ユーロ高が止まらない

ユーロが円に対して高くなってますね。何なんでしょうか。

これまでのユーロ安はギリシャを初めとするユーロ危機が原因なんですが、ニュースを見る限り、ギリシャは破綻に向かって着実に進行しているということが明らかなのに、ユーロが高くなっているというのが不思議ですね。

ギリシャの金融支援のための話し合いがまとまったということで、ギリシャ危機が回避されたかのような話もありますが、私が見る限り、危機は「回避」されたのではなく「ちょっとだけ先送り」されただけのことのように思えます。

そしてその都度EUは追加的な支援を迫られ、いわゆる兵力の逐次的投入という戦略上最悪の対応を迫られているわけです。

話し合いがまとまったと言っても、ギリシャの政治家(おもな政党のトップ)が外国の言うことに同意したというだけで国民がそれに従う保証はどこにもないんですが、民主主義というのは政治家が何か約束したらそれはその政治家を当選させた有権者が約束したのと同じことだとみなすという建前がありますから、とりあえずそれだけで何か国民との約束ができたように思う(思いたい)んでしょうね。

ギリシアがいよいよになった時のユーロ暴落に向けてポテンシャルエネルギーを溜め込んでいるようで、困ったものですね。それが3月末の決算にぶつからなければいいんですが。

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