昨年末オフィスの年末の整理をしていたらひょっこり『生き物は円柱形』という本が出てきました。この本は会社を畳んで大宮に引っ越しをする時に、買って途中まで読んだ所でちょっと分からない所が出て来たので、友人が上京したら教えてもらおうと思って読むのを止めていた本で、その後コロナで友人が上京することができなくなったり、会社を閉めて神田のオフィスを閉めるときに引っ越し荷物にしまい込んだりしてそのままになっていた事を思い出しました。
この著者は昔『ゾウの時間ネズミの時間』という本を書いていて、この本が素晴らしかったのでこの『生き物は円柱形』という本をみつけ久しぶりに買ったのを思い出しました。で、改めてこの『生き物は円柱形』の本を始めから読み直してみたのですが、やはり面白く読めました。この本の最後の所に『ゾウの時間ネズミの時間』の話がもう少し整理された形で付いていました。
それでいつものようにイモヅル式を始めて、同じ著者の本を何冊か読んでみたのですが、この『ウニはすごいバッタもすごい』という本が何と言っても一番面白かったので紹介します。
この本は動物の分類上の
刺胞動物:サンゴ・イソギンチャク・クラゲの仲間
節足動物:三葉虫・エビ・カニ・フジツボ・昆虫・ムカデ・カブトガニ
・クモ・サソリの仲間
軟体動物:巻貝・二枚貝・オウムガイ・タコ・イカの仲間
棘皮生物:ウニ・ヒトデ・ナマコの仲間
脊索動物:ナメクジウオ・ホヤの仲間
脊椎動物:魚類・両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類
のそれぞれについて、身体の仕組・動くあるいは動かない仕組・餌を食べる仕組・呼吸の仕組を説明しています。棘皮生物については著者の専門分野だけに、他の動物がそれぞれ1章なのにこれだけ2章にわたって詳しく説明しています。
これを1つ1つ読んでいくと、動物というのは本当に様々な生き方をしていて、そのための仕組を使っているんだなあと思います。ともすると脊椎動物・哺乳類が一番進んだ仕組を持った高度な生物だと思いがちですが、そうではなくそれぞれの環境それぞれの生き方に応じてそれぞれの動物がそれぞれ独自の高度に進んだ仕組を持って生きているんだ、という事が良く分かります。
とにかく面白い本です。お勧めします。