『直立2足歩行』

7月9日に出勤途上で足を骨折し7月12日に入院、7月19日に手術、7月28日に退院となり、その後基本的に松葉杖生活をしていたのですが、外来で診察してもらって8月19日の診察で、順調に治りつつあるということで、『松葉杖なし』ということになりました。

私としては松葉杖が2本から1本になるとか松葉杖の代わりに普通の杖を使うとか、段階的にやっていくんだなと思っていたら、いきなり『何もなし』という事になり、何となく不安な気持ちでした。

何しろ手術から1か月間ずっと松葉杖と一緒に生活し、これさえあれば何でもできると思っていたのがいきなりなくなると、自分の事ながら大丈夫かな(?)と思ってしまいました。最初のうちはヨタヨタ歩きから始まって次にトボトボ歩き、今では長い距離でなければ普通のゆっくり歩き、まで戻ってきました。

松葉杖というのは、骨折をした方の足に全体重をかけるわけには行かないのと、骨折をしなかった方の片足だけではバランスを取るのが難しいということで、いずれにしても補助的な役割のもので、基本は骨折をしなかった方の足で立ったり歩ったりしているものだ、と思っていましたが、これが全く間違いでした。

松葉杖なしで歩き始めてすぐに感じたのは、歩く時の足の負担、背筋の負担がとんでもないということでした。

松葉杖で歩くというのは見た目は立って歩っているようですが、実は杖と足の四足歩行、四つん這いで歩っているのと同じようなもの、ということです。

この四足歩行が2足歩行になったわけですから、足腰の負担が1気に増えたのは仕方のない事です。

しかし負担は増えましたが、2足歩行の素晴らしさに改めて感激しました。松葉杖の時は何かを持って歩こうと思ったら、リュックに入れてリュックごと担ぐか、ベルトに挟むかということで、何かの乗っているお皿や飲み物の入っているコップなどは自分で運ぶことができませんでした。2足歩行であれば、余った2つの手でこんなのは簡単に持ち運べます。松葉杖では傘がさせないので、雨がふったらやむのを待つか濡れるのを覚悟で歩くしかありません。2足歩行であれば、余った手で傘をさすことができます。

直立2足歩行というのは、とんでもなく便利な発見だなと改めて思いました。

というわけで、直立2足歩行を始めて2週間、まだ10分も歩くとくたびれ果ててしまう、という塩梅ですが、あとは体力の回復を図るだけ、ということのようなので、時間の問題で元のように普通に歩けるようになると思います。

それにしても、骨折しなければ自覚することのなかった直立2足歩行のすばらしさに気づくことができてラッキーでした。

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