Archive for 8月, 2012

北朝鮮

水曜日, 8月 29th, 2012

北朝鮮に関する、8月6日の記事を書いて、これをfaceookで公開したら、いくつかのコメントをもらいました。

普段はこのブログの記事でも、それをfacebook,twitter,google+で公開してもほとんど何の反応もないので、ちょっと嬉しかったので、コメントを返したりしたのですが、その中で私が

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この際、北朝鮮を開放して日中韓で復興需要を満たす、というくらいのことをやれば、ユーロ危機で落ち込んでいる中国・韓国の経済のテコ入れにもつながるんですけどね。どうせお金は有り余っていて、行き場を探して日本国債・アメリカ国債・ドイツ国債に集まっているんですから。
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と書いたら、それに対して、ある人から

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北朝鮮の開放は、東西ドイツの合併と同じで、経済のテコ入れというよりはさらなる不況の受け入れになりそうな気がします。また、韓国と北朝鮮の緊張がなくなると、中国と朝鮮半島が手を結んで日本の脅威になることも懸念されます。困った国ではありますが、日本にとっては今のままがいいと思います。
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というコメントがありました。

私の考えはちょっと違うので、

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北朝鮮は東西ドイツの統一の場合とはだいぶ事情が違うと思います。
韓国には旧西ドイツほどの経済力はないし、また旧東ドイツは東側諸国の中でも優等生だったのに対して北朝鮮はとてつもない劣等生です。さらに、東西ドイツの統一の時は世界的にいくらでも投資先があったのに今はユーロ危機で有り余るお金が行き先を探して右往左往している状況です。
このあたり、改めて別稿で書いてみます。
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とコメントを返したのですが、このことについて、ちょっと書いてみます。

まず、東西ドイツの統合、というのは1990年のことですが、これは1989年のベルリンの壁の崩壊から1991年のソ連の崩壊、その他の東欧諸国の民主化と時を同じくしたことで、東ドイツだけでなくロシアをはじめ、旧東側諸国の多くがほぼ同時に民主化、資本主義化しようとしていた時のことです。

西側諸国にしてみれば一気に世界が広がったようなもので、中でもドイツは東側の国に一番近く、まさに絶好の位置を占めていて、東ドイツがあるからと言ってほかの旧東側の国に進出をためらうような状況ではなかった、その為、産業界も金融業界も一気に旧東側諸国になだれ込んだ、といった状況です。
西側諸国にしてみればお金の使い道はいくらでもあったわけです。

その点、今は世界的にお金が余っていて、どこにも行き先がないため、ほとんど利息がつかない国債に集中している、というようなわけですから、事情はだいぶ違います。

また、その当時東ドイツは東側の国の中では一番の優等生で、確かに西ドイツと比べるとだいぶ劣っていた、とはいえ、既にかなりの経済水準に達していた、という状況です。

それに対して北朝鮮は逆に、東側の国の中でもかなり悲惨な状況にあるはずですから、それほどお金をかけなくても大いに改善が可能な状況です。

何より、多分ユーロ危機の影響で、中国も韓国もかなりなダメージをくらっているはずですから、その救済策としてもここで有効需要が突然出てくる、というのはかなりの助けになると思います。

世界は狭くなった、と言っても、地理的・歴史的な関係はいまでも大きな重要性を持っています。

ユーロ危機の方はEU諸国とアメリカに任せておいて(と言っても日本も応分の金を出すことになるでしょうが)、日中韓は北朝鮮の方を担当する、と言えばかなり収まりがいいんじゃないでしょうか?

ユーロ危機の夏休み

月曜日, 8月 27th, 2012

欧米では夏休みが終わり、ユーロ危機が再開のようですね。

各国の首脳が夏休みだからと言ってユーロ危機まで夏休みというのも、日本人から見ると変な話ですが、ヨーロッパ人の感覚では変じゃないんですかね。

ここの所の尖閣諸島・竹島の問題を見ていると、もしかするとユーロ危機の影響で中国や韓国は、かなり経済に打撃になっているのかも知れません。

内政に問題がある時は、対外的に問題を発生させて国民の目をそっちに向けて、国内問題からそらしてしまうというのは、洋の東西を問わず、また昔も今もごく普通のやり方です。

日本はそんなことにはお構いなしに、反原発だ、解散総選挙はいつだ、なんて言っていられるんですから、幸福な国ですね。

北朝鮮

月曜日, 8月 27th, 2012

またまた台風ですね。

記録的に大型の台風15号は沖縄を通り抜け、九州の西を北朝鮮に向かって北上中です。また台風14号は台湾の南をかすめて西に行ったはずなのに、急にまた逆戻りでもう一度台湾にぶつかった後、これもそのまま北上して北朝鮮に向かうようです。

