Archive for 9月, 2020

『閉店のお知らせ』

水曜日, 9月 16th, 2020

長年にわたりご愛顧頂きましたアカラックス株式会社ですが、今年いっぱいで閉店することになりました。

年明け早々会社解散の手続きに入り、順調に行けば3月に清算結了ということで、会社がなくなることになります。

とはいえ、今までの仕事を急にやめるわけには行かないので、今後は自宅の近くに仕事場をみつけ、個人事業として今までのお客さんにはサービスを提供する予定です。

アカラックスを始めたのが2001年ですから、今年は20年目になります。
来年早々に閉店すると足掛け21年、良くもったものだなと思います。

現在は通常の仕事をしつつ、閉店に向けての作業も始めている所です。

先回お知らせした『はじめてのお盆休み』の目の手術も、この閉店作業のための準備作業ということになります。

夏の暑さもようやく一段落したようで、これから閉店準備作業も着々と進むことになる予定です。

皆様の長年にわたるご支援、ここに深く感謝いたします。

なお閉店にともなう出血大売出し等のバーゲンセールは会社の性格上、ちょっと難しいと思いますので、ひらにご容赦お願い致します。

『はじめてのお盆休み』

木曜日, 9月 3rd, 2020

私の勤めるアカラックス株式会社は2001年の創業ですから、今年はちょうど20年目になります。

今年の夏は暑くて、20年で初めてお盆休みを取りました。

8月10日から14日までまるまる1週間、会社を閉じて涼しい所で過ごしました。

と言っても、GoToキャンペーンでどこかに行ったわけでもなく、会社の近くの順天堂病院に入院していました。

実は1年前くらいから目が見えにくくなり、多分白内障だろうと思っていたのですが、小さな文字がまるで見えなくなり、天眼鏡を使ったり虫メガネを使ったりしていたのですが、文字の上付き・下付きの添字がまるで分からなくなったので、手術することにしました。

駅近の眼科の診療所で診て貰ったら、やはり白内障でかなり生活に不便になっているはずなので、手術をした方が良いと言われました。

昨今はネコもシャクシも白内障手術が大はやりのようなので、それでは評判の良い病院で手術して貰いましょうか、と言った所『それはダメだ。あなたはハラダシ病という大変な病気をしているんだから、白内障の手術をきっかけにそれが再発するかも知れないので、その時に十分な対応ができる病院でないといけない』ということで、順天堂病院に紹介状を書いて貰いました。

この眼科の診療所は10年ちょっと前に私がハラダシ病をやった時、目の中を覗き込んで『網膜剥離のようだけれど、ガラス体の液が網膜の裏側に入るための穴も切れ目も網膜に見当たらないから、もしかするとハラダシ病かも知れない。すぐに順天堂病院に行ってきちんと診てもらうように』と言ってくれた病院で、その後すぐに順天堂病院に行き、月曜・火曜と2日続けて診察のあと、水曜日から緊急入院、最初10日くらいの入院と言われたのが、結局は20日弱の入院をしたきっかけとなった病院です。

20日弱の入院とは言っても、私からすれば毎日1回のステロイドの点滴をするだけで、あとは感染症予防のため病棟の外へ出るのを制限されていただけで特に手術などもなく、本を読んだりパソコンで仕事したり、あるいはお見舞いあるいは面会のお客さん対応だけでのんびり過ごした記憶しかないのですが、やはりハラダシ病というのは大変な病気だったようです。

で、入院したのが10日の月曜日、ようやく夏の暑さが本格化しテレビで「暑い」というニュ―スが満開でしたが、こちらは昼までに入院し、涼しい病室でのんびりしました。

この白内障の手術、近ごろはやりは、片目について日帰りの手術をして、手術後2週間以上あけて様子を見てその後、残った片目を同様に日帰りの手術をするというやり方のようですが、順天堂病院では1週間の入院で両目の手術をしてしまう。月曜に入院し火曜片目の手術、水曜にその結果を確認し木曜もう一方の目の手術、金曜その結果を確認して問題がなければ土曜に退院というようなスケジュールです。

