小室直樹さんが亡くなったというニュースがありました。
なかなか面白い本を色々書いていたので、楽しんで読んだ覚えがあります。
経済や政治や社会問題等、幅広い分野にわたって、さらに幅広い視野に立って解説したり意見を言ったりするのですが、トコトン論理的な議論の進め方と、所々にはさまる地口(じぐち)のような強烈な洒落が面白いと思っていました。人によってはそのトコトン論理的な議論の進め方に抵抗があるかも知れません。
もともと数学専攻だったのが、興味の赴くままテリトリーを広げていった結果のようです。私も大学では数学専攻だったので、興味があったのかもしれません。
数学者、というのは人にわかるような話をするのが苦手の人が多いのですが、小室さんは論理的で説得力のある話をわかりやすく書くことのできるめずらしい数学者だったと思います。
私なんかだと興味の赴くまま「素人」としてテリトリーを広げるんですが、この人は興味の赴くまま「専門家として」テリトリーを広げ、いろんな分野で専門の学者になってしまうんですから、とんでもない人です。
またこの人の本を読み返してみようかなと思います。面白くわかりやすく書いてあるんですが、と同時にページ数の多い本が多いので、ちょっと分厚いのが面倒ですが。