北朝鮮ではつい先ごろ軍のトップが交代させられたようです。これに合わせて軍が持っていた経済利権も取上げられたようです。

私の理解では北朝鮮の軍の利権というのは、国が十分な給料を払うことができないので、その代わりに利権を与えて「勝手に稼いでくれ」、というものだと思っています。

この利権を取上げて、だからといってその代わりに給料を払うなんて余裕はないと思いますから、もしかすると給料を払わずに利権だけ取上げるなんてことになっているんじゃないでしょうか。だとすると、いよいよ軍も食べることができなくなってしまいます。

台風が来て災害が起きると、その災害救助・救援体勢としては統一した指揮下で多人数を動かすため、日本では自衛隊、普通の国では軍隊が出ていくことになります。

この時北朝鮮では軍隊は給料ももらえず、今まであった利権も取上げられ、それでも災害の救助・救援のために働け、なんてことができるんでしょうか。

台風が来る度、心配になります。

尖閣諸島の問題

金曜日, 8月 24th, 2012

尖閣諸島の問題、竹島の問題と、敗戦記念日をきっかけに色々にぎやかですね。

まずは尖閣諸島の問題ですが、中国人が尖閣諸島に乗り込んで『ここは中国の領土だ』と旗を振った、ということの何が問題なのか、考えてみました。

まず、『ここは中国の領土だ』と旗を振った、というのは、それが他の人にけがをさせるようなことでなければ別に犯罪でも何でもなさそうです。

首相官邸の前であっても警視庁の前であっても『尖閣諸島は中国の領土だ』と叫んだり中国の旗を振ったりするのは犯罪ではなさそうです。

その点、日本という国は世界でも珍しいくらい、何を言っても問題とならない国です(もちろんそれが誹謗中傷だったり個人情報や機密情報であったり、公序良俗に反することだったり、いくつか例外はありますが)。『尖閣諸島は中国の領土だ』というのが正しくても誤っていても、それを言うこと自体は犯罪ではありません。テレビなんかでは堂々と嘘八百がまかり通っているくらいですから。

とすると、あとは尖閣諸島に乗り込んだことが問題で、その乗り込むにあたって、パスポートやビザの提示、入国手続きをしなかったことが問題になる、ということになりそうです。すなわちこれは不法入国、という問題です。

不法入国、ということであれば、これはたとえば今にも沈みそうな漁船で夜陰に紛れて鹿児島や長崎の海岸に上陸してそのまま日本の中にもぐりこんでしまおうとする中国からの出稼ぎの人や、大型貨物船に隠れて日本の港にたどりつき、機会を見て日本に上陸しようとする南米からの出稼ぎの人なんかと同じです。
このような人は見つかり次第強制退去、強制送還される、というのが普通の取扱のようですから、今回の尖閣諸島に乗り込んだ中国人を強制送還した、というのはごく当たり前の対応です。

むしろ、このごくまっとうな対応に対して日本中が大騒ぎになった、その理由の方が興味がありますね。

対応はごくまっとうなものだったわけですから、それが大騒ぎになったその理由は法律的な話ではなさそうです。では何なのか、いまさら愛国心、なんてこともないでしょうし、領土問題、と言っても、北方領土や竹島はロシア人や韓国人が常駐している現状で、それに対して特に日本人が大騒ぎをする、ということもなく、じっくり時間をかけて解決しよう、としているようですから、あと考えられるのは、日本が実効支配しているところに中国人がやってきて、侵略される、という恐怖感なんでしょうか?

このように考えると確かに太平洋戦争に負けた後、日本は戦争を経験していませんから、戦争経験者はほとんどいません。それだけ戦争に対する恐怖感は強いと思います。

また、領土問題では戦後、奄美、小笠原、沖縄が返還された、という経験はあっても領土がなくなる、という経験はしていません。

北方領土や竹島はロシア人や韓国人が実効支配しているので、こちらから攻めていかなければ戦争になりませんが、尖閣諸島は日本が実効支配しているので、中国が攻めてきたときそれをあくまで守ろうとしたら戦争になってしまうかもしれません。

石原慎太郎さんなんかの威勢のいい発言なんかはもしかするとその恐怖心の現われだ、と考えればよく理解できます(櫻井よしこさんの方は、この人はどんなことがあっても恐怖心とは無縁な人のように思いますが)。

