芝居といった芸術の上では
    無駄な注釈や説明を省いて研ぎ澄まされたものが好きです。
    しかし、現実の報道となると、そうはいかないようです。

    今回の原発報道でも、
    ありのままを全てをストレートに情報公開すればいいのですが
    それをしないのはなぜなのでしょう?
    http://d.hatena.ne.jp/rocohouse/20110413
    結局、部分的な〝事実〝を報道するだけで
    情報をコントロールしている事は明確ですよね。

    これが国民にとってどうでもよいニュース ならともかく
    命にも関わる可能性がある事で、それも個々に自己責任での
    判断を迫られたりしているわけです。
    そうなると国民は少しでも多くの情報を得ようと懸命になって
    坂本さんがウンザリされるような情況になっても当然で
    私だって興味深かく見てしまいます。

    群盲象 を評す…という言葉があります。
    象の全体像が判らない盲人がそれぞれ
    象の鼻や尻尾や足や腹に触れて、象はこんな動物だと
    論じるような事をいうようです。
    それぞれの盲人が触れたものも〝事実〝ではあるのです。

    放射能被害について、これまでの〝現実〝はわかっていても
    将来にむけての〝現実〝は判らないのです。
    したがって〝群盲象を評す〝ようないろいろな議論があっても良い!
    いやもっと積極的にやるべきだ!と私は思っているのです。

  29. eikoさん、
    ★6月17日の私に頂いたコメントのご返事を忘れていました(^_^;)

    そうですね、私もeikoさんも感覚派で思い込みが激しい(^_^;)
    それに対して坂本さんはなんたってアクチャリーですから
    あんなになちゃうのかな?って思ちゃいますね。
    一種の職業病のような(^_^;)

    72歳になっても、怒りとじゃじゃ馬精神を忘れない
    小野瑛子を応援します(^_^)

  30. 坂本嘉輝 より:

    KENさん

    私の「事実」を見抜く方法というか、「事実」とそれ以外の区別の方法ですが、これは趣味というより好みの問題だと思います。

    KENさんは自己責任で「デマに躍らされるのも拒まない」ということのようですが、私は「デマにふりまわされたくない」という、好みの問題です。

    私が「事実」と思っていることにあまりバイアスは入っていないと思います。もちろん「事実」の解釈にはバイアスが入っていると思いますが。

    しばらく前に質問のあった原発事故の「事実」について、私は次のように理解しています。
    1. 福島の第一原発で事故があったようだ。
    2. 一時かなり厄介な事態になりかけたようだが現在は落着いてきていて、まだ全て終わったわけではないけれど、終息に向かっているようだ。
    3. 途中で放射性物質の拡散もあったようだが、それはさほど心配するほどの量ではなかったようだ。

    私が理解しているのは、基本的にこれだけです。
    残念ながらすべて「ようだ」であって、確定にはなっていません。

    原発報道については、マスコミが事実の報道をしようと思っていない、ということだと思います。事実の報道をしようとすると、この前の私のコメントのようになってしまって、面白くも何ともなく、視聴者からそっぽを向かれてしまいますから。

    KENさんと同じように、マスコミも感性と直感で見極めた情報を報道しようとして、それと合致するようなデータが原発や東電から出てこないので、それを「隠している」とか「情報コントロール」とか言っているんだろうと思います。

    私は国民が、命に関わる可能性があることで、個々に自己責任での判断を迫られたりしている、なんて思いません。そのように思いこんでいる国民はいるでしょうが。

    私は国民が情報を得ようと懸命になっている、とも思いません。強いて言えば、不安のネタを得ようとしているんだろうと思います。それでウンザリしているのはその通りですが。

    私がこのようなのは、アクチュアリーだからというのとはちょっと違うと思います。殆どのアクチュアリーは私みたいじゃありませんから。
    むしろそれ以前に、若い頃小林秀雄という作家に出会い(もちろん直接会ったわけじゃなく、その人の書いた本にぶち当たった、ということですが)、その後山本七平・塩野七生という同系統の人(私はそのように理解しているんですが、世間一般では必ずしもそのように思われているわけでもないようです)の本を読み続けているから、という方が当たっているかも知れません。

  31. 坂本さん、

    >私が「事実」と思っていることにあまりバイアスは入っていないと思います。
    >もちろん「事実」の解釈にはバイアスが入っていると思いますが。

    なるほど「事実」の解釈が違うんじゃ議論になりませんね(^_^;)

    でもアタマの悪い私には「ようだ」というのいが”事実”というのがナントモ難しい(^_^;)
    ”事実”というのは…原発事故で言えば
    「大震災発生から5日後には、福島第一原子力発電所の1号機から3号機はメルトダウンしていた。」
    …と言ったような事だと私は思ってしまうのですが、
    「…終息に向かっているようだ。」の方が”事実”になってしまうのですか(^_^;)

    >私は国民が、命に関わる可能性があることで、個々に自己責任での判断を迫られたりしている、なんて思いません。
    >そのように思いこんでいる国民はいるでしょうが。

    原発からの政府の避難勧告が全て強制だったと私は認識していないのですが、
    そうでなければ自己での判断が迫られたのでは無いのでは?
    ま~坂本さんは「命に係わるも可能性なんて無い」と言われるのでしょうが(^_^;)

    >私は国民が情報を得ようと懸命になっている、とも思いません。
    >強いて言えば、不安のネタを得ようとしているんだろうと思います。

    これには言葉がありません(^_^;)

    小林秀雄にどのような影響を受けたか、今度ジックリお聞きしたいですね。

  32. 坂本嘉輝 より:

    KENさん、

    私が「事実」の解釈にはバイアスが・・・と言ったのは、『「事実」をどう解釈するか』という意味で言ったのですが、その前に私とKENさんでは「何が事実か」という点でかなり大きな違いがあるようです。

    福島原発のメルトダウンについて、今の所誰もメルトダウンの確認ができていないで推測しているだけですから、私にとっては「・・・のようだ。」にしかならないのですが、KENさんは自己責任で事実と認定して「メルトダウンしていた。」と言い切ることができるんでしょうね。

