「詐欺メール」

私の使っているメールアドレスには毎日100通くらいのメールが来ます。とはいえ実質的に必要なメールは数通くらいで、残りは念のための連絡メール、DM等の不要メール、そして詐欺メールです。

不要メールについては即座に削除するのですが、詐欺メールについてはそれ用のフォルダーを用意し、そこに放り込むことにしています。

ひと頃大はやりだったものは、『オマエのPCを数か月前から乗っ取っている。オマエのPCのすべてを乗っ取っている証拠にこのメールの送信者を見ろ。オマエの名前とオマエのメールアドレスになっているだろう。オマエがネットでいかがわしいサイトを見ながらいかがわしい事をしている所を画面とPCのカメラで撮影して記録を取っている。これをばらまかれたくなければ〇〇ドルをビットコインで送金しろ。何しろオマエのメールソフトも乗っ取っているから、オマエの普段メールのやり取りをしている人達のメールアドレスもこっちはちゃんと抑えてあるんだぞ。オマエが48時間以内にそれだけ送金すればすべての記録を削除し、今後迷惑をかけない。今後はPCを乗っ取られないように注意しろ。』というような内容のものです。

このタイプの詐欺メールもメール文面の日本語も今ではかなり洗練され、違和感のない日本語になっています。この送信者名や送信者のメールアドレスというのは結構簡単に好きなように書くことができるものです。このタイプの詐欺メールは、文面の日本語のおかしな所と要求している金額の変化を見ながら楽しんでいました。

このタイプのメールは近頃では殆ど来なくなり、代わりに来ているのがクレジットカードの登録内容の確認を求めるメールや、インターネットの各種サービスの登録内容の確認を求めるメールです。登録内容がおかしいとか、不正に使われた形跡があるとか、このままではサービスが使えなくなるとかいろいろ言って、文中に埋め込んであるリンクを押して相手のサイトに誘導しようとするものです。特にしつこいのが『Amazon』と『えきねっと』です。

手を変え品を変え、このままではサービスが停止されるので確認しろという文面のものがいろいろ来ます。差出人の所には『Amazon』とか『えきねっと』とか尤もらしい名前が入っています。でもそのメールアドレスを見るとたいていが最後が『.cn』になっていて、中国のアドレスになっています。どうせやるならもっとちゃんとやれよな、と思うのですが、たぶん差出人名は見てもメールアドレスを見る人はあまりいないという事でしょうか。そこまできちんと対応しているものはあまりありません。

一つ面白かったのは『えきねっと』というのは『eki-net.com』というアドレスが本物のアドレスのようなんですが、これを真似て『eki-net.com.jp』などというアドレスも使ってありました。まあ殆どは『.cn』のアドレスですが。

こちらとしては毎日100通近いメールを削除したり別フォルダーに移したり手間をかけているんだから、詐欺メールを送りつける方ももう少し真面目にちゃんとやってもらいたいと思ったりもするんですが、先方はそんな所には手間をかけてもしようがない、そんな所を気にするようなヤツはほとんどいない、という事でしょうか。

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