必要以上に怖がったり、恐怖のあまり過激な発言をしたりするのはあんまり賢いやり方とは思いませんが、これは理屈ではないのかもしれません(反原発と同じように)。

私は今の政府のやっているように、尖閣諸島に中国人が来たらその都度捕まえて送り返す、ということをいつまででも繰り返すことが当面、一番いい方策のように思います。現場の人は大変でしょうが。ここは一番、我慢です。

敗戦記念日と靖国神社

木曜日, 8月 16th, 2012

8月15日の敗戦記念日(あるいは終戦記念日)を迎え、内外とも(とは言ってもせいぜい日中韓の3国、もっと正確にはこれに北朝鮮、台湾、香港を加えたくらいのはなしですが)、色々にぎやかですね。

で、当然のように話題になるのが靖国神社なんですが、これについて以前アレッと思ったことを書いてみます。

私は日本のニュースはあまり面白くないので、よくNHKのBSの海外のテレビ局のニュースを日本語訳したものを見ています。
必ずしも時間をかけてじっくり訳すというより、むしろ同時通訳みたいな訳し方で、海外のテレビ局のアナウンサーの話すニュースが日本語になってくるんですが(英語だけじゃなく各国語のニュースですから、中国語・韓国語・ロシア語・ドイツ語・フランス語・アラビア語等々、通訳付でないととてもわかりません)、ある時靖国神社に関するニュースの時、通訳が『A級戦犯が祀(まつ)られている靖国神社』と言っていました。

我々日本人からするとこの言葉は特に何の違和感もなく、『靖国神社には戦争でお国のために死んだ軍人さんその他が何百万人も祀られていて、その中にはA級戦犯の10何人も入っている』という意味で理解するのですが、靖国神社のことをあまり良く知らない外国人がこの言葉を聞いたらどう理解するんだろうなと思いました。
『A級戦犯が祀られている靖国神社』というのは『10何人かのA級戦犯だけが祀られている靖国神社』、『10何人かのA級戦犯のためにわざわざ特別に靖国神社という神社を作った、その靖国神社』という意味に取ることもできない話じゃないので、もしかするとそう思われているのかも知れないなと思いました。

『A級戦犯が祀られている』というのを『A級戦犯祀られている』とか、『A級戦犯だけが祀られている』とか言えばそのあたりはっきりするのですが、単に『A級戦犯』と言うんだとそのあたりがはっきりしなくなっちゃいます。

もちろんその時のニュースはあっと言う間に流れていってしまいましたし、元々の外国のニュースが何と言っていたのかもわかりません。
仮に英語のニュースだったとしてもアナウンサーが言っているのを聞いてわかるほどの英語力も私は持ち合わせていません。

ですから今でもずっとわからないままなのですが、海外のマスコミが靖国神社の名前を出すとき、その形容詞としてどんな表現を使っているんでしょうかね。

もし仮に私が聞いていたように『A級戦犯が祀られている靖国神社』というような表現が使われていて、それを聞いた外国の視聴者が『A級戦犯を祀るために作られた靖国神社』というように理解しているとしたら、『日本人はA級戦犯を英雄視していて、今でも機会があれば第二次大戦のリターンマッチをしたいと思っている』という具合のあらぬ誤解をされてしまうのも、仕方ないことかな、と思います。

もしこのあたり、何かご存知の方がいたら教えて下さい。

反原発のケインズ理論

月曜日, 8月 13th, 2012

オリンピックも終わってしまいましたね。

サッカーが男女とも最後の試合は負けてしまいましたが、内容はどっちが勝ってもおかしくないようなもので、杉山・釜本の時代からサッカーを見ている者としては、日本も強くなったなと感心しています。

で、この週末テレビで、例の首相官邸を取り巻く反原発のデモの報道を見ました。普通のデモと違って特に誰が組織するでもなく、自発的な参加者が勝手に集まって勝手に「反原発」を叫ぶというなかなか面白そうなデモのようです。

面白そうだから1度見物に行ってみようかなと思いましたが、とりあえず暑いうちはちょっと遠慮して涼しくなってからにしようかと思いました。もちろん単なるやじ馬ですが、このような組織立っていないデモだとやじ馬と参加者の区別もつかなくて、やじ馬も参加の○万人の中にカウントされちゃうんだろうな、と思いました。