    「命に関わる可能性があることで、個々に自己責任での判断を迫られる」というのも、文字通り解釈すれば、たとえば煙草を吸うと寿命が10年短くなるから禁煙するかどうかとか、メタボになると寿命が5年短くなるからダイエットするかどうか、というのもそれに該当するんでしょうが、どうもあまり切実に「判断を迫られ」ているようには思えないんですが。

    「命に係わる可能性なんてない」とは言いません。可能性はないとはいえないでしょうが、それほど大騒ぎするような話ではないと思っています。

  33. 坂本さん、

    なるほど、私は勉強不足で知りませんでしたが
    メルトダウンは正式に確認されていないのですか(^_^;)
    でも多くのマスコミはメルトダウンをしたように報道しているし、
    政府や東電までもが、そのニュアンスで話しているようなので
    てっきりメルトダウンしているものと思っていました(^_^;)

    私にとっての”事実”の認識は…
    あくまで実際に原子炉がメルトダウンしているか、していないかであって
    それを政府?が正式に確認したら”事実”で、
    正式に確認出来なければ事実で無いなんて、どうでもよい事です。
    政府?の公式な確認だって当てにならないのですから。

    こんな状態だから、多くの人たちが”事実”を知りたくて
    坂本さんが”ウンザリ”されるマスコミ報道がされるわけですよね。
    坂本さんはメルトダウンとは正式に確認されていないのだから
    そんな事に動揺してはいけない、とういう事になるわけですか(^_^;)
    これじゃ~どうにも議論が噛み合いませんね(^_^)

    タバコとかメタボに関する情報は山ほどありますし、それを実行する時間的余裕も
    たっぷりあるでしょうし、多くは自分自身の健康やライフスタイルの問題です。
    それを小さな子どもを抱えての原発からの緊急避難を
    同等に考えるのはいかがなものでしょうか?

    >「命に係わる可能性なんてない」とは言いません。可能性はないとはいえないでしょうが、
    >それほど大騒ぎするような話ではないと思っています。

    政府の「ただちには影響ない」…と同じですね(^_^;)
    我われ世代以上の自分自身の事ならともかく
    少しでも可能性があれば親や肉親はもとより、
    多くの人が真剣に考えて当然だと私は思うのですが。

  34. 坂本嘉輝 より:

    KENさん、

    『でも多くのマスコミはメルトダウンをしたように報道しているし、政府や東電までもが、そのニュアンスで話しているようなので』

    というのを見ると、

    『ラジオのニュースでも火星人が攻めてきた、って言ってるし、お隣もお向かいさんも車で逃げようとしてるみたいだし、友達からも早く逃げるように、って電話をもらったし、うちも早く逃げなきゃ。でもその前にあの人のところにも電話して早く逃げるように教えてあげなきゃ。』

    なんて光景を想像してしまいますね。

    日本では信仰の自由、というのが憲法で保障されていますので、KENさんがメルトダウンを信じても別に咎め立てようとは思いませんが、私の方もそんな信仰を押しつけられたくはないなあ、と思います(KENさんがそんなことを押しつける、という意味ではなく、マスコミその他が押しつける、という意味です)。

    私はメルトダウンについて、政府に確認してもらいたい、なんて考えてはいません。
    メルトダウンした核燃料が抜け落ちて空っぽになった燃料棒の映像とか、メルトダウンした核燃料が容器の底の方に山のようになっている映像とかを見ることができたら、『ああ、やっぱりメルトダウンしていたんだな』と思うだけです。

    『メルトダウンとは正式に確認されていないのだからそんな事に動揺してはいけない』、なんてことは考えていませんよ。『メルトダウンしていたとしても、それでどうにもできないんだったら動揺してもしょうがない』というくらいには考えますが。私は人間が横着にできているので、動揺するのはあまり好きじゃないようです。動揺したい人が動揺するのを非難しようとは思いません。好みの問題ですから。

    でも、動揺したい人がついでにほかの人まで動揺させようとするのはあまり好きじゃないですね。

  35. 坂本さん、

    なんだか噛み合わない嫌な議論ですね(^_^;)
    私はメルトダウンを信仰してる宗教家でもありせんし、
    メルトダウンが具体的にどんなモノかも知りませんし
    だから大変だ!大変だ!と人に煽ったりもしていません。

    私は基本的に政府の発表やマスコミの報道を鵜呑みにはしませんが
    メルトダウンに関しては政府や東電も政治家も誰もが認めたようなニュアンスなので
    てっきり、そうだと思って書いたまでのはなしです。
    それが火星人襲来のデマ騒ぎにまで例えれるとはトホホです(^_^;
    それでいて、坂本さんがメルトダウンを証明する映像を見る事が出来たら

    >『ああ、やっぱりメルトダウンしていたんだな』と思うだけです。  ……とは

    …”ああ、やっぱり”と書かれていますが、だったら今現在はどう思われているのでしょうか?
    坂本さん独自の言葉の拘りとか美学のようなものがお有りなのでしょう。
    ですから、この問題を冷ややかに見てチャカされるのも坂本さんの言論の自由です。

    しかし、ここはeikoさんのブログです(しかも坂本さんがeikoさんに協力して作られた^_^;)
    広島での原爆被害者でジャーナリストでもあったeikoさんが、
    今回の原発事故に対して万感の思いがあるのは当然のことで
    その事は是非語って欲しいと、イヤ語るべきだと…思っておいる人たちは
    私も含め大勢いるのではないでしょうか。

    それに水をかけるような不毛な議論は止めて…
    そろそろeikoさんの”思い”を是非聞き出来ればと心から思っているしだいです。

  36. 坂本嘉輝 より:

    KENさん、

    『てっきり、そうだと思って』というのが『火星人襲来』になってしまったんですが、例が不適切でしたかね。だとしたら、ご免なさい。

    『ああ、やっぱりメルトダウンしていたんだな』
    について、今どう思っているかというと、
    『メルトダウンしているかもしれないな』
    『メルトダウンしているようだな』
    です。
    はっきりしなくてご不満でしょうが、これが私のやり方です。

