日本の国債の利回りがついに1%を切ったとニュースになっています。もうこうなった以上個人としては投資などやめて貯金するしかないと思うのですが、「貯蓄より投資」なんてことを大声で触れ回っている人達は、そんな風には思わないんでしょうね
国債の利回りがここまで下がったというのは、お国の財政事情を心配して国民が国債を買っているということではなくて、金融機関や大口の投資家が「他にもっと有利そうな投資先がみつからないから、仕方なく利回り1%でもいいから国債でも買っておこう」ということです。
そんな状況で一般の個人が何かに投資して、これより上の利回りを上げることができるなどということはあるはずがありません。
もちろん貯金するといっても貯金していた銀行が潰れたら困るじゃないかという議論もあります。でもその場合、個人の預金者であれば1銀行あたり1,000万円までなら全額保証されています。いくつかの銀行に分散して預金すれば、数千万円くらいは安全に貯金することができるわけです。
それを上回る資金がある人の場合は、自由にいろんな投資をして損をしたとしてもご自由にどうぞということですね。
本来であればこんなに低金利の時に借金しない手はないと思うので、思い切って国債大増発という手もないではないのですが、余分なお金をお役人に持たせても結局どうでも良いことに使ってしまうんでしょうから、それも良い考えではないでしょう。
でも国債利回りが低いというのは、国債の価格が高くなってバブルになっているのに金融機関はそれを買わざるを得ないということですから、将来的にまたひとつのバブル崩壊のリスクが高くなっているということですから、気をつけないといけませんね。