Archive for 6月, 2021

『ワクチン予約』

火曜日, 6月 8th, 2021

コロナウィルスワクチン接種の招待状が届きました。
正式には『新型コロナウィルスワクチン接種クーポン券』というようです。

で、この書類は何ともはや突っ込み満載で面白いので、チョットコメントします。

まずさいたま市では年齢別に順次このクーポン券が送られて来ているのですが、今回届いた物には赤いシールで
 さいたま市での予約開始
  70歳~74歳 6月14日(月)9:00~
  (昭和27年4月1日~昭和22年4月2日生まれ)
  65歳~69歳 6月21日(月)9:00~
  (昭和32年4月1日~昭和27年4月2日生まれ)
と書いた赤いシールが貼られています。

要するにこの年齢は2022年4月2日(1日?)での満年齢を意味しているようですが、そのことの説明はないので、年齢の方で判断するのか生年月日で判断するのか、迷うかも知れませんね。

で、次に予約方法ですが、QRコードを読み取ってWebサイトにアクセスするようになっているのですが、QRコードを読む代わりに直接URLを入力することも可能になっています。ところがこれが意味不明の18字の英数字の部分(00002G0006F587V8II)を含んで全部で65字ものURLになっています。

これを間違いなく入力するのは大変です。さらに大文字のIが入っていて、数字の1ちょっと紛らわしいですね。私の普段使っているPCはカメラが付いていないので、QRコードを読み取れないので大変でした。まぁ今時カメラの付いていないパソコンなどというのは存在が許されないのかも知れません。また、URLも少しづつ入力できるといいのですが、全部一度に入力しろ、というのはなかなか大変です。

で、問題は『予約日』です。どうもこの言葉は説明なしで2つの別々の意味で使われているようです。

その一つは『ワクチン接種の予定の日時を決めるために電話なりネットなりで連絡する日』という意味で、もう一つはそのような連絡により決めた『ワクチン接種の予定日』のことです。

この両方を『予約日』と言っているので、たとえば『予約日は○日以降ですからその日になったら予約を入れて下さい』という事になり、また『予約日にはワクチン接種しやすい服装で会場に行って下さい』ということになります。

それでもまぁ現実的にはそれほど大きな問題にはならないでしょうが。

いずれにしても書類には様々なコードが使われています。予約受付ID、というのは、このクーポン券の券番号、ということのようで、予約受付IDのパスワードは自動的に西暦の生年月日が使われていました。

やはり全国民に一律に何かをしようとすると大変だなと思います。

で、私は予定通り当分予約を入れようとは思いませんが、奥さんは(65歳以上の区分になりますが)早速かかりつけ医に電話を入れ、7月の頭に接種する予定になりました。とりあえずはオリンピックまでに1回目の接種は終わっている、ということになる予定です。

デシベル(dB)

金曜日, 6月 4th, 2021

しばらく前受けた心エコーの超音波診断装置の画像があまりにもすばらしかったので、図書館で何冊か解説書を借りて読んでいます。その感想文はまた改めて書く予定ですが、その前に、ついでに知ることができたデシベル(dB)についてコメントします。

このデシベル、良く聞く言葉のわりに何となく分かったような分からないような気がしていたのですが、この超音波診断装置の本を読み、ちょっとWikipediaなどを調べてようやく分かりました。

デシベルの元とされるのはベル(B)というもので、例の電話を発明したアレクサンダー・グラハム・ベルの名前から来ている記号です。

で、この『ベル』という記号は何らかの倍率を表すのに、その数自体でなくその常用対数(あるいは10を底とする対数)をベルという記号で表します。

ですから1ベルというのは10倍、2ベルというのは100倍、3ベルというのは1000倍、逆に-1は1/10倍、-2ベルは1/100倍、-3ベルは1/1000倍ということになります。

でもこのベルよりもう少し細かく倍率を表示するために、そのベルの1/10としてデシベルという記号を導入したということです。

そういうわけで、このデシベルの『デシ』はデシリットルと同じデシです。

で、10デシベル=1ベル=10倍、20デシベル=2ベル=100倍ということになります。

超音波診断装置では音波が何センチ進んだらその強さが何割になるか、という倍率を表すのに使われています。それで逆にどれ位の強さの音を発信すればどれだけの音が返ってくるかの計算をしたりします。

ということで、ベルとかデシベルというのが倍率の表示方法であって何かの単位ではないので、単に○○デシベル、というのでは意味をなさないのですが、騒音とか振動とか、あるいは電気関係の議論では、基準となる音の強さとか電流や電圧をあらかじめ一定に決めておいて、その基準値の何倍かという倍率だけをとって、何デシベルというように表しているということです。

ここまで来るとなーるほど、と納得できます。

私の通勤路で、今銀行の本店の新築工事をしているのですが、今まで、騒音が何デシベル、振動が何デシベル、という電光掲示板が設置してあったのが、もう工事も終わりに近づき、今朝見たらその掲示板が取り払われていました。おぼろげな記憶では、たしか騒音で80デシベルくらいだったような気がします。80デシベル、ということは、8ベル、ですから、1億倍、ということになります。騒音の場合、基準値は人間の耳にかろうじて聞こえないくらいの音だ、ということになっていますので、その1億倍くらいの音が出ていたんだな、ということがわかります。