民主主義

フランスの大統領選挙は予想通りオランドさんが勝って、支持者は大喜びですね。まだ何も変わっていないのに、まだ何もやっていないのに。

メルコジ体勢がダメになって、オランドさんは本気でユーロ危機の救済策を反故にするつもりでしょうか。注目ですね。

で、ギリシャの総選挙ですが、面白いですね。

私などは昔小学校で習った「民主主義は多数決」というのを単純に受け入れていたんですが、ギリシャの民主主義はちょっと違うようです。

国会議員の選挙は定員300人の所、比例制で各政党ごとに得票数に応じて250人分の議席を割り振る。ここまでは良いんですが、その上で第1党に追加の50議席を割り振るというのはビックリしますね。1位と2位じゃ大違いですね。

で、その上で政権与党を決めるんですが、第1党が過半数を取ってない時は連立を組んで過半数になるようにする。過半数を取れる連立ができないときは、第2党が同様に連立を組む。第2党もだめなら第3党が連立を組む。第3党まで連立を組めない時は総選挙のやり直しというんですから、我々が知っている総選挙とはまるで違いますね。

これからすると、「総選挙」といっても国会議員を決める選挙じゃなくて、政権党を決める選挙だということのようですね。

で、総選挙のやり直しとなったら、次は6月のようですが、この選挙でも同じことになったらどうするんでしょう。何度でも決着がつくまでやり直しを繰り返すんでしょうか。

ギリシャというのは民主主義の元祖、本家みたいな感じです。もちろんその古代ギリシャの時代のギリシャ人と今のギリシャのギリシャ人は、民族大移動などの結果人種的にもかなり違うはずですが、とは言え今のギリシャ人が古代ギリシャの後継者をもって任じているのも事実でしょう。

民主主義というのもかなり自由で柔軟な設計ができるんですね。勉強になりました。

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