Archive for 9月, 2011

2つの裁判

水曜日, 9月 28th, 2011

小沢さんの元秘書3人の裁判・判決が出ましたね。微罪ですが三人とも有罪の判決で、3人ともすぐに控訴したようです。

当初検察側の尋問調書を含む大量の証拠書類が却下されたため、多分無罪になるんだろうと思っていた人は大逆転でがっかりですね。

裁判官も問題含みの尋問調書を使わなくても有罪にできると最初から考えていたんでしょうか。

いずれにしても小沢さん本人の裁判がいよいよ始まりますから、しばらくはこの話題が続きますね。

判決は微罪で執行猶予も付いているんですが、大事なのは量刑の重さではなく「有罪か無罪か」ということですから、この有罪で小沢さんは本当に困ったことになってしまいましたね。

裁判官は他の裁判にはかかわりなく自分の判断だけで判決を決めるということになっていますが、だからと言って他の判決を参考にしてはいけないということではありませんから、それだけ今回の有罪は重く感じられることでしょう。

いずれにしてもこうなったらそう簡単に決着がつくことはなさそうですから、来年の民主党の代表選に小沢さんが立候補するという話はもうないでしょうし、その後には否応なく衆議院の改選で、いわゆる小沢チルドレンはほとんど再選されないでしょうから、小沢さんの影響力ももはやこれまでということになるんでしょうか。

もちろん本人が出れば衆議院議員に改選されるということはあるでしょうが、もはや小沢グループというわけにはいかないでしょう。竹下さんが独立宣言した後でも影響力を持ち続けた角さんとは違いますね。

もう一つ、例の証拠改ざんの検察の特捜部長・副部長の裁判も賑わっていますね。被告の元部長・副部長さんも徹底抗戦の構えですし、原告の検察側も同僚・部下の検察官僚を総動員して本気で戦うようです。

で、マスコミは面白がって報道しているんですが、この裁判、被告・原告が頑張れば頑張るほど、いずれにしても元部長・副部長さんより上には追及の手が伸びないという仕組になっているのが面白いですね。

被告が勝てば元部長・副部長も「白」なんだから、その上も当然「白」だということになりますし、被告が負けた時には元部長・副部長は「こんなに悪い奴」だということになりますから、そんなに悪い奴が上の指示も仰がずに勝手に悪さをしたんだということになるんでしょう。

さすがに頭の良い官僚が揃っている検察が、組織の存亡を賭けて本気でやってる裁判です。頭の良いことを考えたものですね。

9.11から10年  3.11から半年

水曜日, 9月 14th, 2011

9.11から10年が経ち、また何かテロがあるかも知れないという話も特に何事もなく終わりました。
とはいえ、イスラムでは暦は太陰暦で1年は354日くらいですから、丸10年というのはもう3ヵ月も前に終わっていることになるんですよね。

3.11からも半年経ち、現地もいよいよ動き出したようです。国に期待しても何も動き出さないことがはっきりしたので、もうそれぞれ自分の判断と自分の力で復興の作業を始めているようです。

誰かに期待しているとその誰かの動きに合わせなきゃならないので、どうしても動きだすのが遅くなってしまいますが、さっさと自分だけ動き出してしまえば他の人も後から付いて来るかも知れないし、いずれにしても誰かが動き出せばそれに合わせてお金も動き出します。そのうち遅まきながら国のお金も動き出します。

ようやく夏の暑さも一段落。冬の寒さが本格的になる前に、できるだけ復旧・復興が進むことを期待したいですね。

ユーロが104円

水曜日, 9月 14th, 2011

ヨーロッパの金融・経済危機、大変ですね。
いよいよ1ユーロが104円になり、100円も視野に入ってきましたね。

ギリシャの国債の利回りが1年ものが100%を超え、2年ものも80%くらい、10年もので25%、というのは大変ですね。要するに国債がただの紙切れになる確率が半々、というところでしょうか。

昔ならギリシャだけの問題で、ドラクマが大暴落してそれで一件落着、というところでしょうが、ドラクマがユーロになってしまっているとなかなかそう簡単にドラクマに戻れないというのが問題なんでしょうか。
別々の国が同じ通貨を使っていて、人や物の流通もできるだけ自由にしているということで、ギリシャだけ切り離して処理することができないということでしょうか。

ユーロがまたバラバラになるという形で決着がつくのでしょうか。逆に国がバラバラになっているのが問題だとEUの統合がより進むのでしょうか。

EUというのは昔のドイツ統合の拡大版のようなところがあるので、これからどうなるかなかなか興味がありますね。

ライフネット生命の中期計画

水曜日, 9月 7th, 2011

今、生保会社各社のこの3月期の決算のまとめをしようとしているのですが、ちょっと確認したいことがあったので、ライフネット生命のホームページをのぞいてみました。

すると、6月に「中期計画を策定した」というニュースリリースを出していることを見つけました。

で、遅まきながら見てみたのですが、ちょっと期待していたものとは違うものでした。

私はやはり決算の分析なんかをするので、どうしても「中期計画」というと、新契約がどのように伸びて、保有契約がどうなって、収支がどうで、単年度黒字がいつで、累積で黒字がいつで・・・というようなものを期待してしまうのですが、そのようなものは一切ありません。

あったのは応援者を増やすとか認知度を上げるとか、効率化とか新領域への挑戦とか、お題目の部分しかありませんでした。

まぁ私が見たかったようなものはあまり一般に公表するものではないので仕方ないのかも知れませんが、ライフネット生命はいろいろ他所ではやらないことを思い切ってやる会社なので、もしかしたらこのような経営の根幹に係わるようなことも公開するかなと期待したのですが、残念ながら期待はずれでした。