で、『手術するなら入院」というのがいつのまにか『入院したら手術』ということになっているようで、『いつ入院しますか? 大部屋の方なら半年待ち、個室ならちょっとお金がかかるけどいつでも入院して手術できます』と言われ、この状態で半年は待てないので『個室で』と言ったら、あれよあれよという間に10日入院ということになってしまいました。それがたまたまお盆休みの期間になるので、20年目にしてはじめてのお盆休みとなったわけです。

手術の前はさすがにお医者さん、いろいろ脅しをかけてきます。
私の目は瞳孔の開き方がよくないようで、『普通は8割くらい開く所6割くらいしか開かない。8割と6割じゃあまり違いはないと思うかも知れないけれど、面積では8×8=64が6×6=36で半分しか開かないから、手術はかなり難しいよ』と言われたり、『水晶体の中味を超音波で分解しながら取り出して、一番外側の膜だけ残してその中にレンズを入れるんだけれど、うまく膜が綺麗に残らない場合にはレンズを目に縫い付けることになる』とか『運悪く水晶体をガラス体の中に落としてしまうこともあるけれど、その時はそのガラス体の中から水晶体の残骸を拾い上げなければならないので大手術になる』とかいろいろ脅されましたが、このようなケースに陥るようなこともなく無事に手術は済みました。

ただし瞳孔については『単に開きが悪いだけじゃなくて、手術中に瞳孔の開き方が悪くなって瞳孔がどんどん小さくなっていったので、手術中に瞳孔を開かせる薬を追加で目にかけたりして、とにかく大変難しい手術でした』と説明されました。

で、月曜日に入院して火曜日の朝右目の手術、手術があるので朝食は抜き。昼は手術が終わっているので食べることができ、夕方の診察で手術をした方の目にかけていた眼帯(といっても眼の上にガーゼを乗せ、それをテープで顔に貼り付けていたというものですが)を取ってくれて、途端に右目がはっきり見えるようになって感激でした。

水曜は1日休みですが、手術済の目の状態を確認したり次に手術する左目の手術の準備をしたりで、木曜に2回目の手術。この時は午後の手術になったので昼食抜きです。手術後の夕食は食べられました。金曜の朝の診察で、前日に手術した方の目の眼帯も取れ、両目とも良く見えるようになりました。また手術が順調にいっているので、土曜日に退院できることになりました。

白内障の手術では目の中に入れるレンズが色々あって、遠近両用だったり多焦点レンズだったり、中には片目だけで100万円を超えるようなレンズもあるようで、そのことについて先生に聞いてみたのですが、私の場合はそんな特殊なレンズを使う必要はなく、ごく普通の単焦点のレンズを入れ、あとは焦点の合わない距離については眼鏡を作ってかければ良いということでした。単焦点のレンズでどこに焦点を合わせるかについては、本や書類を読んだりパソコンの画面を見たりすることが多いのでちょっと近めのものにして下さいと言っていたのですが、手術後はそれこそ手元がはっきりくっきり見えるようになりました。

実は手術前に会社の決算の確定申告の書類を作っていたのですが(会社は6月末決算ですから、8月末までに申告が必要です)、確定申告書の項目の見出しの細かい字がまるで読めなくなっていて、前の年の申告書を見ながら、この位置にはこの数字を入れれば良いんだろう位のやり方で作っていたものを退院後見直して、見出しの小さな文字をはっきり見ながら確認することができました。

で、一週間の入院を終え土曜日に退院したのですが、その1週間酷暑が続いてそのあとは多少は涼しくなるだろうという予想が狂って、その後も酷暑が続いたというのはちょっと計算違いでしたが、入院中の一週間冷房完備の病室で手術前の時だけ除いて3食完備、入れ替わり立ち代わり美人の看護婦さんに面倒を見てもらって快適なお盆休みは終了しました。

メデタシメデタシ。