    ただし、『冷ややかに見てチャカ』してなんかはいません。

    eikoさんの『万感の思い』についても、ご自身は感情的にならずに冷静に判断したい、と言っています。
    ですから、私のできる応援は、ブログの技術的なお手伝いも当然ですが、KENさんなどの情熱的なコメントに水をぶっかけるのも私なりの協力だ、と思っているんですが。

    eikoさんのことですから、私が水をぶっかけたくらいじゃ、びくともしないでしょう。

  37. 坂本さん、

    たしかにeikoさんは水をかけたくらいじゃ、びくともしないでしょう。
    私も坂本さんはよくご存知のように水をかけられらのはけっこう好きな方ですから
    これも坂本さんなりの゛協力゛であると感じており
    それなりに感謝してございます。m(_ _)m 

    そーはいっても
    坂本さんがeikoさんの為に作ったブログで
    坂本さんと私のふたりっきりになっちゃって
    低次元の水のかけ合いをするのもね~(^_^;)

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役に立っています、地震速報器

2011年6月10日

またまた地震ネタですが・・・

わが家では3月11日の大地震のあと、居間に地震速報器をとりつけた。小さな子どもがいるので、災害に対しては可能な限り早く対処したいという気持ちからだった。地震速報器はレンタルで月数千円(娘夫婦が払っているので正確な金額は知らない)。数千円とはいえ年間では数万円。役に立たなかったら無駄な出費になるが、これがなかなか役立ってくれているのです。

昨日も夕食のあとで地震があった。気象庁の地震情報によると「9日19時38分頃 茨城県沖 M5.7 震度4」とのこと。千葉のわが家のあたりは震度3だったが、揺れが来る直前に速報器が警報音を発し「震度3、震度3」と叫んだ。とっさに娘はガスと温水器の元栓を閉め、チビちゃんが避難場所に逃げ込んだのを確認する(チビちゃんも警報音が鳴ると押入れに作った避難場所に自分で飛びこむ習慣がついている)。二階の自室にいた私はすぐに階下におりて、元栓の再確認をする。速報器はそのあと「5,4,3,2,1」とカウントダウンを始め、0になったとたんに揺れはじめた。これくらいの揺れにはもうビクともしないくらい慣れてしまっているが、娘とふたり、さらに揺れがひどくなったらすぐにテーブルの下に逃げ込める体勢のまま、ユラユラ揺れている電灯を眺めつつ、「速報器、役に立ってくれてるね」と話し合った。

地震などの災害に遭遇したとき、まず大切なことは一次災害からわが身を守ること。出来れば無傷で。もうひとつは火事を出さないよう元栓などを閉めること。速報器は、この2点で役立ってくれている。食料や水などの備蓄は、一次災害と火災を逃れてこそのものだから。

ただし、直下型地震の場合はカウントダウンなしでいきなり揺れが来るので、カウントダウンを待たずに警報音だけでとっさに行動しないと間に合わないかも。速報器は、ないよりはあったほうがいい、というくらいの存在かもしれないが、リスク管理には、ないよりはあったほうがいいということの積み重ねが大切ではないかと思っている。

コメント / トラックバック21件

  1. 藤川太 より:

    小野さん、誕生日おめでとうございます。また、ブログ開設おめでとうございます。これからもバリバリ働いてください。広記さんがこれからこちらに来ますよ。

  2. 竹下さくら より:

    小野さま、ブログ開設おめでとうございます~。お誕生日もおめでとうございます!
    最近お会いするたびに、小野さんのひらめきのすごさや行動力に感服しています。またよろしくお願いします。

  3. katasan1 より:

    瑛子さんお誕生日おめでとうございます~~(*^。^*)(^o^)
    合わせて、ブログの開設もおめでとうございます~~(=^・^=)
    これからも、ますます、お元気でいてくださいね~~(*^。^*)(^o^)

  4. 阿部俊一 より:

    小野さん、誕生日おめでとうございます。
    相変わらずのバイタリティに敬服します。
    ブログ開設され、これからの展開が楽しみです。
    お住まいのほうは落ち着かれましたか?
    近いうちに、福島めぐりなどご一緒できればと考えています。
    いかがでしょうか?

  5. ぽち@六田 より:

    お誕生日、新しい出発、おめでとうございます。
    体調を最優先いただき、また、いろいろとよろしくお願いいたします。

  6. 八ツ井慶子 より:

    小野さん、お誕生日&HP開設おめでとうございます!“ono world”全開しまくってくださーい!いま広記さんが帰られましたよ。^^

  7. 池田洋子 より:

    お誕生日おめでとうございます^^。

    先ほどMixiを見たら、新しいHPを開設&アップされたとご紹介があったので、お邪魔しました。

    ここも、また、にぎやかになりそうですね!。

  8. 柳澤美由紀 より:

    小野さん、
    お誕生日おめでとうございます。そして
    ホームページ開設おめでとうございます。

    小野さんと再びお仕事をご一緒させていただいて
    刺激的な日々を送っております。

    小野さんとの企画を世に残すべく、全力でがんばります!

    これからもご指導ください。よろしくお願いします。

  9. 垂水直子 より:

    お誕生日おめでとうございます。

    今夜はものすごいご馳走とご家族の愛に囲まれていらっしゃるのかなーって
    勝手に思ってます(*^_^*)

    ワタシといえば呑んだくれのFriday nightを楽しんでいるところでございます。

    mixiがメインですが、またこちらにもうかがわせていただきますね☆彡

  10. お誕生日!
    そして楽しみにしていたHP&ブログ開設!
    おめでとうございます!

    eikoさんのWebで大変お世話になってから10年以上ですね。
    eikoさんもような方が、個人としてホンネで率直に
    ご自身の意見を書かれていく事は素晴らしい事だと期待しています。
    でも書き出すと…止まらなくなってお疲れにならないように
    くれぐれもムリをせずに、なが~く続けられる事を
    同じく書き出すと止まらなくなってしまう来月65歳のeikoファンの
    私としても心から願うしだいです(^_^;)

  11. スゞ より:

    お誕生日おめでとうございます!
    これからも長いお付き合いをお願いいたします。将軍様や藤川さん、やっちん、ぽちさん、
    あすかさん、懐かしい面々に嬉しくなります。

  12. 小野瑛子 より:

    あらら、家族と食事に行く前に地震ネタをアップし、
    あとでゆっくりHP開設のご挨拶をしようと思っていたのですが、
    さっそく大勢の方に来ていただき、感謝感激です。

    >藤川くん
    いつも無理ばっかり言ってる私を陰から支えてくれて、
    ほんとうにありがとう。心から感謝しています。
    ずいぶん長くお待たせしてしまいましたが、
    「小野瑛子復活!」と言っていただけるよう頑張ります。

