Archive for 6月, 2010

いよいよ参院選

水曜日, 6月 30th, 2010

サッカーのワールドカップ、惜しかったけれど日本はベスト16で終わってしまいましたね。ワールドカップはもう少し続きますが、これでマスコミのサッカーブームも一段落ということでしょうか。
大相撲の問題もまだ名古屋場所が本当に開催できるのか、なかなかはっきりしませんね。
で、ようやく話題は「参院選」ということになるのでしょうか。
相変わらず菅さんはできるだけ「何も言わない」というスタンスで攻撃されるのを避けているようですが、何かお疲れ気味のようですね。無理もありません。多分殆ど準備する時間もなしに民主党の代表になり総理大臣になってしまったんですから。なった途端、まずは組閣しなきゃならないし、国会を終わらせなきゃならないし、選挙用のポスターやビデオを作らなきゃならないし、マニフェストも変えなきゃならいし、G8やG20の準備もしなきゃならないし、そのついでにいろんな国のトップと首脳会談しなきゃならないし、もちろんその間沖縄にも行かなきゃならないし・・・。
選挙まであと1週間半。民主党もようやく不協和音が表面化し、一兵卆の小沢さんの声高の執行部批判・マニフェスト批判がはっきりしてきました。
菅さんも選挙まであともう少しですから、何とか元気を回復してもらって精力的に選挙演説をしてもらうと、更に色々問題点が出、不協和音が大きくなって選挙も盛上がるのじゃないかと期待しています。
選挙当日の7月11日は名古屋場所の初日の予定。開票速報の7月11日の夜、12日の未明はワールドカップの決勝戦です(日本はもう出ませんが)。

昔のブログ-移行終了

金曜日, 6月 25th, 2010

昔のブログの移行が何とかできたようです。
この作業をしてみて気がついたこと
1.前のブログではコメントにタイトルが付いたけれど、
  このブログではコメントにタイトルが付かない。
  =>仕方がないのでコメントの始めにタイトルをつけた。
2.前のブログではトラックバックが付けられたけれど、
  このブログではどうやったらいいのかわからない。
  =>仕方がないのでトラックバックをコメントとして移した。

これでまあ、何とかそれらしいものになったような気がします。

昔のブログ

水曜日, 6月 23rd, 2010

このブログはまだ始めたばかりですが、以前やっていたブログがあります。

タダだ、といわれてついうかうかと始め、しばらく投稿したあとほうりっぱなしになっていたのですが、そのブログのプロバイダーはその後有料のサービスを始め(以前から無料のサービスを使っていた人はそのまま続けることができました)、ここへ来ていよいよ無料のサービスをやめる、と通知してきました。

そこで、その部分をこちらに移行することにしました。

ふつうはブログの移行はブログで用意されているそのためのシステムを使ってほとんど自動的に作業するのですが、今回は投稿の数もそんなに多くないので手動で一つ一つ移すことにします。

いきなり2005年や2006年などの記事が追加されますが、驚かないでください。

昔、こんなこともあった、こんなことも言っていたんだ、と懐かしくもあります。引越しの荷造りをサボって古新聞をついつい読んでしまうようなものですね。

移行する投稿は区別するために全部『昔のブログ』というカテゴリーに入れることにします。

参院選のマニフェスト

月曜日, 6月 21st, 2010

通常国会が終わり、いよいよ選挙に突入ですね。

国会の終わりは鳩山さん・小沢さんの二人が一緒にやめてしまい(とはいえ、党首・幹事長を辞めただけで、議員を辞めたわけではありませんが)、その後菅さんが組閣に十分時間をかけ、結局何もしないで国会を終えてしまいました。

菅さんも何も言わないうちは野党も攻撃の糸口がなくて攻めにくいでしょうが、選挙となれば何も言わないというわけにはいかないので、いつまで我慢できるかという所でしょうか。

選挙に向け、各党とも(共産党を除き?)マニフェストを作って発表しているようです。前の衆院選の民主党のマニフェストの主だった所が殆ど実施されることなく、また党首が変わればマニフェストも大幅に書き換えられ、それに対して党として何の責任も取らない(鳩山さんは個人として責任を取ったという位のことは言えるのでしょうが)ということがはっきりしているのに、ここでまた何の根拠もなく何も担保しないマニフェストを書き並べてみて何の意味があるんだろうと思いますが、マスコミにとってはあーでもない、こーでもないという記事の絶好のネタになりますし、マスコミにそっぽを向かれないためには、各政党もせっせと協力してマニフェスト作りに励むということになるんでしょうね。

この「マニフェスト」という言葉も、もうかなり手垢の付いた薄汚れたイメージになってしまっていますので、今度の選挙には間にあわないでしょうがその次の選挙あたりでは、何かまた別の言葉が使われるようになるのかも知れません。

日本語というのは(日本語だけでなくどこの言葉も多かれ少なかれ同じようですが)、言葉は使い捨てされますから、使い古されて薄汚れた言葉は捨てられ、新しい言葉が新しいイメージで使われるようになります。民主党が率先してマニフェストを捨てるわけにはいかないでしょうから、野党のどの党が、どこの国のどんな言葉をマニフェストの代わりに出してくるか、楽しみですね。

