この本が話題になっているようです。
マスコミでは大騒ぎですが、私としては特に急いで読もうとも思わないので、しばらくしてほとぼりが冷めた頃読めば良いかなと思っています。
でもあまりにもこの本が話題になるので、試しに図書館に予約を入れてみました。さいたま市の市立図書館では蔵書が1冊に対して私の予約の順番は325番、単純計算すると順番が回ってくるのにだいたい15年位かかりそうです。そうすると80歳くらいになった時『15年前の予約の順番が回ってきました』ということになりそうで、それも面白いかなと思いました。
もちろんこれだけの予約が入っているので、多分蔵書の冊数も増えるでしょうから、こんなに待たないでも借りることができそうです。
で、予約してみたら今度はこの本を見てみたくなりました。読むわけじゃなく、本をパラパラと見てみるということです。
家の近くの書店に行って教えてもらうと、この本が数冊揃えてありました。プラスチックのフィルムで封がされていて、うち1冊だけ見本として中を見ることができます。700頁ちょっとの本ですが、後ろの100頁ほどは索引と注ですから、本文は600頁ほど。これに対して値段が6,000円ですから、まあほどほどの値段ではあります。とはいえベストセラーになるのであれば、もっと安くしても良いなと思います。こんな高い本をベストセラーにするというのは、本屋さんがうまいんでしょうね。
この本はかなり長期にわたる膨大なデータにもとづいて書かれているという話だったので、数字ビッシリの表がたくさん入っているのか、と思ったのですが、そのようなものはありません。表というよりはグラフが多少多目に入っています。これも普通の本よりは多目ということで、膨大なデータにもとづいて、というほどたくさんのグラフがあるわけでもありません。グラフは普通我々がエクセルで作るグラフをそのまま貼り付けてあるようなもので、ちょっと安っぽい感じですが、もちろんそれでグラフの値打ちが変わるわけでもありません。
グラフが入っているとはいえ、本文600頁を読みこなすのはなかなか大変そうだな、本を買った人の何人が読み通すことになるのかな、などと考えながら本屋を後にしました。
私としてはピケティを読む前に、まずはケインズの『一般理論』です。