    >さくらちゃん
    企画を出すばっかりでなかなか実行が伴わない私ですけど、
    これからは企画実現に向けて頑張りますね。
    ご一緒に仕事できて、とても嬉しく思っています。

    >katasan
    エキチャからmixiへとなが~いお付き合いですね。
    これからはこのブログでもよろしくお願いいたします。

    >阿部さん
    ぜひぜひ福島にご一緒したいです。
    実は5月上旬にひそかに福島行きを計画していたの。
    お邪魔になるといけないと思い、中止しましたが、
    近いうちにぜひ実現させたいと思っています。
    何よりも、誰よりも東電の組合員さんたちにお会いしたい。
    あの過酷な現場で頑張っていらっしゃる姿に、
    涙することも多いです。
    いまはただ、身体に気をつけてとしか言えませんが。

    >ぽちさん
    EIKO_WEB時代は、ぽちさんの前向きなご意見に
    刺激を受けることも多かったです。
    ここでもたくさんお話し合いをしたいですね。

    >慶子ちゃん
    広記がお邪魔していたんですね。
    親子でもなかなか会う機会がなくて(笑)
    慶子ちゃんの目覚しい活躍、とても嬉しいです。
    私も私らしく頑張りますね。

    >洋子さん
    これまではmixiでのお付き合いでしたが、
    こちらでもよろしくお願いしますね。
    近いうちにぜひ一度、お会いしましょう。

    >美由紀ちゃん
    またご一緒に仕事できて、とてもとても嬉しいです。
    美由紀ちゃんたちのパワーに元気づけられています。
    いよいよ私も本番スタート! 頑張りますよー

    >直子さん
    呑んだくれのFriday night、楽しそうですね。
    例のコミカルなお唄を披露していらっしゃるのかな。
    私もぜひぜひお聴きしたいですー

    >大将軍さん
    やっぱり角倉さんはKENさんより「大将軍」さまですよ。
    EIKO_WEB時代の喧々諤々を再開したいですね。
    どうも最近、日本人はますますディベートをしなくなったようで、
    ネット上でも少なくなっていますよね。
    ディベートによって少しずつ成長させていただいた私は、
    それをとても寂しく感じています。

    >スゞさん
    ほんとに懐かしい面々にネットでも再会できて、
    私もとっても嬉しいです。
    これからもよろしくお願いいたします。

  13. tawa より:

    誕生日おめでとう!
     やっと目が覚めたようだね。
    さ、起きて働いてね、時間はまだまだあるから。
     でも愉しみながら ね。

  14. 大知 一成 より:

    小野さん、お誕生日おめでとうございます。

     過日は思いがけないところでお目に掛かりその元気さにほっとしたのですが、やはり「たばこ」は・・・? まあ、人様に健康のことなど言えないのですが、そういう年代になってきたことは確かで最近は酒量もだいぶ減らしました。(?)
     またお会いできる日を楽しみにしております。

  15. 小野瑛子 より:

    >tawaさん

    うーん、ようやくお目々があいてきたかなぁ。
    まだ、大あくびしながらですけどw

    >大知さん

    あれ? 大地さんから大知さんに改名なさったの?
    いまグーグルで検索してみたら両方、出てきました。

    先日は思いがけない再会、嬉しかったです。
    またゆっくりお会いしてお話したいですね。
    これからもよろしくです。

  16. 野上 より:

    ブログ開設おめでとうございます。
    活動再開ですね。

    最近はface bookで遊んでます。
    酒は控えめにしてますので、またお付き合いください。

  17. 青木 栄子 より:

    小野さん、お誕生日おめでとうございます。また、ブログ開設おめでとうございます。
    名古屋での還暦の誕生会から、12年も経ってしまいましたね。
    これからは、ブログで小野さんのご様子も分りますので、一安心です。

    お返事が遅くなってしまい、ごめんなさい。土、日とスクーリングに行っていて、先ほど帰宅したところです。
    私は、今女子大生です。一度は辞めた大学ですが、「どうしても卒業だけはしなくちゃ」
    との思いが湧き上がってきて、この4月から再入学しました。
    名古屋の栄子も頑張ります!これからも宜しく!!

  18. eikoさん

    お誕生日ならびにブログの開設おめでとうございます。
    最近は、mixiやブログも滞りがちになり、face bookに出没しています。

    それでも、2~3日に1度はmixiに来ますので、コメントさせていただきますね。

    これからも宜しくお願いします。

  19. 小野瑛子 より:

    >野上さん
    ぼつらぼつらと活動再開していきます。
    これからもどうぞよろしく。

    facebookの使い方がどうもよく分からないんですよ。
    今度、教えてくださいね。

    >青木さん
    おおー 女子大生復活ですね! よかった。
    テーマは前と同じなのかしら?
    たしか、犯罪学でしたよね?
    また、詳しいお話を聞かせてくださいね。

    名古屋の栄子、神戸の英子、東京の瑛子、
    3人組で頑張りましょうね。
    実はふるさとの広島にも栄子ちゃんがいて、
    高校時代から現在に至るまで、
    変わらぬ思いやりで支えてくださっています。

  20. 小野瑛子 より:

    >大田さん
    face bookを活用していらっしゃるんですね。
    私も練習してみましょう。

    大田さんのパワフルなお仕事ぶりに、
    いつも感嘆しています。
    いつかきっと、出来れば近いうちに、
    京都をお訪ねしたいと思っています。

  21. 並木 静香 より:

    小野さんお誕生日おめでとうございます。(遅くなってすいません。)
    やっとHPを見る時間ができました。

    しょっぱなからすごい論議になっているのでびっくりしましたが、
    地震の速報器というものがあるんですね。
    知りませんでした。私も探してみます。

    先日は四国で講演いただきましてありがとうございました。
    またどこかでお願いすると思いますので、
    よろしくお願いします。

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地震日記

2011年5月22日

ここ数日、外出が続き少し疲れがたまったので、今日は早めに寝ようとベッドに入ったが、どうも私の身体に早寝は合わないようで眠れない。起き出してネットの記事を見ていたら、1か月ばかり前の『女性セブン』の記事がみつかった。
——————————————–
地震専門家が警戒する「茨城と千葉での直下型地震」の誘発
NEWS ポストセブン 4月21日(木)16時5分配信

