Archive for 1月, 2006

無認可共済の保険会社化に関する特別セミナー

火曜日, 1月 31st, 2006

昨日無認可共済の保険会社化に関する特別セミナーを開催しました。午後1時半から5時まで、途中10分間の休憩を2回取りましたから、正味3時間10分、最後の質疑応答の部分は1時間弱、セミナー会場の予約時間のぎりぎりまで、熱心な質問が続きました。

参加者は50人。同じテーマでの特別セミナーは今回で4回目ですが、今までにない参加者の多さです。会場を広い会場に変更することを2回行って、ちょうど良い位の会場になりました。

いよいよ4月から新しい保険業法が適用され、共済関係者ももう動き出さなければいけないと感じているのに、まだ何をしたら良いのかわからない。質問しようにも、お役所の方はそれを受け入れる体制がまだできていない、ということでしょうか。

昨日のセミナーではかなり具体的な質問が次々に飛び出しました。参加者は自分のビジネスがどうなるか切実な問題意識を持っていますので、質問に答えるこちら側もしっかりしなければいけません。かなり真剣な受け答えになったのではないかと思います。

全体的な話はもうそろそろ終了して、あとは個別のケースごとに具体的な作業の相談に乗ったり、作業を手伝ったりという段階かなと思っています。

当初、無認可共済の良い所は積極的に取上げて育てて行こうという姿勢も、金融審議会の報告書の中にはあったのですが、法律の改正案やそれに関する金融庁に よる説明会の話などからすると、どちらかというと無認可共済を今の保険会社の枠組みの中にはめ込んで、その中で生きていけない所は2~3年かけて整理して しまおう、というような姿勢が強いように思われます。

実際フタを開けてどのようなことになるのか、注目したいと思います。

無認可共済の説明会と特別セミナー

金曜日, 1月 27th, 2006

ちょっとドタバタして報告が遅くなりました。

24日の金融庁の説明会、行って来ました。
300人位の入る会場がほぼ満杯で、会場の左右の壁際、後の方の席は机なしです。
2時間の予定の説明会、最初の1時間半は金融庁の方からの一方的な話、残りの30分が質疑応答ですが、質疑応答を始めるにあたり「1団体質問は1つだけ」 などという制限をつけられてしまったので、となると、たくさんある質問のうちどれを質問しようかと、多少の戸惑いが見られました。

いずれにしてもまだまだ不明な所も多いのですが、説明会後の様々な質問については、いずれは各財務局で対応できるようにするけれど、当面は金融庁監督局保険課の方で対応するので、「法律その他の資料を良く読んで勉強した上で」質問して下さいということでした。

予定通り2時間ぴったりで説明会が終わりました。私が出席したのは午前の部ですが、午後の部もほぼ同じようなものだったとのことです。

私の会社で行なう予定の30日の無認可共済の特別セミナーの方は、お陰様で参加申込が予想以上に増えており、当初30人位の会場を用意したのを先週50人位の会場に変更し、今日さらに100人位の会場に変更しました。ここまですればもう大丈夫でしょう。

今まで3回行った特別セミナーは30人の会場で十分だったのですから、様変わりの活況です。
この週末はその資料作りということになります。

無認可共済の保険会社化の金融庁の説明会(つづき)

土曜日, 1月 21st, 2006

無認可共済の保険会社化の金融庁の説明会ですが、当初予定の10時からの分が木曜日にはすでに『会場の都合上、締め切らせて頂きました。』となり、午後2時からの分が追加されたのですが、こちらも土曜日には同様に『会場の都合上、締め切らせて頂きました。』となりました。
私もずっと見ているのではないのでもっと早く締め切りになっているのかもしれません。
また追加のスケジュールが組まれればいいのですが、申し込みが遅れた人はどうなるのでしょう。
すごい人気ですね。

私の会社でやるセミナー
http://www.acalax.jp/hp/seminar/tokuki-annai.htm
もこれくらい人気があるといいのですが。

風説の流布

木曜日, 1月 19th, 2006

ライブドアショック、すごいですね。

東証の取引を全部ストップさせ、外国のマーケットまで巻き込んで株価を暴落させた、というのはそれほどライブドアの存在が大きかった、ということなのでしょうか。

ライブドアが不正会計と虚偽情報の発表による風説の流布でたたかれているのですが、それを報道するマスコミ自身、ライブドアに関する風説の流布をしている、という面白い構図です。

マスコミがそろって活発に風説の流布を競うと、もはや風説の流布の違法性はどこかに行ってしまうのでしょうか。これだけ大量に風説が流布されるともはや誰を罰する、というわけにも行かないでしょう。

本来であればこれにストップをかけるべき東証も政府も一緒になって盛んに風説の流布をしているのですから、この騒ぎが終わった後、この問題をどのように整理することになるのか多いに興味があります。

これを機会に風説の流布を禁止するルール自体を廃止するのでしょうか。

ニッセイの保険料の引き下げ

火曜日, 1月 17th, 2006

ニッセイが保険料の引き下げを発表しました。
とはいえ対象は一時払終身、一時払養老、一時払年金だけで、予定利率の上げ幅も0.05%とか0.1%とかの微々たるものです。
その割にマスコミの取り上げ方はかなりのものでした。
やはり、マスコミはじめ世間はもうそろそろ保険料の引き下げ、あるいは予定利率の引き上げ、投資魅力の引き上げを切望しているのではないでしょうか。

