内閣不信任案

国会は内閣不信任案の提出でもめてますね。

『内閣不信任案』というのは、内閣総辞職か国会の解散を迫るための、野党が与党を攻めるための手段だと思っていたのですが、どうやら今回の内閣不信任案というのは、国会を解散させないための手段のようですね。
一応自民・公明以外の野党各党が言い出して、小沢さんの『生活』というのもそれに乗ることにした、という報道ですが、何となく言い出しっぺは小沢さんじゃないかなという気がします。

『生活』は解散となったら大幅に議員数が減ってしまいますから、今の議員数を基準にして政党助成金を貰うためには何とかして来年の1月まで解散を先送りする必要がありそうです。
自民・公明が内閣不信任案を出したら『反民主』ということで『生活』もこれに賛成せざるを得ませんが、そうするともしかするとそれが可決されて国会解散になってしまうかも知れません。
今のうちだったら、自民・公明は三党合意に縛られて内閣不信任案に賛成することができないのでこれは否決され、そうなると1国会で内閣不信任案は1回だけという慣例に従うとすると、もう自民党や公明党が改めて内閣不信任案を出すことができなくなります。『生活』も他の野党も、否決されるのがわかっていれば安心して内閣不信任案に賛成することができます。

民主党も、解散・総選挙となったら負けるのは明らかですから、自らすすんで解散はしないだろうと考えると、今の段階で内閣不信任案を出して国会で否決させて、その結果もう内閣不信任案を出すことができないようになることで一番喜ぶのは小沢さんの『生活』だということになりそうですね。

何食わぬ顔をして『誘われたから一緒にやる』なんて言っている小沢さん、なかなかの策士かもしれないですね。

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