今回の震災での余波は余震域となっている東日本だけにとどまらない。大地震が起きた際には、離れた位置で「誘発地震」が起きることが少なくないのだ。1944年に起きた東南海地震では太平洋側で起きたにもかかわらず、4年半後に日本海側の福井県で誘発地震を起こしている。琉球大学・木村政昭名誉教授が説明する。

「今回は太平洋プレートの北側で地震が起きました。地震が起きてプレートのストレスが取れましたが、今度はプレートの南側にストレスがかかってきます。房総沖は地震の可能性が強まったといえるでしょう。大地震による誘発地震の危険性はそれほど注目されていませんが、規模も大きいですし、余震以上に充分警戒する必要があるでしょう」

木村教授はこれまで「地震の目」という考え方で地震の予測に取り組んできた。

「従来の地震の予測はM7前後の大きな地震が起きていない空白域を見つけ、そこで数十年後に起こるだろうとするものでした。しかし、なかなか正確には予測できない。そこで私が考えたのが地震の目でした」

木村教授によると、空白域の中でも体には感じることのない小さな地震が密集して起きている部分があるという。空白域にそうした地震の印をつけていくと、黒目のような形になる。それを木村教授は「地震の目」と呼ぶのだという。

「こうした地震の目ができる空白域に限って、過去に大地震が起きているんです。小さな地震が頻繁に起きるようになったら近いうちに、その回数が多ければ多いほど大きい地震が予測されます。この方法だと、地震が起きる場所と時間と規模を予測できるんです」

そんな木村教授がいまいちばん警戒が必要なのは、千葉と茨城で起きる直下型地震だという。

「今回の地震で日本全土にストレスが加わっているといえるでしょう。首都直下型を誘発するのではともいわれていますが、そこにはいまのところ地震の目はありません。何も予兆のないところにはすぐに地震は起きません。ただ、茨城や千葉は以前から、近いうちにM6を超える地震が起きるのではないかと予想されていました。こうしたエリアでは、かなり危険性が強まっているといえるでしょう」

※女性セブン2011年5月5日号

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110421-00000015-pseven-pol

————————————–

この記事の中で琉球大学・木村政昭名誉教授が説明している「地震の目」が気になったのだ。「小さな地震が頻繁に起きるようになったら近いうちに、その回数が多ければ多いほど大きい地震が予測されます」とのこと。

では、東北地方太平洋沖地震の前はどうだったのだろうか?

気象庁の「最近の有感地震」のデータをみると、2011年3月11日に、M:9.0、最大震度:7の大地震が発生する前、三陸沖には震度1~3の地震が多発していたことがわかる(震度4もあった)。震度1や2では、有感とはいえ、それほど気にするほどの揺れではないから、大地震の前兆とは思わなかった人も多かっただろう。

http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/shindo_db/db_map/index0.html

現在の地震情報は、同じ気象庁の「各地の震度に関する情報」に発生の都度、報告されている。私はほぼ毎日、寝る前にこのページをチェックしているが、現在のところ私が在住している千葉県の地震発生は1日1~2回、震度は1~3くらいである。木村教授の説に従えば、発生が頻繁になったときは厳重警戒体制に入ったほうがいいということかもしれない。

http://www.jma.go.jp/jp/quake/quake_local_index.html

気象庁には「震度データベース」もあり、本来なら居住している地域ごとの過去の発生情報が見られるのだが、「現在3月10日までのデータを掲載しています。『平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震』の余震が多発しているため処理に遅れが生じ、ご不便をおかけしております」とあり、実際には用をなさなくなっている。

http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/shindo_db/shindo_index.html

データベースが使えないなら、「地震情報を発表した地震の震源および震度(3月11日~)」を見て、居住している地域の発生情報をピックアップしていくしかない。

http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/shindo_db/db_map/indexemg.html

いたずらに地震を不安がることはしたくないが、甘く見るのは禁物だ。家族や自分の身は自分たちで守るしかない。これから毎晩、私は地震情報をチェックし、日々の「地震日記」をつけていこう。

コメント / トラックバック5件

  1. 坂本嘉輝 より:

    小野さん、

    相変わらず、心配なんですね。

    この手の、まだ検証されていない仮説、というのはいくらでもありますから、いちいち付き合っていたらきりがないですよ。

    地震の予測、というのは、地震が起きてしまってから、事後的に、その前にこんなことがあった、こんなこともあった、などというのは容易ですが、地震が起きる前に予測するのはほとんど不可能だ、というのが今の定説のようです。

    地震が起きるかどうか予測するために地震の目ができてないか確かめるのもいいですが、小さな地震がたくさんあって、それで終わっているところもありますし、小さな地震がなくていきなり大地震が起きる、というのもあると思います。

    この先生がどんな人かわかりませんが、「何も予兆のないところにはすぐに地震は起きません。」というのをもし本当にこの先生が言っているんだとすると、この先生は科学者とは言えないですね。

  2. 小野瑛子 より:

    坂本さん

    わかってるんですよ、地震の予知が無駄だということ。
    私自身は、それほど心配してるわけじゃありませんしね。
    ただね、備えなしにぼんやりしてて災害や事故に遭うのがいやなの。

    私は無鉄砲だと思われているようですが、
    実際はかなり用心深いほうかな。
    たとえばホームで電車待ちしているときも、
    出来るだけ柱の陰にいるようにしていますし、
    道路で信号待ちのときもいちばん前には立ちません。
    階段を上下するときは軽く手すりにふれてますし。

    子どもの頃からそうだったようで(ある種の本能かも)、
    何度か、死んでもおかしくないような事故に遭遇していますが、
    間一髪のところで難を逃れているんですよ。

    天災や事故に見舞われたときは、
    まず一次災害から生き延びることが大切。出来れば無傷で。
    (水や食料などの備えは、そのあとの話です)。
    一次災害を逃れるには本能を研ぎ澄ませておくことが大切。
    そのためのトレーニングなんですよね。

  3. 小野瑛子 より:

    >、「何も予兆のないところにはすぐに地震は起きません。」というのをもし本当にこの先生が言っているんだとする

    私もこの言葉が気になって他も調べてみたのですが、
    他ではそんなことはおっしゃっていないようです。
    女性週刊誌特有の誇張かもしれませんね。

    ちなみに木村教授のHPは↓
    http://web.mac.com/kimura65/Site2/Home.html

    ウィキペディアによると地震予知に関する著書も多くありますが、
    私はいま著書を購入して読むほどの気持ちはありません。
    他に読みたい本がたくさんあるので。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E6%94%BF%E6%98%AD

  4. 坂本嘉輝 より:

    小野さん、

    『私は無鉄砲だと思われているようですが、実際はかなり用心深いほうかな。』

    ではなく、
    『かなり無鉄砲に危ない橋を渡ってきているので、用心深くならざるを得なかった、』
    んじゃないですか?

