アメリカの中間選挙、オバマさんの民主党の大敗北ということになったようですね。
民主党と共和党で主導権があっちに行ったりこっちに行ったりという分には、アメリカではいつものことですから別に気にすることでもないのですが、今回の選挙では民主党の敗北の裏に茶会党の大活躍があるというのは、ちょっと心配ですね。
アメリカというのは我こそは正義なりとして「世界の警察官」と自認し、頼まれもしないのに他の国に出張っていって自分の正義を押し付けたりもしますが、一方で他の国のことは関係ない、他人に口出しもしない代わりに他人に口出しもされたくないといって、自分の中に引きこもってしまうという性格も持っています。
第二次世界大戦も、元はと言えば第一次世界大戦のあと、アメリカがこの引きこもりになってしまったのが原因だという議論もあります。それを反省して、第二次世界大戦後はアメリカは一貫して「世界の警察官」をやっていたのですが、いい加減くたびれたので引きこもりたくなりつつあるのかも知れません。
アメリカはこの二つの面が交互に表面に出てくるのですが、茶会党はどうもその引きこもりの方を代表しているようです。茶会党は日本の民主党のように政治はまだ素人だから危なっかしいという面もありますが、そんなことより厄介なのはこの「引きこもり」の方です。
世界一の経済力・世界一の軍事力を持つ図体のでかい国が引きこもりになったりすると、まわりの国はとばっちりで本当にとんでもない目に遭うことになります。
特に日本は経済的にも軍事的にもべったり「アメリカ依存」ですから、今のうちからアメリカが引きこもりになるシナリオを想定して、準備を始めておく必要があるように思います。
もちろんお役人や政治家の先生達は考え始めているでしょうが、むしろ国民一人一人がそれぞれ考え始めても良いかも知れません。
坂本さんらしいめちゃ面白い論理。
アメリカ引きこもり説に思わず笑ってしまいました。
>むしろ国民一人一人がそれぞれ考え始めても良いかも知れません。
うーん、何をどう考えればいいのかしら?
eiko様、
アメリカを引きこもらせないにはどうしたらいいか、とか、
アメリカが引きこもってしまったらどこの国と仲良くするか、とか
いろいろあると思います。
アメリカに頼れないから自主防衛で再軍備する、とか、
核を持つぞ、と脅してアメリカを引きこもらせないようにする、とか、
現実感覚でいろいろ考えてみると、政治家やお役人の苦労がわかるかもしれません。