2つの裁判

小沢さんの元秘書3人の裁判・判決が出ましたね。微罪ですが三人とも有罪の判決で、3人ともすぐに控訴したようです。

当初検察側の尋問調書を含む大量の証拠書類が却下されたため、多分無罪になるんだろうと思っていた人は大逆転でがっかりですね。

裁判官も問題含みの尋問調書を使わなくても有罪にできると最初から考えていたんでしょうか。

いずれにしても小沢さん本人の裁判がいよいよ始まりますから、しばらくはこの話題が続きますね。

判決は微罪で執行猶予も付いているんですが、大事なのは量刑の重さではなく「有罪か無罪か」ということですから、この有罪で小沢さんは本当に困ったことになってしまいましたね。

裁判官は他の裁判にはかかわりなく自分の判断だけで判決を決めるということになっていますが、だからと言って他の判決を参考にしてはいけないということではありませんから、それだけ今回の有罪は重く感じられることでしょう。

いずれにしてもこうなったらそう簡単に決着がつくことはなさそうですから、来年の民主党の代表選に小沢さんが立候補するという話はもうないでしょうし、その後には否応なく衆議院の改選で、いわゆる小沢チルドレンはほとんど再選されないでしょうから、小沢さんの影響力ももはやこれまでということになるんでしょうか。

もちろん本人が出れば衆議院議員に改選されるということはあるでしょうが、もはや小沢グループというわけにはいかないでしょう。竹下さんが独立宣言した後でも影響力を持ち続けた角さんとは違いますね。

もう一つ、例の証拠改ざんの検察の特捜部長・副部長の裁判も賑わっていますね。被告の元部長・副部長さんも徹底抗戦の構えですし、原告の検察側も同僚・部下の検察官僚を総動員して本気で戦うようです。

で、マスコミは面白がって報道しているんですが、この裁判、被告・原告が頑張れば頑張るほど、いずれにしても元部長・副部長さんより上には追及の手が伸びないという仕組になっているのが面白いですね。

被告が勝てば元部長・副部長も「白」なんだから、その上も当然「白」だということになりますし、被告が負けた時には元部長・副部長は「こんなに悪い奴」だということになりますから、そんなに悪い奴が上の指示も仰がずに勝手に悪さをしたんだということになるんでしょう。

さすがに頭の良い官僚が揃っている検察が、組織の存亡を賭けて本気でやってる裁判です。頭の良いことを考えたものですね。

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