ここで本気でデモしている人達は、すぐにでも原発を全部止めて金輪際使うなということを言っているんですが、しばらくしてからおかしなことを思いついてしまいました。

その昔、アメリカの大恐慌の時、その対策としてとにかく公共工事をしろ、工事する所がなければ地面に大きな穴を掘って、できたらそれを埋め戻すという無意味な工事でも構わないから、というようなことをケインズが言った、というような話があります。

もちろん私はケインズなんぞというものは読んでませんから本当のことかどうかわかりません(多分、本当ではないような気がします)が、いずれにしても国債でも何でも発行してそのお金を大々的に使う。その使い途は何の意味もないお金をドブに捨てるようなことでも構わない、というような主旨のことを言ったのは本当のことのようです。

で、アメリカはこのケインズの理論に従ってテネシー川の開発その他の公共事業をやったのですが、規模が小さ過ぎてなかなか効果が現れず、仕方なく第二次大戦に突入して大々的な戦費の消費をして、今度は十分な効果が得られ、ようやく大恐慌から立ち直ることができたということになっています。

とにかく船や飛行機や戦車や銃や大砲を大量に作って、海に沈めたり、空から墜落させたり、陸上に壊して放置したり、銃弾や砲弾も使い放題に使って、また何百万人の兵隊さんをあっちに持ってったり、こっちに移したり、とにかく膨大な浪費をしたんですから、効かないわけがありません。

で、今回の反原発。デモに参加している人達はそんなつもりはこれっぽっちもないとは思いますが、要は膨大なお金をかけて作った原発を、使うこともしないでお釈迦にして、しかもさらに大金をかけてこれを壊してしまう。そしてその分大金をかけてわざわざ値段の高い電気を作る発電所を作るというわけですから、何となくケインズ流に似てます。

膨大な無駄使いを税金と電気料金で、いずれにしても国民全員で負担するんですから、大量に国債を発行して税金で返済するというのと同じようなものですね。

で、普段はケインズの教えに従ってもっとどんどん国債を発行して公共投資しろ、と叫んでいる経済界の人々が反原発に反対して、逆に公共投資は無駄だと言い税金を上げることに反対している人々が反原発で、より大きな無駄使いを主張しているというのも、面白い話ですね。

個々人の考えと全体としてのその結果の違いということを考えると、これも『神の見えざる手』なんでしょうか。
こう考えると、反原発、というのもなかなかいい手かもしれませんね。

解散・総選挙

木曜日, 8月 9th, 2012

いよいよ選挙ですね。

密約があるのないの、マスコミは騒いでいますが、密約があろうとなかろうと近いうちに解散・総選挙があるのは確実なようです。

これが鳩山さんが言っているんならちょっとあてにならないのですが、野田さんと谷垣さんが言っているんだから、「近いうち」は本当に「近いうち」なんでしょうね。

自民党の総裁選・民主党の代表選の心配をしているマスコミも多いですが、何考えてんでしょうね。総選挙の最中に総裁選・代表選をやるとでも思っているんでしょうか。選挙が終われば負けたら負けたで責任問題、勝ったら勝ったで選挙後の勢力争いで、いずれにしてもトップの見直しは避けられないんですから。

元々今回の選挙は鳩山さんの「少なくても県外」が破綻し、また事業仕訳で埋蔵金が見つからなかった時点で、すぐにでも実施する必要があったものです。
しかしその直後に震災・津波でそれどころではなくなってしまったので、しばらく先送りしてきたものです。

本来なら菅さんが民主党代表を降りた時に解散・総選挙すべきだったのがそうならなかったため、その間に野田さんがとりあえず消費税の引き上げだけは筋道を付けた、ということです。今だって早過ぎることはない、むしろ遅すぎる解散・総選挙です。

とはいえ民主党政権になってから今まで、それこそ色んな所がしっちゃかめっちゃかになっちゃってますから、どの党がどのテーマについて、何を主張するのか、ということがまるでわからなくなっています。
少なくとも民主党と自民党はいろんなテーマについて、賛否両論の人々が混在しています。
こんな中、どんな形で選挙運動をしたら良いのかわからないので、現職の先生方は大変でしょうね。

自民党の復活期待組の前回落選の先生方は「待ちかねた」という所でしょうが、準備は万全でしょうか。

橋下さんのグループも準備不足のまま選挙に突入ですが、多分時間があってもまともな準備ができたとも思えませんから、かえって言い訳ができて良かったかも知れません。

中小野党(自民・公明以外の他の野党をこう言うようですね)も、自分達が出した内閣不信任案がかえって解散時期を早めてしまう結果になって、今頃どう思っているんでしょうね。「策士、策に溺れる」といったところでしょうか。

