内閣不信任決議案

菅さんに対する内閣不信任決議案、いよいよ大詰めですね。

野党としては国会の最後にこれを出す、というのが慣例のようなので、出さないわけにはいかないのでしょうが、可決されたらどうするか、はっきりしないまま出す、というのも心配でしょうね。

通常であれば否決されるのがほぼ確実なので安心して出せるんでしょうが、今回ばかりは小沢さんの最後の悪あがきに巻き込まれてしまって、ちょっと大変ですね。

それにしても、その昔、加藤の乱のときに涙ながらに止めた谷垣さんが今度は小沢の乱の内閣不信任決議案の張本人になる、というのも不思議な縁ですね。

鳩山さんのほうもはっきりしないですね。昨日、テレビのニュースの映像では、『出席したら賛成する』と、相変わらずはっきりしない物言いだったと思いますが、今日、いろいろなニュース記事を読む限り、『出席したら』の部分は全くなく、単に『賛成する』ということで報道されています。マスコミのニュースもよくわからないですね。

いずれにしても小沢さんはもうほかに選択肢がない、ということでしょうが、これで内閣不信任決議案が可決されても否決されても、行き所がないことには変わりがない、ということになるんでしょうね。

菅さん(というか、岡田さんということになるのかもしれませんが)は、内閣不信任決議案に賛成した民主党議員をきちんと処分できるんでしょうか。今度こそはちゃんとしないといけないんでしょうが。

岡田さんとしては小沢さんたちが自発的に出て行ってくれれば一番いいんでしょうが、小沢さんもそう簡単に自分から出ていくことはないでしょうし、内閣不信任決議案がどうなるか、ということと、民主党内の処分がどうなるか、どちらも興味がありますね。

仮に内閣不信任決議案が可決されたとき、次の総理大臣に担ぎ出す人はまだ決まっていないようですが、与謝野さん、という話も出てきているようです。仮にそんなことになると、あの老人を殺すようなものですから、それもかわいそうだな、という気もします。もちろん本人は菅内閣に入った時から死ぬつもりでしょうから、この選択肢もあり、でしょうが。

仮に内閣不信任決議案が可決されると、内閣総辞職か解散総選挙か、ということになるのですが、この時期に選挙をする、というのも一般の理解は得られないでしょうね。内閣不信任決議案に賛成した議員も反対した議員も有権者の支持は得られないでしょうね。

内閣総辞職で次の首班指名の時、辞職したばかりの菅さんは候補者になるんでしょうか。国会のルールはよくわかりませんが、辞職したばかりであっても改めて候補者になる、ということはあってもいいような気もします。

特段、代わりに有力な人もいないようなので、もしかすると一旦内閣総辞職して、すぐにそのあとで菅さんがまた総理大臣になる、ということが起きるかもしれませんね。

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