動き出す-2

いよいよ野田さん、動き出しましたね。
岡田さんを副総理に据え、内閣の体制固めですね。

報道では消費税・社会保障との一体改革の国会審議のための体勢固めのようなコメントが多いようですが、私はこれは明らかに選挙対策だと思います。

大震災ももうすぐ1年が経ち、原発の事故もとりあえず落着いていますから、非常時の挙国一致内閣ももう必要ないでしょう。そろそろ総選挙をする時期です。

「消費税を上げる」と言うと選挙に負けることになっていますから、総選挙で自民党が勝ってから自民党が消費税引き上げを言いたくはないでしょう。民主党が上げると言って、その後の選挙で自民党が勝って、その消費税引き上げを引継ぐというのが好ましい姿です。

ですから野田さんはまず消費税引き上げを幅・時期共に明確にして、次は選挙です。

この選挙は民主党としてまとまっての選挙はできないでしょうから、党の一部の反対を押し切っての解散・総選挙となります。

となると、その時閣僚の中に、ブレない原理主義者の大物がいて、党内の反対意見を物ともせずに総理大臣の解散に賛成するというのは、野田さんにとって非常に心強いことでしょう。

小沢さんのグループで、選挙で当選できる人は多くないでしょうし、そうなると鳩山さんのグループもいよいよ小沢さんを見捨てて「野田さんと一緒にやろう」と言うことになるかも知れないし、「野田さんとは一緒にやらない」と民主党を出て行く人もいるでしょう。

民主党がうまく分裂すると、つられて自民党も割れるかも知れません。それで様々な組合せで新しい体制ができるのかも知れません。

その時、内閣のまん中、野田さんの脇に岡田さんがいるというのは、やはりこれは解散・総選挙と、それに付随する様々のオプションのための体勢作りということになりますね。

野田さんが法案を作り、それが国会で通るにしても否決にしても、結論が出てから選挙というのもその後が厄介そうですから、その前の解散が良さそうですね。

そんなつもりで見ていると、ここの所民主党と自民党双方で対立を煽るような対応が見えます(野田さんが煽っているような感じですね)。協力して解散・総選挙というシナリオでしょうか。

この数ヵ月の動きがみものですね。

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