2011年6月12日 のアーカイブ

72歳 私の結論

2011年6月12日 日曜日

昨日は東日本大震災から3ヶ月目の日、
各地で原発反対のデモなども展開されたようだ。

この3ヶ月間、私は悩み続けてきた。

福島第一原発の事故現場から日々漏れ続ける放射線、
それに汚染された放射性物質の広がり、
その真っ只中で暮らす福島の人たち、
過酷な現場で事故処理に当たる東電社員や関連企業の人たち、
もちろん東北の被害地の復興の問題もある。

私が悩んだところでどうしようもないし、
私ひとりが悩んでいるわけではないし、
私がえらそうに語ったり書いたりすることでもないし・・・

ひとつだけ、他の人たちと私との違いをいえば、
私が広島の被爆者であるということ。
放射能障害については、
他の人より少しは多く経験しているし勉強もしている。
内部被曝の恐ろしさについて語りたいことはたくさんあった。

しかし、一方に福島の被曝者への差別問題があった。
チェルノブイリなどで発生した放射線パニックの問題もあった。

私は幼児から被爆者として差別を受けてきた。
愛した人との婚約も、
「被爆者からは奇形児が生まれる」と彼の両親に反対され破談になった。
そのときの悲しみは今でも忘れられない。

それだけに、差別やパニックに拍車をかけるようなことは、
語れなかったし、書けなかったのだ。

この3ヶ月間、悩み苦しみながら、
原発や放射線被害に関する本を読んだ。
ネットの情報も可能な限り読んできた。

そして、72歳の誕生日を迎えた日に、
私なりの結論を出した。
「もう黙っていてはいけない!」

それとときを同じくして、この記事に出会ったのだ。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7191

どうぞ皆さんも読んでみてください。