先進医療の保険料

最近、医療保険に付ける「先進医療特約」が人気ですね。ある業界誌の連載で医療保険について解説するので、ちょっと調べてみました。

直近のデータでは、平成20年7月1日から平成21年6月30日までの1年間で、先進医療の数は107種類、実施医療機関は519施設、先進医療を受けた患者数は2万人で、先進医療費用の総額は65億円です。

この2万人を日本の人口1億3千万人で割ってやると、先進医療を受ける確率はそれこそ万に一つの、1万分の1.5になります。金額で言うと、65億円を1億3千万人で割ると、大体一人あたり50円です。(先進医療を受けた人一人分の先進医療費は、65億円を2万人で割った33万円ということになります。)
これをそのまま使うとすると、先進医療の純保険料は年払で50円ということになるのですが、普通は先進医療特約は大体月払保険料100円位、年に1,000円位の保険料になっているようです。

もちろん保険会社も年払保険料50円じゃあ経費もまかなえないし、先進医療の給付もこれからどう変化するか(増えるか減るか)わからないし、先進医療を受ける可能性の高い人・受けるだけ余裕のある人だけが加入してくることを考えると、その分、純保険料も高くなるのは当然です。
一方、「月に100円で最高1,000万円保障します。」と言われると、何となくこんなに安いんだったら念のために付けておこうかと思ってしまう位の安さです。

さてこの50円に対する1,000円、安いんでしょうか、高いんでしょうか。

2 Responses to “先進医療の保険料”

  1. Dr.KEN より:

    純保険料は以前から僅かだとは思っていましたが年間で50円とは(^_^;)
    それに一人あたりの先進医療費が平均すると33万円というのも
    低すぎてびっくりしました。
    先進医療保障の広告や解説では、「平均300万円」とか特定の治療を取り上げ
    不安を煽りますからね。
    ま~保険に限らず商売とはそんなものなのでしょが(^_^;)

  2. 坂本嘉輝 より:

    Dr.KENさん、

    平均が33万円で、300万円のものもある、ということですから、ほとんどは1万円単位だ、ということになります。

    でも、300万円の先進医療を受ける人も単純計算で 10万人に1.2人くらいはいるんですから、この保障がほしい人もいるでしょう。

    この比率は、年末ジャンボを100枚(3万円)買って、2億円のあたりくじを当てるのと同じようなことですから、そう考えると先進医療特約を付けたい人も結構いるのかもしれません。

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