  5. 小野瑛子 より:

    あははー
    たしかにそうかもしれませんね。

    坂本さんには絶対に勝てませーんw

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81ミリシーベルトで急性放射線障害を発症した私。正体は内部被曝か?

2011年5月13日

原発事故による放射線汚染が問題になっている。被曝量が20ミリシーベルトまでなら安全だとか、100ミリシーベルトまでなら許容範囲だとか、さまざまな数値が飛び交っているが、そんなニューを読む度に、私の中では混乱が深まる一方だった。

●なぜ私は、わずか81ミリシーベルトで急性放射線障害を発症したのか

私は広島の被爆者。6歳2ヶ月のときに被爆したが、被爆の一週間後に急性放射線障害を発症し、脱毛、出血、嘔吐、下痢、高熱などに苦しんだ。ところが、ウィキペディアなどのデータによると、私が被爆した爆心地から2km地点の放射線被曝量は81ミリシーベルトとなっており、吐き気・嘔吐などの急性放射線障害を発症するのは1000ミリシーベルト、出血・脱毛までに至るのは2000ミリシーベルトとのこと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D

この差はなんなの? なぜ81ミリシーベルトしか被曝していない私が急性放射線障害を発症したの? たしかに避難する途中で黒い雨を浴びたし、川を渡るときに水を飲んだかもしれないし、空中に漂っていた放射性物質も吸い込んだだろうが、それらを合計してもせいぜい数百ミリシーベルトだろう。2000ミリシーベルトに達するとはどうしても思えない。なぜなら、私は2km地点から郊外に向かって避難したのであって、高濃度の放射線に汚染された爆心地に向かったのではないからだ。

もうひとつの疑問は、65歳になって発病したバセドウ病である。バセドウ病は女性に多い病気で、とくに珍しい病気ではないが、高齢になってからの発病はそれほど多くない。私が受診している甲状腺疾患専門病院「伊藤病院」のホームページには「バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気、すなわち甲状腺機能亢進症を起こす代表的な病気です。(中略) 発病年齢は、20歳代、30歳代が全体の過半数を占め、次いで40歳代、50歳代となっており、青年から壮年に多い病気といえるでしょう」とある。

また、バセドウ病の発病とほぼ同時にバセドウ眼症(バセドウ眼疾ともいう)を発病。眼球が異常に飛び出していき、視力も急激に悪化した。その悪化速度の速さと激しさは医師も首をかしげるほどで、発病から半年もたたないうちに視神経症による失明の危機に見舞われた。

視神経症だけではない。角膜や結膜の傷(ひどい痛みを伴う)、複視(ものが2つに見える)など、バセドウ眼症のありとあらゆる症状が出た(伊藤病院のホームページによると、複視は「悪性眼球突出の症状だが、ごくまれなことです」とある)。

バセドウ眼症を治療する病院は、現在、日本には一ヶ所しかない。原宿のオリンピア眼科である。ここには全国各地の甲状腺疾患専門病院から重症患者が送られてきているが、その中でも私の症状はことにひどいほうだった。

ステロイドの大量投与、眼の周囲の骨を削り、眼窩後壁(がんかこうへき)という眼球の後ろにある骨を除去する手術、放射線の照射など、およそありとあらゆる治療を受け、なんとか失明を避けることが出来たが、MRI検査の結果をみれば、私の眼球の奥には依然として病巣がひそんでおり、いつ再発してもおかしくない状況にある。医師からは「再発したら、もう手術は出来ません」と宣言されている。

甲状腺機能障害は、がんや白血病と並んで被爆者に多い病気だが、被爆から60年近くもたっての発病に原爆は関係あるのか? 

短期間にここまで急激に病状が悪化したのは、もしかしたら原爆が影響しているのではないか?

今回の原発事故による放射線によって、数年、数十年後に発病する可能性はあるのか? 

何ミリシーベルトなら安全だとか、何ミリシーベルト以上は危険だとか言われるが、ほんとうにその数値は信頼できるのか? 

私には理解も納得もできないことばかりだった。

そんな疑問を抱えたまま、ここ数日、原発や放射線障害に関する本を読んだり、関連記事をネット検索して読んだりした。そうして行き着いたのが「外部被曝」と「内部被曝」の問題である。

●外部被曝と内部被曝

ここまでの文章で、すでに気づかれた方もあるかと思うが、私は「被爆」と「被曝」という文字を分けて使っている。どちらも音読みすれば「ひばく」だが、意味は異なる。被爆は文字どおり爆弾、つまり原子爆弾などの被害を受けることで、被曝は放射線にさらされることを言う。つまり私は、広島で被爆し、原子爆弾による放射線に被曝したわけである。

また、被曝には2種類あり、ひとつは「外部被曝(体外被曝ともいう)」、もうひとつは「内部被曝」である。

外部被曝とは、放射線を発する源(放射線源、放射性物質)が身体の外にあり、外部から放射線を受けること。代表的なのは、医学診断のときのレントゲン検査である。

内部被曝とは、放射線源が体内に取り込まれたときに起こるもの。体内への取り込みは、食べ物や水と一緒に口から入る、口・鼻から吸い込む、皮膚から入るの3つに分類できる。体内に取り込まれた放射線源は、体内のどこかの組織に沈着し(代表的なのは、放射性のヨウ素131が甲状腺に沈着すること)、長時間にわたって周囲の細胞に放射線を放射する。つまり、身体の内部から被曝し続けるのだ。

ここまで理解できた段階で悟ったのは、私は被爆時に外部被曝によって一度に81ミリシーベルトの放射線を浴びたこと、避難中に黒い雨や空気中から放射線源を体内に取り込み、その放射線源から内部被曝を受けたこと、の2点である。

では、内部被爆にはどんな脅威があるのだろうか? 急性放射線障害は2000ミリシーベルト以上で発症するというが、私はそれほど多くの放射線は浴びていないし、取り込んでもいない。もしかしたら、内部被曝は外部被曝以上に、人体に大きな影響を与えるのかもしれない。離れた距離から一時的に受ける外部被曝に対して、内部被曝は至近距離からの長期間にわたる被曝だから、外部被曝より少ない量でも影響は大きいのかもしれない。

●アメリカは当初から内部被曝の事実を知っていた?

