保険会社に対する金融庁の「保険検査マニュアル」が改訂されるようです。
先週12月15日に改定(案)が発表され、現在パブリックコメントの手続きに入っています(締切りは来年1月14日午後5時まで)。
この検査マニュアルというのは、金融庁が保険会社を検査する時にこのように検査しなさいという検査官向けのマニュアルなんですが、それと同時に検査を受ける保険会社の側も、このように検査するんだからあらかじめそのつもりで準備しておきなさいという性格のものです。
現行の約200ページのものが改訂(案)では約300ページと、大幅に増えています。こんなもの細かくチェックするなんてことはできませんが、ざっと見てみました。
で、今回の改訂ですが、何よりもまずチェックリストとしての機能が明確になり、このマニュアルで「・・・しているか」の所を「・・・している」と答えられるように組織を作ったり会議を作ったり規定を作ったり報告書を作ったりすれば、とりあえず一応体制の整った保険会社が出来上がるというもののようです。
今回の改訂では各分野ごとに、経営陣による態勢整備・管理者による態勢整備・個別の問題点の3段階で確認すべき事項が整理されているため、否応なしに経営陣の関与が明確に検査されることになります。
大部のものですが、適当に面白そうなところを見繕って見てみると、面白いと思います。
新しく保険会社を作る時など、この検査マニュアルに従って組織や規定を作れば良いので、大分作業がしやすくなると思います。