またまた地震ネタですが・・・
わが家では3月11日の大地震のあと、居間に地震速報器をとりつけた。小さな子どもがいるので、災害に対しては可能な限り早く対処したいという気持ちからだった。地震速報器はレンタルで月数千円(娘夫婦が払っているので正確な金額は知らない)。数千円とはいえ年間では数万円。役に立たなかったら無駄な出費になるが、これがなかなか役立ってくれているのです。
昨日も夕食のあとで地震があった。気象庁の地震情報によると「9日19時38分頃 茨城県沖 M5.7 震度4」とのこと。千葉のわが家のあたりは震度3だったが、揺れが来る直前に速報器が警報音を発し「震度3、震度3」と叫んだ。とっさに娘はガスと温水器の元栓を閉め、チビちゃんが避難場所に逃げ込んだのを確認する(チビちゃんも警報音が鳴ると押入れに作った避難場所に自分で飛びこむ習慣がついている)。二階の自室にいた私はすぐに階下におりて、元栓の再確認をする。速報器はそのあと「5,4,3,2,1」とカウントダウンを始め、0になったとたんに揺れはじめた。これくらいの揺れにはもうビクともしないくらい慣れてしまっているが、娘とふたり、さらに揺れがひどくなったらすぐにテーブルの下に逃げ込める体勢のまま、ユラユラ揺れている電灯を眺めつつ、「速報器、役に立ってくれてるね」と話し合った。
地震などの災害に遭遇したとき、まず大切なことは一次災害からわが身を守ること。出来れば無傷で。もうひとつは火事を出さないよう元栓などを閉めること。速報器は、この2点で役立ってくれている。食料や水などの備蓄は、一次災害と火災を逃れてこそのものだから。
ただし、直下型地震の場合はカウントダウンなしでいきなり揺れが来るので、カウントダウンを待たずに警報音だけでとっさに行動しないと間に合わないかも。速報器は、ないよりはあったほうがいい、というくらいの存在かもしれないが、リスク管理には、ないよりはあったほうがいいということの積み重ねが大切ではないかと思っている。