民主党の代表選、だいぶ立候補者が出揃ってきましたね。一体何を考えているんでしょうね。
まだ菅さんがいつやめるかもわからず、代表選をするかどうかもわからないのに、早々と代表選に出ると言って、何をするつもりなんでしょうか。
もしかすると代表選で代表になって、総理大臣になるつもりなんでしょうか。
確かに民主党が第一党であることは確かなんですが、だからといって昨今の状況から言って、民主党の代表が総理大臣になるという保証はどこにもなさそうです。民主党以外はともかく、民主党は完全にテンデンバラバラになってしまってますから、代表選で負けた人達が首班指名で誰に投票するかわかったものじゃありません。
そして仮に新しい総理大臣になれたとしても(なれなかったとしても)、次に自民党が狙うのは衆議院の早期解散ですから、解散までほとんど何もできないでしょう。
この震災で選挙どころじゃないといっても、総理大臣を変えることができるんだったら総選挙だってできるだろう、という理屈になりそうです。
解散すれば民主党の負けはほぼ決まりみたいなものですから、その結果民主党がなくなってしまうか、仮に残ったとしても弱小政党でしかなくなります。
選挙の負けの責任を取って代表をやめさせられるか、そのままほとんど存在感のなくなった弱小政党の党首を続けるか、いずれにしても何の面白みもないと思うんですが。
今菅さんが頑張っていられるのは、震災の時総理大臣だったということと、こんな時に総理大臣を変えるなんて暇はないということで、総理大臣が続けられているんです。総理大臣が変わるんだったら、その総理大臣を続けさせる理由は何もないわけですから、いつやめさせて新しい総理大臣にしても構わないことになります。
もし民主党を今のように政権党とし、第一党としての存在感を維持したいのであれば、総選挙はもちろん、代表選もできるだけ先送りするしかないと思うんですが、そう考える人はあまりいないんでしょうね。
とはいえ、菅さんの顔も見たくないから自分達も一緒に自滅してでも菅さんをやめさせたい、というほどの覚悟があるとも思えません。
今民主党の代表選に出る意向を示している人達に、政治的センスがあるんでしょうかね。