小沢さんの「生活」は全国初の県連として岩手県連を作り、小沢さんが県連代表になったと昨日のニュースにありましたが、今日は民主党から生活に移った国会議員達が民主党の岩手県連の資金の大半を持って行ってしまった、というニュースが出てました。
その昔、自由党の時のお金だということですから、小沢さんは自分のお金だと思っているのかも知れませんが、普通に考えれば「持ち逃げ」ですよね。

その「生活」のホームページをみつけたので見てみました。まだまだ未完成の部分が多いようです。やはりお金がないんでしょうかね。

これで選挙に突入となると、大変ですね。

内閣不信任案

月曜日, 8月 6th, 2012

国会は内閣不信任案の提出でもめてますね。

『内閣不信任案』というのは、内閣総辞職か国会の解散を迫るための、野党が与党を攻めるための手段だと思っていたのですが、どうやら今回の内閣不信任案というのは、国会を解散させないための手段のようですね。
一応自民・公明以外の野党各党が言い出して、小沢さんの『生活』というのもそれに乗ることにした、という報道ですが、何となく言い出しっぺは小沢さんじゃないかなという気がします。

『生活』は解散となったら大幅に議員数が減ってしまいますから、今の議員数を基準にして政党助成金を貰うためには何とかして来年の1月まで解散を先送りする必要がありそうです。
自民・公明が内閣不信任案を出したら『反民主』ということで『生活』もこれに賛成せざるを得ませんが、そうするともしかするとそれが可決されて国会解散になってしまうかも知れません。
今のうちだったら、自民・公明は三党合意に縛られて内閣不信任案に賛成することができないのでこれは否決され、そうなると1国会で内閣不信任案は1回だけという慣例に従うとすると、もう自民党や公明党が改めて内閣不信任案を出すことができなくなります。『生活』も他の野党も、否決されるのがわかっていれば安心して内閣不信任案に賛成することができます。

民主党も、解散・総選挙となったら負けるのは明らかですから、自らすすんで解散はしないだろうと考えると、今の段階で内閣不信任案を出して国会で否決させて、その結果もう内閣不信任案を出すことができないようになることで一番喜ぶのは小沢さんの『生活』だということになりそうですね。

何食わぬ顔をして『誘われたから一緒にやる』なんて言っている小沢さん、なかなかの策士かもしれないですね。

北朝鮮

月曜日, 8月 6th, 2012

7月18日に台風7号が北朝鮮に向かっていると言う記事を書きました。

http://acalax.info/app-def/S-102/wp/?p=886

その後どうなったかなと思っていたら、この台風とそれに伴う大雨で、北朝鮮は大変なことになっているようです。
1週間ほど前に、かなりの死者(88人)が出て、家の浸水やら損壊、また農地が流されたり水に浸かったりで『北朝鮮の大部分の地域で大きな被害が予想される』と、北朝鮮の中央通信が伝えたということで、日本のマスコミ各社でも報道されています。もっとも北朝鮮の通信社の報道ですからどこまで正確なのかはわかりませんが。

これが、この週末のニュースでは改めて死者169人・行方不明400人となっていますから、合計600人くらいが死亡・行方不明です。大雨・洪水の被害としては大変な数です。
また、21万人が家を失った、ということも報道されています。日本のようにすぐに仮設住宅を用意する、というわけにも行かないでしょうから、この冬は大変なことになりそうですね。

600人というのは大変な数ですが、シリアの内戦の死者数は毎日100人くらいですから、これは1週間の死者の数と同じ位です。
シリアと北朝鮮は人口がだいたい2,000万人くらいで同じくらいですから、内戦でもないのに600人も死亡・行方不明というのは大変な話です。
また、内戦により毎週大災害と同じくらいの死者が出ているというのも、シリアの大変さがわかる話かも知れません。

この大雨の間、北朝鮮から送られてきていたのは、金正恩が実は結婚していてその奥さんと一緒にいろんな所に行っている、という映像と、遊園地に行って楽しそうに遊んでいる映像です。

こんな時に何やってんだ、という言い方もできますし、何もできないから仕方なく楽しそうにしてる、と見ることもできます。この遊園地の映像もいつのものだかわかりませんが。

前の記事を書いた時、別にこんな大被害を期待したわけでもないんですが、それが現実になってしまうと、自分のせいじゃなくても何となく気になってしまいますね。

で、このような被害にもかかわらず、あるいはこんな時だからこそなのか、ピョンヤンでは1日から『アリラン』の公演が始まって、皆で楽しんでいるようです。