何もできなかった北朝鮮

ニュースというのは何か起こったことを取上げるので、起こらなかったことはなかなか報道されないですね。

これを改めて感じたのは、飯島さんが北朝鮮に行ったというニュースの時です。

日本中が(というより外国でも)大騒ぎになりましたが、その前にあれだけ大騒ぎをしてすぐにでも戦争をするようなふりをしていた北朝鮮が、あれだけアメリカ・韓国から挑発されたにもかかわらず結局何もできず、仕方なく短距離のミサイルを5、6発発射しただけで終わってしまいました。それも北東に向けてということですから、韓国や日本には向けないようにしたようです。

要するに、この「何もできなかった」というのが大きなニュースなのですが、「何も起きなかった」というのは、ニュースにしずらいんでしょうね。

飯島さんの訪朝も行ったときは大騒ぎで国賓待遇で迎え、ニュースで大騒ぎしましたが、帰りは見送りの映像はなかったような気がします。その分中国でも日本でも日本のマスコミが大騒ぎしていたようですが。

結局飯島さんを招待したのがあまりうまく行かなかったので、仕方なく金正恩は特使を中国に行かせて、今度は中国に泣きついて何とか6カ国協議の再開のために動いてもらおうとしたようですが、うまく行くでしょうか。

ここしばらくアメリカと韓国は協力して、軍事演習やら大統領の訪米などとことん北朝鮮を挑発したのに、北朝鮮は何もできず醜態を晒してしまいました。こうなったらもう誰も北朝鮮を恐がりません。それこそ水に落ちた犬は叩けとばかりに北朝鮮をトコトンいじめ抜くというのが、政治・外交の常道です。日本人はあまりこういうのは得意じゃありませんが、韓国・アメリカ・中国はこういうのが得意ですから、今後どこまで北朝鮮がいじめられるか、それに対して北朝鮮がどう対応するか、注目ですね。

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