1年前にはあれほど騒がれていたこの本、最近は殆ど耳にしません。
1年前に図書館に予約を入れて、当初15年待ち、くらいの計算だったのが、多分来月か再来月には借りることができそうです。
とはいえ、いまだに予約者が600人もいるので、借りても2週間で返さなければなりません。600頁の本を2週間で読むのはそれなりに大変です。
しかし1年近く待っている間にいろいろ考えて、この本を読む戦略を立てました。
この本の中味は一言でいうと、r>g、すなわちr(資本の収益力)>g(経済成長率)という式と、その結果格差が広がるということのようです。
で、私としては
- r(資本の収益率)やg(経済成長率)がこの本の中で『きちんと定義されているか』どうか。
- このrやgを、数百年前、あるいは2千年前から計算してグラフにしているようですが、『その計算方法がきちんと説明されているか』どうか。
- この『r>gとなるということが本当に説明されているのか』どうか。
- r>gから格差が拡大するという結論が『どのようにして導かれるか、ちゃんと説明されているか』どうか。
の4点を確認しながら読もうと思っています。読む前から結論を推測するのは良くないんですが、多分4つ共、きちんと定義されたり説明されたりしていないのではないか、と思っています。
1~4がきちんと定義されたり説明されたりしていないのであれば、この本には何の中味もない、ということになってしまいそうですが、もしそうであれば次の確認ポイントとして、それにもかかわらずこの本がこれほど評判になり、これほどたくさん売れたのは何故なんだろうか、ということになります。
このように具体的にチェックポイントを設定しながら読むのであれば、600頁の本もかなり効果的に読むことができそうです。
読み終わり、上記の確認が終わったら、また報告します。