シリアの春

シリアの反政府・民主化の運動ですが、ようやく決着がつきつつあるようですね。
大使が亡命したり政府軍の高官が亡命したり、動きが出てきました。

政府軍の攻撃のための死者は増えているようですが、戦争の終わりには死者が増えるのは仕方がないのかも知れません。

ロシアもここまで来ると、いつまでも政府軍に武器を渡し続けることもできないようです。

報道によると、シリアの独裁政権というのは民族的にも宗派的にも「少数派が多数を支配する」という形になっているようです。これは元植民地だった所では良く見られる形で、帝国主義の宗主国の(負の)置き土産みたいなものですが、シリアの場合これまでこれだけ長期にわたって市民を殺し続けてしまったので、独裁体制が終わった途端、逆にこれまでの支配層だった少数民族を、支配されていた多数派が抹殺する、なんてことにならなければ良いんですが。

で、シリアが終わると次にまた「アラブの春」の舞台になる国は心配でしょうね。次はどこに火の手が上がるんでしょう。サウジアラビアなんてことになると、アメリカは困ってしまいますね。

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