そんな疑問を感じていたときに出会ったのが、『内部被曝の脅威 ~原爆から劣化ウラン弾まで』(肥田舜太郎・鎌仲ひとみ著 ちくま新書)だった。そこには、まさに衝撃的な事実が書かれてあった。さらに著者のひとりである鎌仲ひとみ監督の映画『HIBAKUSHA ビバクシャ』をDVDで観て、私の衝撃はより深まった。

広島・長崎の被爆者は、世界最初の放射線被曝者であると言われているが、内部被曝に関していえばアメリカのほうが先だったのだ。第二次世界大戦中、アメリカはドイツとの核兵器開発競争のために、ワシントン州シアトルの東方350kmの砂漠に、プルトニウム抽出の原子炉を建設したが(このプルトニウムが長崎に投下された原子爆弾に使われた)、原子炉の建設に関わった科学者や労働者の多くが、のちにガンなどで死亡している。また、原子炉の風下にある農業地帯では、土地や空気の放射線汚染によって多くの奇形児が生まれ、流産、ガン、甲状腺障害などが多発し、現在でもそれが続いている。

さらに、プルトニウム抽出で生成される劣化ウランは、本来は原子力廃棄物であるが、これが兵器に再使用されたのが湾岸戦争などで使われた劣化ウラン弾であり、劣化ウラン弾の放射線を被曝したイラクの人々、ことに子どもたちに白血病やガンなどが多発しているという。

これはまさに内部被曝ではないか。アメリカ政府は当初から内部被曝の事実を知っていたのだ。その大量人体実験が広島・長崎だったのではないか。終戦後、広島にABCC(Atomic Bomb Casualty Commission 原爆傷害調査委員会)がアメリカ政府によって設立され、多くの被爆者がそこで半強制的に検査を受けさせられた(治療はいっさい行われなかった)。1975年、日米共同出資の放射線影響研究所に改組されたが、それまでに収集した資料の多くは日本には渡されず、アメリカ本国に持ち帰られ、闇の中に閉じ込められた。

自分の急性放射線障害の謎を追っていくうちに、私は飛んでもない事実に行き当たってしまったようだ。

しかし、これだけの探求で結論を出すのは早すぎる。内部被曝には疫学的な実証がないとして、肥田氏や鎌仲氏に反論する学者も多い。それらの書籍も読みながら、もう少し勉強したいと思っている。この続きはまたの機会に・・・

コメント / トラックバック8件

  1. 坂本嘉輝 より:

    小野さん、

    放射線被曝者、ということであれば、アメリカの被曝者より、キュリー夫妻の方がかなり先だと思います。

    劣化ウランは内部被曝ではなく、環境による外部被曝だと思います。

    いずれにしても、人体に対する影響は、人体実験するわけにはいかないので、事故による被曝者を調べるしかありませんので、確定的な結論を出すのは難しいと思います。

  2. 小野瑛子 より:

    >キュリー夫妻の方がかなり先だと思います。

    たしかにそうですね。研究段階や治療行為での科学者・医師・患者の被曝を含めると、アメリカの原子炉被爆者が最初とは言えません。ただ、最初の犠牲者であったキューリー夫妻以外は、放射線の影響を知った上での被曝です。ことに患者のほうは、放射線を浴びるデメリットと、放射線検査や放射線治療から受けるメリットのどちらをとるかを判断して決めることもできます。一方で、プルトニウム原子炉による被爆者は、知らされずに被曝したという点が異なります。書き方を考えてみますね。

    >劣化ウランは内部被曝ではなく、環境による外部被曝だと思います。

    環境というのは自然環境ですか? それとも劣化ウラン弾の使用によって生じた環境ですか? あるいは、フセインが使用したとされる化学兵器によって生じた環境ですか?

    劣化ウラン弾で破壊された戦車や不発弾が放置されていて、これらから放射線が発射されていますので、それにふれたり不発弾をおもちゃにして遊んだりしたための外部被曝はありました。しかし、この外部被曝による放射線障害は生じていません。私の場合と同様に、放射線障害を発症するほどの高い放射線量ではなかったからです。

    また、外部被曝による障害は、放射線が内部臓器などを直接攻撃したことが原因ですから、発症の時期が早いし、症状は嘔吐、出血、高熱、脱毛などです。照射を受けた直後にがんや白血病を発症するわけではありません。また、数年後、十数年後、あるいは数十年後に外部被曝によって放射線障害を発症することもありえません。

    劣化ウラン弾によって外部被曝した放射線の一部が、皮膚を通して体内に入り、どこかの組織に沈着して近くの細胞に放射線を発射し続けた・・・ これがまさに内部被曝なのですが、この内部被曝によってがんや白血病などを発症したと私は理解しています。

    >確定的な結論を出すのは難しいと思います。

    そのとおりです。外部被曝による影響は確定的ですから「確定的影響」と呼ばれていますが、内部被曝による影響は、あくまでも確率論です。しかもその確率には、たばこや肥満など放射線以外の要素もかかわってくるので、疫学的な実証は非常に困難です。広島・長崎の被曝者の場合も、長い年月をかけた統計的調査によって、がんや白血病の患者が、被曝していない人よりこれくらいの%で多い、したがって内部被曝には「確率的影響」があると考えられる、というのが現在の結論です。