一物一価の原則

水曜日, 6月 16th, 2010

今から33年前生命保険会社に入社し、アクチュアリーの勉強を始めた頃習ったのが、この言葉です。

『同じ物をある会社は高く売り、ある会社は安く売るとする。買い手の方は当然安い方の会社から買うことになる。値段の高い方の会社はその価格じゃ商品を売ることができないので、仕方なく値段を下げることになる。
もし値段の高い方の会社でその物が売れるとする。値段の安い方の会社は、値段を高くしても売れるのであればその方が儲かるので、売値を引上げることにする。
このようにして、値段の高い会社は値段を引き下げ、値段の安い会社は値段を引上げることになる。その結果その商品はどこの会社で買っても同じ値段になるまで、値段の上げ下げが繰り返される。
結果的に、一つの物やサービスはどこで買っても同じということになる。その値段より高い値段で売ろうとする会社はちっとも売れないで儲けが出ない。その値段より安い値段で売ろうとする会社は、値段を安くした分儲けが少ないので、長い間その値段を維持することができない』
というくらいの意味です。

またこの言葉には『同じ物をよその会社より高く売って余計に儲けようとするのはケシカラン』というような意味も入っていたようです。

会社に入るまで、経済のことや商売の事など何も知らず関心もなかった私にとって、この話は衝撃的でした。
『なんて素晴らしい理論だろう。なるほど世の中というのはこういう風にできていて動いていくんだ。いろんな物の値段はこういう具合に適切な所に決まっていくんだ。世の中にこんな合理的でしかも公平な理論があったとは』と感激したのを覚えています。

この『一物一価の原則』という迷信・呪縛から抜け出すのに何年くらいかかったでしょう。多分十数年はかかったんじゃないでしょうか。

今では『どこの世界に一物一価なんてものがあるんだ。その時その時、その場その場で物の値段は変わるものだし、そもそも「同じ物」なんてものがあるかどうかもわからない。場末の居酒屋で飲むビールと高級ホテルのレストランで飲むビールは同じ一物なのか、好景気でボーナスが10ヵ月分出た時の1,000円と不景気で給料が半分に減らされた時の1,000円とは同じ一価なのか・・・』とようやく目が覚めた思いです。

そもそもこの『一物一価』というのは、売る立場の原則だったのか買う立場の原則だったのか、それとも両方の立場で成立する原則だったんだろうか、そんなことも考えています。

私と同じ世代のアクチュアリーはもうほとんど引退(偉くなって現役でなくなったか、高齢で本当に引退してしまったか)しているので、世代交代と共にこんな迷信も消えていくのかも知れませんが、今でもこの原則を正しいと信じている人もいるし、そんな人に教えられて新たに信じているいる人もいるかも知れません。

何も知らないで素晴らしい理論を説明されると、つい軽々それを信じ込んでしまいます。それが迷信だったりすると、そこから抜け出すのは大変です。

場合によると、余程ひどい目に合わされないと目が覚めないかも知れません。目が覚めるまで10数年かかったとはいえ、それくらいで目が覚めてよかったと言えるのかも知れません。

サッカーの賭け

火曜日, 6月 15th, 2010

ワールドカップ日本第一戦。日本はカメルーンに1-0で勝って良かったですね。
当日の昼頃、インターネットでイギリスのブックメーカーによる掛け率の記事が出ていました。
日本勝利は3.75倍、カメルーン勝利は2.1倍、引き分けが3.1倍の掛け率だということです。
この掛け率はどのようにして計算するんでしょう。この例で考えてみましょう。
日本の勝ちに賭けるのがA円。カメルーンの勝ちに賭けるのがB円。引き分けに賭けるのがC円だとします。全部で(A+B+C)円の賭け金が集まります。そこから賭け金全体に対してk倍のテラ銭を取るとしましょう。テラ銭を差引いた残りは
(A+B+C)×(1-k)円です。これを賭けに勝った人で山分けすると考えると、日本が勝ったら、それに賭けたA円は(A+B+C)×(1-k)円になって返ってくるんだから

同じように

となります。
これから

これを全部合計すると

これから

だいたい6%くらいのテラ銭ですね。
また

すなわち日本の勝ちに賭けたのは、全体の賭け金の1/4だけだったということですね。
テラ銭がなければ賭け金は4倍になって返ってきたんでしょうが、テラ銭があるので3.75倍にしかならなかったということですが、賭けに勝った人も賭けなかった人も、いずれにしてもおめでとうございます。

暗黒星雲の恐怖 (その1)

木曜日, 6月 10th, 2010

約1年前、「ハラダシ病」という病気で突然の入院をし、多くの人に色々ご心配をおかけしたりご迷惑をおかけしたりしました。「目が見えなくなって、もう仕事が続けられない」とか「片目は義眼になって伊達政宗みたいに眼帯してる」とか、色々面白い噂も流れたようです。

