韓国の朴大統領が北朝鮮に対して、対決姿勢を明確にしました。
残りの任期のことを考えると、いよいよ北朝鮮に対して実力行使して南北大統一を目指すのも、十分合理的な戦略です。
大統領になってから何をやってもうまく行かない内政問題もこれで一気にふっとぶでしょうし、景気も北の復興特需で一気に改善するかも知れません。
中国にとっては今まで北朝鮮はアメリカが韓国経由で中国に攻めてくる際の防衛ラインだったわけですが、しばらく前までの中韓の友好関係が続くのであれば、韓国を防衛ラインにすることにより北朝鮮は不要ということになります。
韓国にしてみれば、北朝鮮が危なっかしくてそのコントロールのために中国に期待していたのに、中国が十分なコントロールを発揮できないためアメリカに応援を求めているんですが、北朝鮮がなくなってしまえば、中国と対立してまでアメリカにつく必要もなくなります。
中国も国内問題をたくさん抱えていて、国民の目先を国内問題から北朝鮮に変えてしまうというのも良い手かも知れません。
アメリカはオバマさんの任期がもう1年も残っていません。
朝鮮をつぶして再興させるのは、はるかに長い年数かかりそうですが、とりあえず潰すというだけであればそれほど時間はかからない、残りの任期で十分可能なことだと思います。
シリア・イラクの方は、そう簡単にはケリが付かないでしょうから、オバマさんの実績作りには北朝鮮の方が都合が良いかも知れません。
EUはシリアからの難民問題とギリシャなどの債務問題で、北朝鮮問題に口を出す余裕はないでしょう。ロシアはウクライナとシリアに加えて、さらに北朝鮮でも実力行使することは考えないでしょう。
このように考えると、中国・韓国・アメリカが北朝鮮を潰す決定をしたとしても、正面きって反対する国はなさそうです。となると、日本もその時どう対応するか考えておいた方が良さそうです。
北朝鮮が韓国の国内でテロを計画しているというニュースも入ってきました。
いよいよ事態が動きだすのかも知れませんね。