小林秀雄『ヒットラアと悪魔』

ヒトラーの『我が闘争』を読み終わって、そういえば小林秀雄がヒトラーのことを書いていたよな、と思い、図書館で借りてきました。
地元の図書館の、普通の著者別の棚に載っている小林秀雄の本はさすがにもうほんの2-3冊になっています。もちろん全集や書庫にとってある本はほかにあるんでしょうが、とりあえずこの普通の閲覧用の書棚にある本で探したら、『栗の木』というエッセイ集の中に『ヒットラアと悪魔』というものがありました。

このエッセイはヒトラーの『我が闘争』を読んでのものかと思っていたのですが、そうではなく、戦後に作られたナチスのドキュメンタリー映画を見てのものだったようです。もちろん小林秀雄は『我が闘争』は戦前にもう読んでいてそれも踏まえての感想です。

このエッセイを私はその昔に読んでいます。私が小林秀雄を集中的に読んだのは私の中学から高校にかけてのころです。このエッセイを読んで、いつかは『我が闘争』を読もう、と思っていたのは、今からさかのぼれば50年くらい昔の話になります。

50年たってようやく読めた、というのは、なかなか感慨深いものがあります。

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