ライブドア

火曜日, 1月 17th, 2006

今日はヒューザーの社長さんの国会での証人喚問やら神戸震災11年やら宮崎勤やらニュースが山盛りですが、やはりライブドアが一番注目されていたようです。
普通、この手のマーケットに大きな影響を与えるような話は金曜の晩から土日にかけて話題になるのですが、今回は週明けの月曜の夕方です。
このタイミングの取り方がなんとなく気になります。
どうしてなんだろう。誰が決めたんだろう、ということです。

無認可共済の保険会社化の金融庁の説明会

火曜日, 1月 17th, 2006

無認可共済の保険会社化に関する政省令の改正案について、金融庁が今日、24日に説明会を開催する旨を発表しました。
http://www.fsa.go.jp/news/newsj/17/hoken/f-20060117-2.html

私のところでも30日にセミナーを開いてこの政省令の改正案について説明することをお知らせしていますが、ここのところ急激に照会の電話やメールが増えています。
多分金融庁にも多数の質問が殺到しているんだろうと思います。
相手が保険会社その他の金融機関であれば許認可権限を振りかざして高飛車に出られるかもしれませんが、相手がまだ保険業法の規制下に入っていないうちはそうも行かないのでできるだけ丁寧に応対しなければならない。
とはいえ4月からの施行に向けてやらなきゃならないことは山ほどあってとてもそんな照会にいちいち丁寧に答えている時間はない。
そんなこんなでみんなまとめて説明会、となったのかな、と思います。

説明会は参加申込をして、参加証をもらって参加する、という形ですから参加する予定の方は早めに手続きをしたほうが良いかもしれません。
もちろん私もこの説明会には参加してその中身も(必要であれば)30日のセミナーにも盛り込むつもりです。

講義の内容

金曜日, 1月 13th, 2006

名大の生命保険講義ですが、昨年までの5日間の講義の内容は
1日目 自己紹介
______アクチュアリーの仕事の内容
______アクチュアリーの仕事の内容-生命保険会社の場合
______生命保険数理とは
______金融工学とアクチュアリー
______アクチュアリー試験
2日目 生命保険の誕生
3日目 生命保険会社の誕生
______積立金の発生
______金利計算
______死亡率
4日目 保険料の計算
______責任準備金の計算
5日目 連生保険
______年金
______生命保険以外のアクチュアリーの活動範囲
______アクチュアリーとは何か
というものでした。

今年はこれが3倍に増えて、かなりゆったり時間が取れます。
そこでとりあえずの時間配分として
1.アクチュアリーとは  職種の内容   仕事の内容
2.生命保険の誕生
3.生命保険会社の誕生   積立金の発生
4.金利計算 (現価・割引率・利力・ルール72)
5.死亡率  (生命表・平均余命・選択表)
6.保険料  (収支相等・純P・営業P・分割払P)
7.責任準備金(過去法・将来法・解約返戻金・未経過P)
8.計算基数 (計算するとは Dx、Cx、Nx、Mx)
9.保険料・責任準備金(基数を使って書き直す) 定期保険・終身保険・養老保険
10.年金保険・医療保険
11.責任準備金再帰式
12.利源分析・配当
13.連生保険
14.多重脱退
15.まとめ
としてみました。

この通りになるかどうかはもう少し詳しい内容を固めてみないとわかりませんが、とりあえずこんな骨組みで考えてみようかと思っています。

セミナーを開催します

金曜日, 1月 13th, 2006

先月末というか昨年末、12月28日になって金融庁は無認可共済の保険会社化に関する政省令改正案を公表しました。

A4 400頁くらいのものですが、これがまた何とも読みにくい代物で、読む人がわかりやすいように書こうという配慮がまるで感じられないような内容です。
お役人ももう少し日本語を勉強してくれると嬉しいんですが。

さはさりながら、4月からもう法律が施行されることになると待ったなしですから、何とか無理矢理読みこなして今月中にはセミナーを開いて解説しようと思います。

ということで、1月30日にセミナーを 開催することにして今その準備作業をしているのですが、とにかく業法を改正する法律、その附則・業法施行令を改正する政令、その附則・施行規則を改正する 省令、その附則と、何段階にもわたって重畳的に規定が積み重なっていますので、これを解きほぐすだけでも大変なのにブツブツブツ・・・ということ で、もし興味があったら30日のセミナーにご参加下さい。

名大での生命保険数理の講義

水曜日, 1月 4th, 2006

ここ3年ほど名大で大学3年・4年の学生と大学院の学生を対象に、生命保険数理の講義をしていました。とはいえ2時間とか1時間半の授業を5回分ということなので、あまりきちんとした話をすることはできませんでした。

今年も同じようになるのかと思っていたら昨年末に急に話が変わって、今年は毎週1回の授業を半期(というのは4ヵ月のことのようです)、15回行なうということになりました。

『色々な大学の数学科でも保険数理には力を入れつつあり、東大でも京大でもあるいは阪大でもそのような取り組みをしているようですよ。名大でもそろそろも う少しちゃんとした対応が必要ではないですか』と私もコメントしてしまいましたので引受けることにしたのですが、これは殆どボランティアに近い全く採算に 合わない仕事です。そのための準備を大学生・大学院生のためだけにするのも勿体ないので、この際きちんと紙に書いて皆様にもお見せしようと思います。

以前から生命保険数理の簡単な解説書を書きたいと思っていた所なので、ちょうど良い機会です。大学での講義は4月から7月位までですので、それに合わせて何とか作り上げたいと思っています。

その実況中継と本の原稿をお見せしたいと思います。

お楽しみ下さい。