村木さんの裁判、大変なことになってしまいましたね。
主任検事の前田さんのフロッピーの書き換え、意図的にやったのは明らかですが、これをどこまででおさまりをつけるか、検察庁も大変ですね。
ニュースを見ると、何が何でも最高検察庁にまでは波及しないように、シャカリキになっているようですね。
取調べの検事が証拠を作ったり改ざんしたり、というのは別にいまさら大騒ぎするようなことでもないと思いますが、ここまで大騒ぎするような事態を招いてしまった、というのは、検察もどうなってしまったんでしょうね。
主任検事の前田さんというのは検察でもエースだ、ということですから、この人がすべてを仕切って村木さんを有罪にしようとがんばっていたんでしょう。しかし、優秀なあまり途中で東京地検に応援に借り出されてしまって、その留守中、大阪地検で前田さんの計画と違うことが進行してしまった、ということのようですね。
となったらもう仕方がないので、裁判の途中でフロッピーを取り戻して裁判をめちゃくちゃにしてしまうか、知らん顔して誰も気がつかないことを期待するか、どちらか選択するしかない、ということでしょうが、裁判の結論がでる前に自分から下りるようなことはエースのプライドが許さなかったんでしょうか。
一旦返したフロッピーをもう一度よこせ、なんていったら、一体何があったんだろう、と誰でも思うでしょうから、その場で裁判を下りたも同然ということです。何も言わないで知らん顔していたら、被告に有利な証拠となったフロッピーのファイルの日付をわざわざ再確認する、なんてことはあまりないかもしれません。
とはいえ、この件をめぐって大阪地検の中で大騒ぎがあった、ということのようですから、それが弁護士側に伝わらないなんてことはたぶんありえないんでしょうね。なんてったって検事も弁護士も裁判官も同業者仲間ですから。
当事者の前田さんはもうまな板の鯉ですから平気でしょうが、この前田さんと騒ぎを起こしてしまった同僚の検事さんは今どうしているんでしょうね。正義感からか前田さんに対するやっかみからかは知りませんが職場で騒ぎを起こし、その結果として職場自体がつぶされてしまうかもしれない、という事態を招いてしまったんですから。