北朝鮮の砲撃

思いもかけず大砲の打ち合いが始まってしまいましたね。

テレビではいろんな解説者が様々に推測・憶測を解説してくれていますが、今の所、金正日・金正恩はまだ登場していないようです。

北朝鮮は金正日の後継者が金正恩であることを正式に発表したということになっていますが、後継者が明確になって権力の移譲がまだ行なわれていないという状況が一番不安定だというのは、様々な歴史が教えてくれるところです。

権力のありかが二つになってしまったので、どちらが決定権を持つのかはっきりしなくなり、本人達も周りも振り回されることになります(権力者である親が後継者である子を殺したり、後継者である子が権力者である親を殺したり、歴史小説などを読めば山ほど実例がみつかります)。

まずは金正日や金正恩が今回の件に関していつ・どんな形で姿を出すか、あるいは出さないかで、何が起こったのかわかるかも知れません。

北朝鮮はこの夏の大洪水でかなり被害が出たはずなのにもかかわらず、後継者発表のための代表者大会だとか朝鮮戦争60周年記念の軍事パレードとかかなり無理していますから、この冬を本当に乗り切れるかどうか正念場じゃないでしょうか(この冬を乗り切れたとしても、次の冬を乗り切れるということにはなりませんが)。

韓国も中国もアメリカも、ついでに日本も、そろそろ本気で朝鮮戦争を終わらせる(すなわち北朝鮮を終わらせる)具体的なシナリオに着手する覚悟が必要じゃないでしょうか。
それによって、それぞれが抱える様々な国内問題も、とりあえず棚上げすることができることですし。

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