金財(週刊金融財政事情)に連載中の佐藤優さんのコラム、やはり素晴らしいですね。
3回目は『「松本復興相辞任問題」の本質』と題して、政治は言葉の芸術である、ということと、震災から立ち直るにはイデオロギー(あるいは「国民の物語」)が必要なのだ、ということを言っています。
イデオロギーを「国民の物語」と言い換えるのはびっくりですが、言われてみればその通りですね。新たな「坂の上の雲」の物語ができると良いんでしょうね。
4回目は『特捜検察の存在意義』です。特捜検察の国策捜査により逮捕され有罪になった佐藤さんだからこそ書ける、特捜部必要論です。
歴史には時として「時代のけじめ」をつけることが必要になることがあり、今のように政治がそれをする力を失っているような時は、それに代って特捜が国策捜査でそれをすることが必要になる。『特捜検察が生き残ることが結果として国家と国民の利益にかなうと筆者は考える』というのが佐藤さんの結論です。
いかにも国家主義者の佐藤さんの面目躍如といった所です。