ギリシャ危機

ギリシャはやはり正式に「支払不能」ということになったようですね。

当初計画していた金融機関だけの自発的な債権放棄では間に合わなくて全ての債権者の強制的な債権放棄、すなわち債務者のギリシャとしては債務の一部不払ということで、とりあえずは3月の支払は決着がついたようです。

ここまで時間稼ぎをしてその間銀行にたっぷりお金をつぎ込んで、ギリシャの支払不能でも銀行が潰れないようにしたということですが、結果としてEUの中、ユーロ参加国の中に債務の支払不能の国があるということになってしまいました。

こうなるとギリシャ以外の国でも、「支払不能になってもEUの中、ユーロ参加国の中に留まることができるんだ」ということですから、安心する国もあればそんなことは我慢できないという国もあるでしょうね。

折しもドイツはかなり好景気のようですから、苦しい国の人達は、「自分達の犠牲の下にドイツが(EUやユーロという仕組みで)大儲けをしているんだから、債務の肩代わりくらい当然だ」と思うでしょうし、ドイツやフランスの人達は、「だらしない国の救済のために自分達はどこまでお金を払わなきゃいけないんだ」ということになるでしょう。

4月にはギリシャでも選挙です。

その昔、第一次大戦で負けたドイツが払い切れない負債を抱えてニッチもサッチもいかないようになった時、救世主としてナチスが選挙に勝って政権を取りドイツを再生させることになりました。そんなことがまた起きるのか起きないのか、その意味でギリシャの選挙は注目ですね。

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