国会も終わりましたね。
最後に問責決議案を可決された一川さんも山岡さんもそのまま閣僚に残って、あとは安心して政府と民主党との言い合いが続いています。
政府としては民主党の、特に昔の公約にしがみつきがたっている人達の言うことを聞くわけにはいかないので、公約違反だ・契約違反だと言われながらも、自民党政権と同じようなことを決めていかざるを得ないということでしょう。
山岡さんはともかく一川さんは、これから年末にかけて沖縄の環境評価書の提出という大仕事が待っていますから、やめるとしてもそのあと、ということになりますね。
で、もう来年のことを皆が考えていて、来年はほぼ確実に選挙の年だろうと思っているようですが、そんな中、いよいよ石破さんが登場してきたようです。自民党内に勉強会を立ち上げたというニュースが話題になっています。
石破さんというのは、いわゆる「女こども」にはとても人気があるとは思えないですが、その分くろうと受けのする人で、やはり今の自民党を見渡して国のリーダーを任せられる人はこの人しか見当たりません。
で、勉強会を立ち上げた途端、何十人もの参加者があって大騒ぎになっているようです。
石破さんというのは、いかにも「オタク」といった感じの人ですから、自分が出世して自民党総裁になろうなんてことを考える人ではなさそうです。この勉強会というのは、自分が総理大臣になるしかない、とようやく覚悟を決めた、と言うことだと思います。
ここしばらくの自民党の総理大臣、民主党の総理大臣を見るにつけ、また震災の後始末・原発の問題・TPP・沖縄の問題・ユーロ危機・北朝鮮の問題等々、従来にもまして解決困難な問題山積の状況を見るにつけ、そして自民党・民主党の国会議員の先生方の顔を思い浮かべるにつけ、やはりここで国の舵取りができるのは自分しかいない、と思い定めての行動だと思います。
すなわち、「乃公出でずんば」というやつです。
民主党の野田さんは民主党の代表になる時から、自分の仕事は政権与党の民主党の幕引きだ、というつもりでやっているでしょうから、政権を自民党に返す、あるいは自民党・民主党・公明党その他を組替えた党に渡すことには何の抵抗もないでしょう。
具体的にどんな具合にものごとが進行するのか、興味深く見ていきたいですね。
で、石破さんの勉強会のニュースですぐに浮かんだ言葉が「乃公出でずんば」だったのは確かですが、このブログの人気ランキングを見ると、「大宗を占める」がトップになっているので、同じような国語ネタの「乃公出でずんば」で、実は中味は政治ネタというのがどのような人気度になるか・・という興味もあって、このタイトルにしてみました。