昨日は東日本大震災から3ヶ月目の日、
各地で原発反対のデモなども展開されたようだ。
この3ヶ月間、私は悩み続けてきた。
福島第一原発の事故現場から日々漏れ続ける放射線、
それに汚染された放射性物質の広がり、
その真っ只中で暮らす福島の人たち、
過酷な現場で事故処理に当たる東電社員や関連企業の人たち、
もちろん東北の被害地の復興の問題もある。
私が悩んだところでどうしようもないし、
私ひとりが悩んでいるわけではないし、
私がえらそうに語ったり書いたりすることでもないし・・・
ひとつだけ、他の人たちと私との違いをいえば、
私が広島の被爆者であるということ。
放射能障害については、
他の人より少しは多く経験しているし勉強もしている。
内部被曝の恐ろしさについて語りたいことはたくさんあった。
しかし、一方に福島の被曝者への差別問題があった。
チェルノブイリなどで発生した放射線パニックの問題もあった。
私は幼児から被爆者として差別を受けてきた。
愛した人との婚約も、
「被爆者からは奇形児が生まれる」と彼の両親に反対され破談になった。
そのときの悲しみは今でも忘れられない。
それだけに、差別やパニックに拍車をかけるようなことは、
語れなかったし、書けなかったのだ。
この3ヶ月間、悩み苦しみながら、
原発や放射線被害に関する本を読んだ。
ネットの情報も可能な限り読んできた。
そして、72歳の誕生日を迎えた日に、
私なりの結論を出した。
「もう黙っていてはいけない!」
それとときを同じくして、この記事に出会ったのだ。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7191
どうぞ皆さんも読んでみてください。