大震災でバタバタしている間にジワリジワリと円高がかなり進んでいます。
また、国債の利回りも上昇どころか低いままで推移しています。
円高はやはりヨーロッパもアメリカもそれぞれ問題を抱えている、ということでしょうね。
ヨーロッパはリビアの問題がなかなか決着しないし、ギリシャの国債はいよいよどうしようもないところまで来つつあるようです。
アメリカもビンラディンの殺害で、不安定要素を抱えたまま、ということでしょうか。アメリカの国債の格付けが、まだ下げられてはいませんが、見通しがネガティブになった、というニュースもありました。
そうこうするうち、日本の復興需要が本格的になってくると、その経済効果を狙ってなおさら円高が進むんでしょうね。
国債も、今後増発が見まれるにもかかわらず、金利は低下したままです。国債が実際に増発されるときに向けて、ポテンシャルエネルギーを蓄えている、というところでしょうか。
ちょっと気の早い話ですが、来年3月の保険会社の決算、追加的な保険金の支払いに加えて、円高、国債の価格下落、震災に伴う企業倒産による貸し倒れ、等が一度に来ると、なかなか安心できないかもしれません。