COP16

COP10が終わったと思ったら、今度はCOP16の記事が新聞に載っていました。COP10というのは、この前終わった「生物多様性」のCOP10です。COP16というのは、「地球温暖化」のCOP16です。

COPというのは「締約国会議」ということで、多国間の条約を結んだ国が集まって会議をするということで、10とか16とかいうのは10回目とか16回目とかいう意味です。ですからCOP10というのは単に第10回会議というだけのことですから、これだけでは何の会議かわかりません。今度COP16になる地球温暖化も、何年か前にCOP10をやっていたはずです。

ですから正式には「〇〇〇のためのCOP**」といわなきゃいけないはずなのに、肝腎の「〇〇〇のための」を省略して「COP**」の部分だけじゃ何のことかわからないはずです。

でも日本のマスコミはすぐにCOP10だのCOP16だのと言って、それがどの会議かということくらいは、COP10ならどの会議、COP16ならどの会議とすぐにわかるようにしておけと読者・視聴者に押し付けているようにみえます。これはやはりマスコミの怠慢あるいは横暴じゃないでしょうか。こちらも忙しいんですから、いちいち何の会議が何回目かなんて覚えているわけがありません。何しろ会議の回数はその都度どんどん増えていくんですから。

今開かれている国会だって、第何回の国会だなんてことを意識している人はほとんどいないでしょうし、オリンピックやサッカーのワールドカップだって、どこでやった(やる)大会か、というのは覚えていても第何回の大会かなんてことを知っている人はよっぽど好きな人だけでしょう。

で、マスコミにはもう少し丁寧に「〇〇〇のための」を付けてもらいたい、「**回目」なんてのは言わなくても構わないから、と言いたいのですが、まぁ聞いてはもらえないでしょうね。

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