イギリスにEquitableという生命保険会社がありました。
実はEquitableという名前の会社はいろんな国にいくつもあるのですが、その本家はイギリスのEquitable Societyという会社で、この会社はEquitableという名前の本家というより、世界中の生命保険会社の元祖のようなものです。
すなわち年齢別死亡率にもとづいて加入者の年齢別に保険料を計算して生命保険を引受けるという今のような形の生命保険事業を、世界で初めて実施した会社です。
また「アクチュアリー」という言葉が「保険数理の専門家」を意味するようになったのも、この会社がもともとです。
この会社が保険契約の引受けを始めたのが1762年の9月ですから、来年は生命保険生誕250年ということになります。
それを意識したわけではないのですが、たまたま去年アクチュアリー会の図書室で本を物色していた時、面白そうな本をみつけました。それが中味を見てみたら、この元祖のEquitableの昔話の本でした。
で、あまり面白いので皆さんに紹介しようと思います。
本は今でもアクチュアリー会の図書室にあると思いますが、アクチュアリーでない人は借り出すことはできないでしょうし、かなり古い小さな本なので読んでみようとする人も殆どいないだろうと思います。
はじめはこの翻訳を本にして・・・などと余計なことを考えていたのですが、多分こんな本を面白がって読む人もそんなに多くないだろうと思いますし、本を出すというのは手間の割には収入にはならないので、このブログで公開することにしました。
そうすると一度に読むのは大変だろうと思い、少しずつ小分けにしてpdfにします。もし良かったら、読んでみて下さい。