    だからこそ、アメリカ、イラク、チェルノブイリ、SMI、日本などの被曝者追跡調査をきちんと行ってほしいというのが私の願いです。広島の被曝者には、アメリカ政府が設置したABCC(原爆障害調査委員会)が調査した被爆直後から十数年にわたるデータがありますが、これらのデータはアメリカに持ち帰られて、闇の中に閉じ込められたままになっています。また、アメリカでもイラクでも、広島・長崎でも、被爆地で医療行為を行った臨床医のデータがあり、多くの臨床医が内部被曝の脅威について警告していますが、統計的根拠に乏しいという理由でWHOからも却下されています。

    実験室でのマウスや金魚を使った実験も大切ですが、生身の人間を使った実験がすでに行われているのですから、なぜそれを無視するのか、臨床医の言葉を聞こうとしないのか、無視の裏には政治的・戦略的・産業的な思惑があるのではないかと、勉強するにしたがって私もかなり疑問を持つようになりました。

  3. 小野瑛子 より:

    福島第一原発事故によって、現在も放射線や放射線汚染物質がばらまかれていますが、この外部被曝による発症はないと思います。外部被曝だけに関していえば、政府や東電の「影響ありません、安全です」という言葉に嘘はありません。ただし、内部被曝に関しては、すでに脅威をもたらす段階に来ているのではないかと思います。内部被曝について知ったことの詳細を書けずにいるのは、そのためです。

  4. 坂本嘉輝 より:

    小野さん、

    私が『劣化ウランは内部被曝ではなく、環境による外部被曝だと思います。』と書いたのは、
    劣化ウラン弾の使用によって生じた環境の意味です。

    劣化ウラン弾で破壊された戦車や不発弾が放置されていて、これらから放射線が発射されていますので、それにふれたり不発弾をおもちゃにして遊んだりしたための外部被曝--のことです。

    『劣化ウラン弾によって外部被曝した放射線の一部が、皮膚を通して体内に入り、どこかの組織に沈着して近くの細胞に放射線を発射し続けた・・・ 』というのはよく意味がわかりません。
    『放射線の一部が、皮膚を通して体内に入り、放射線を発射し続けた』という、放射線が放射線を発射する、というのも理解できませんし、仮にそのようなことがあったとして、それは内部被ばくではなく外部被ばくなのではないかな、と思うのですが。

    『外部被曝による影響は確定的ですから「確定的影響」と呼ばれています』という確定的、というのはどうも私が使った『確定的』とは意味が違うようです。この『外部被曝による影響は確定的です』というのはどういう意味なのか教えてください。

    私が『確定的な結論を出すのは難しいと思います。』といったのは、仮に確率的な影響であってもサンプル数が少なすぎて信頼できる確率を計算することができないのではないか、というくらいの意味です。

  5. 小野瑛子 より:

    坂本さん

    私の説明不足&言葉使いのミスで混乱させちゃってますねー ごめんなさい。

    私の頭の整理のためにも、言葉の説明からやってみますね。ただ、1,2冊の本からの引用では間違いが生じやすいので、もうちょっと理解を深める時間をください。なにしろ医者や学者が書いたものは難解ですし、諸説が入り乱れていますので、私が間違って理解している部分も多いと思います。

    最近しみじみ思うんですよ。坂本さんの厳しい(笑)ご指摘のおかげで、私もすこーし論理的に考える努力をするようになりました。

  6. Jony_mars より:

    小野さん
    新しいブログ開設おめでとうです^^
    お元気そうで安心しました!
    またいろんなお話し聞かせてください。

  7. 小野瑛子 より:

    jonyさん

    お久しぶりですー お元気ですか?

    検索でみつけたの? ここ。
    まだ作成中で公開していないんですけど、
    私の名前で検索すると出てくるんですよ。
    もう少し中身を充実させて公開しようと思っています。

    またいろいろアドバイスくださいね。

  8. koyan より:

    タイトルに興味を持ち、コメントさせて頂きました。

    広島の爆心地から2㎞で被爆されて、急性放射線障害を発症されたということで、大変なご経験をされたことと思います。

    戦後生まれの私などが想像できないほどのご苦労、心労が有ったことと思います。

    肥田さんの書籍からも原爆で被爆された方のお気持ちは理解出来るのですが、既に60年以上が経ちました。被曝と言うことに興味をお持ちであれば、もう少し正確な情報を集められた方が良いように思います。

    私も、原爆の被災者に対して情報の隠蔽は間違いなく有ったと思います。チェルノブイリの事故を調べていて解ったことですが、この原発事故の報告書は被爆国としての日本の意見を考慮された内容となっています。
    どちらも、被災者の被曝線量を曖昧にしています。正確な被曝線量は計測計測されていなかった事もありますが、意図的に隠されたと思います。
    誤解される方も多いと思いますが、理由は人道的な判断によるものと思います。

    原爆の被災者、チェルノブイリ事故での被災者に共通するのは、急性放射線障害で亡くなられた方々がいることだと思います。
    急性放射線障害で亡くなられた方々の近くには何倍、何十倍、何百倍の方達が、同じとまでは行かなくても相当な高線量で被曝されていたと思います。
    ご存じの様に、1シーベルト、2シーベルト被曝されても全員に障害が出るわけではありません。
    そのような状況で、「あなたは、2シーベルト被曝しているから10年後~20年後にガンで死ぬ可能性が有ります」と言えなかったor言わなかったor隠したと思います。
    「チェルノブイリの一般住民には甲状腺ガン以外の障害はなかった」も同じ理由です。

    残念なことに、人道的見地からとはいえ操作された情報からは辻褄が合わない事柄が出てきます。辻褄が合わないから、低線量の内部被曝に原因を求める人達が沢山現れましたが、原爆の被爆とチェルノブイリ事故の被曝は明らかに高線量による障害の方が圧倒的に多く、低線量の内部被曝も可能性が無いとは言えませんが、それを区別することは出来ないと思います。

    どちらにも言えることですが、答えを低線量内部被曝に求めるより、その被害規模から察して災害発生時の現実的な被曝量を、先ず考慮すべきだと思います。

    内部被曝に興味をお持ちなら、日本では「トロトラスト肝障害」が、大規模な放射線による健康障害として有名です。勘違いされた、児玉龍彦さんが国会で紹介されたことでご存じの方も多いと思います。内部被曝として広く知られている症例ですが、当然、低線量での被曝障害では有りません。

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フォトギャラリー

2011年5月3日

フォトギャラリーを設置してみました。

まだ、調整が必要ですが、なんとかうまく動きそうです。

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