すさまじい円高

すさまじい円高ですね。あっという間に1ドル76円まで円高になってしまったということです。

普通は災害でダメージを受けた国の通貨は安くなるんですが、これが逆に高くなるというのは、世界のマーケットは日本の経済力について何の心配もしていないということの表れでしょう。

この円高の理由についてニュースでは、震災の対応でお金が要るから海外の資産を円に換えようとして日本企業が円を買っているからだなんて解説していましたが、これもおかしな話です。

何か必要なものを買うんだったら、日本で調達するんだったらお金は日本の中を回るだけだし、むしろ海外から物を買うために外貨の方が必要ですから、外貨を円に換える理由にはなりません。保険会社が保険金を払うためというのもまだまだ先の話ですし、国内ではお金が余っているのにさらに日銀が山ほど資金をマーケットに放出していて、お金が足りないという状況ではありません。

多分投機マネーが荒稼ぎを狙ってのことでしょうが、金融機関の3月末決算はなおさら大変になりましたね。株価が大幅に下がってしまい、その上円高で外貨建の資産が目減りして、まあ仮に大きな赤字が出たとしても大地震のためという言い訳がはっきりしているので、自己資本比率やソルベンシーマージン比率が極端に小さくなるのでなければ、そんなに心配しなくても良いかもしれません。

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