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投稿時間:07/12/20(Thu) 09:56
投稿者名:山中鹿之介 
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タイトル:相互主義の意義

ごく真面目な話です。

 相互会社も株式会社も、それぞれに長点や短点があり、それぞれに存在意義があるのでしょう。派手にM&Aなどの合従連衡を行うには株式会社のほうが、都合が良いことも明白です。逆に相互会社には利益還元を要求する出資者が存在しないので、それ分だけ相互会社では契約者(社員)に低廉な実費コストで保障が提供できるとされています。

 現在の相互会社の経営陣は、その社員(契約者)に選任された訳であり、その付託に応えることが何よりも大事なことは言うまでもありません。つまり社員が株式会社化を望んでいるのか、それが社員全体のためになるのかが重要なのです。株式会社化が経営陣の都合であったり、一部の社員だけの利得で言っているのなら賛成しかねます。
 米国の例では株式会社化で膨大な利益うを得た経営者(日本と違って経営者にも寄与分がある)がいたり、英国では社員の一部が株式化を要求したケース(これは寄与分の計算方法に問題があるか、社員配当による利益還元が不十分であることに起因する)もあります。

 戦前から相互会社の盟主を標榜していた第一生命の経営者なら、このような視点を踏まえて「相互会社のどの点の何が悪いのか(相互会社と言う制度が悪いのか、それとも経営の執行がまずいのか)」を明解にすべきでしょう。そうでなければ、株式会社化はもちろん、現在の相互会社の経営からも手を引いてもらわなければなりません。

> 第一生命が株式会社化。その昔、題名のタイトルで生命保険経営に投稿された方がいらっしゃいましたが、逆ざや恒常化に伴う相互主義終焉ではなく、会社組織として相互会社が減少するのは、何となく寂しい気がします。これも時代の流れなのでしょうかねえ。もっとも、コンサル会社は潤うのでしょうが。


以下は関連一覧ツリーです。
- 相互主義の終焉? - プロFA 07/12/09(Sun) 07:57 No.1843
相互主義の意義 - 山中鹿之介  07/12/20(Thu) 09:56 No.1858
Re: 相互主義の意義 - prelude 07/12/20(Thu) 14:19 No.1859
Re: 相互主義の終焉? - 山中鹿之介  07/12/10(Mon) 09:53 No.1844
Re^2: 相互主義の終焉? - 70 07/12/10(Mon) 22:53 No.1845
Re^3: 相互主義の終焉? - プロFA 07/12/11(Tue) 20:37 No.1846
過去の経験より - PATRIOT 07/12/15(Sat) 06:24 No.1849
Re: 過去の経験より - 山中鹿之介 07/12/15(Sat) 09:45 No.1850
Re^2: 過去の経験より - プロFA 07/12/15(Sat) 21:00 No.1852


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