ある保険の業界紙から記事の投稿を依頼され、内容は何でも良いからということだったので、その入院の顛末を書かせて貰おうかと提案したところ、即座に断られてしまいました。保険の話とは何の関係もない私個人の入院の話ですから、有料で読者に買ってもらっている新聞にそんなものを載せるわけにはいかないというその業界紙の編集者の判断は、まっとうなものだと私も思います。

そこでその代わりに、このページに何回かにわたってその入院の顛末記を載せようと思います。名づけて「暗黒星雲の恐怖」始まり始まりです。

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2009年5月28日木曜日

生保各社の決算も発表され、それをまとめて分析する前に所々つまみ食いで資料を見ていました。

夜も10時を過ぎて、会社はもう皆帰宅して私一人落着いて数字を眺めていました。手洗いに立って(私の会社の入っているビルは築80年の由緒正しいなかなか雰囲気のあるビルで、トイレの扉には「男子洗面所」と書いてあります)ホット一息ついていると、視界の左下の方に何か黒いものが見えます。

良く見てみると、トイレの白いタイルの向こうに真っ黒な雲のようなものが見えます。その形はその昔SF小説をたくさん読んでいた頃、挿絵で見たことのある暗黒星雲(「オリオン座馬頭星雲」なんていうと、懐かしくないですか)にそっくりな雲です。

アレッ?と思って見直してみても、目をパチパチとしてみても、それは消えません。数字をずっと眺めていて急にトイレに来たので、何かの残像かと思ったのですが、その影が薄れる様子もありません。じっと見ていると、暗黒星雲のかなたから宇宙船に乗って宇宙人が攻めて来るような気もします。

何だか良くわからないけれどしばらく様子をみてみよう・・・と用を足し終わったトイレを出て、またしばらくオフィスで数字とニラメッコ。何かの残像だったらいくら何でももうそろそろ消えてる頃だなと思ってまたトイレに行くと、やはり同じような所に同じような暗黒星雲が見えます。

良く見てみると、トイレの白いタイルがバックだと暗黒星雲ははっきりと見えているのですが、そうでない所ではコントラストがはっきりとはしないものの、やはり同じ位置に同じ暗黒星雲が見えます。

こんなの見たことありません。何だろう・・・とは思っても、何も思いつきません。こうなったら仕方がないので一晩様子を見てみようと仕事をやめ、家に帰って寝てしまいました。(続く)

i-padとi-phone

水曜日, 6月 9th, 2010

i-padが鳴り物入りで発売されました。なかなか面白い機械のようですが、今の所テレビのコマーシャルや紹介番組を見る限り、ゲームと本を読むための機械のようですね。

「高性能ゲーム機」と考えると、5万円という値段はお手頃かも知れません。

私は本を読むのはやはり紙の本を読みたいので、こんな機械で本を読みたくありません。またゲームも普通のPCに付録で付いているもので十分満足しているので、そのために5万円も払おうとは思いません。

i-padを今次々に買っている人のうち1年後にどれくらいの人が、どんな目的で使っているかレポートしてくれると面白いですね。

i-padの方はまだ電車の中で使っているのは見ていませんが、i-phoneの方はかなり増えてきたみたいで、電車の中でも良くみかけるようになりました。見ているとi-phoneを左手で持って、右手の人差し指でタッチしたりこすったり、親指と2つで広げたり縮めたりしているようです。

いわゆる携帯の、右手で持って右手の親指で目にも止まらぬスピードでキー入力しているのと大分様子が違います。

私は普通の携帯でもメールを打ったりは左手で持って右手の人差し指でポツンポツン打つしかできないので、親指打ちにはちょっと恐れをなしていたのですが、i-phoneの登場で少しだけ肩身の狭さが少なくなったような気がします。

菅さんへの期待 60%

火曜日, 6月 8th, 2010

アレヨアレヨと言う間に鳩山・小沢体制が終わってしまいましたね。最後に鳩山さんが小沢さんを道連れに無理心中したあたりは、なかなか見所がありました。

その前、鳩山さんが「国難」という言葉を使った時、何を指して「国難」と言っているのか全くわからなかったのですが、まぁ考え方も言葉の使い方も独特な人の発言ですから、あまり気にする必要もないのかも知れません。

その後を受けて民主党の代表に選ばれた菅さんですが、世論調査で「期待度60%」という結果が出てびっくりしました。

とはいえ落着いて考えてみれば、これは驚くような話ではないのかも知れません。今の所、菅さんは代表になってから実質的に何も発言していませんから、その分世間は何でも期待することができます。もちろんこの期待は、実際に菅さんが発言を始めた途端次々に裏切られることになるでしょうから、期待度も一気に落ちることになるんだろうなと思います。

菅さんあるいは民主党が抱える問題は、そう簡単に皆が満足する解決策を出すことはできません。そこで解決策を具体的に提案するまでは、皆がそれぞれ自分にとって都合が良い案を発表してくれると期待することができるけれど、具体的に何かの案を発表してしまったら、その案以外を期待していた人は「期待を裏切られた」ということになるのでしょう。

いずれにしてもあと1ヵ月かそこらで選挙ですから、大急ぎでマニフェストを作り直さなければなりません。これからこの60%を超える期待度がどのように変化していくか楽しみです。