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入院・手術・退院のお知らせ

木曜日, 5月 18th, 2023

先週5月10日~12日、近くの日赤病院に入院し、手術してきました。

約2年前、ちょうど2回目の東京オリンピックの開会式の頃骨折で入院して、開会式は病院のベッドで見ていたのですが、それから2年近く、その手術で骨を留めるために埋め込んだ金属板(プレート)とネジ(ビス)を取り外す手術を行うための入院です。

本来であればこの手術は最初の手術から1年から1年半経過した所で行うことになっているんですが、病院としてはこの手術にはあまり乗り気でなく、そこを無理を言っての手術となりました。

手術が遅くなったのは、一つには例によって武漢コロナのせいで不要不急の手術はしない、という原則で延び延びになってしまったという事と、コロナの収束に伴ってこの不要不急の手術が復活してきて、先延ばしにされた手術のために全身麻酔の順番がなかなか回ってこなかった、ということが原因です。

もう一つの原因は、病院のスタンスとして高齢者の場合(どうも老人とか年寄りという言葉は今やほぼ禁句になってしまったようで、私などは基本的に高齢者とよばれるようです)、手術に伴ってトラブルが発生した場合、手術によるメリットよりそれらのトラブルによるデメリットの方が大きくなる可能性があり、『必要でない手術はしない』という考え方のようです。

『金属板(プレート)とネジ(ビス)と言っても材料が良くなっていて、CTやMRIの検査を受けるのに何の支障もないし空港などのセキュリティーチェックのゲートで止められることもないので、あえて取る必要もないでしょう』というのも説得力があります。リスクの方は、手術の際神経や血管を傷つけてしまう可能性もないではないし、またリンパ管を切断してまた足がむくんでパンパンに膨れ上がってしまうかもしれないし、へたをすると全身麻酔からうまく覚めないかも知れないし、手術から2年近くたって骨としっかりくっついてしまってうまく取れないかもしれない、無理やり取ろうとしたら逆に新たに骨折してしまうかも知れない、というような事です。

確かに2年近くも身体の一部だったものをわざわざ取り外すこともないかとも思うのですが、やはり異物が身体の中に入っているというもちょっと嫌なので、死ぬ前に身綺麗にしておこうということで取ってもらうことにしたわけです。また私は普段からあぐらを組んで座ることが普通なのですが、左足を下にする時はちょうどその金属板の上に座るということになり、やはりちょっと痛みがあります。

で、水曜日の朝10時に入院、麻酔医との面接や手術前のシャワーなどがあり1日目終了。2日目は朝から点滴、朝食・昼食抜きで11時半いよいよ手術です。手術は2時間くらいで終わったようで、麻酔から覚めたらあとはベッドでおとなしくしているだけです。3日目は朝食後朝9時半に退院ですからあっという間の入・退院です。

9時半の退院で10時には自宅に帰りつき、あとはのんびりしているだけです。念のため土日は自宅でおとなしくしていて、月曜からオフィスに出ています。

入院しても手術を受ける2時間を除けば特にすることもないので、本を読もうと思って持って行ったのが、
・ 『古事記と日本書紀-『天皇神話』の歴史』 という講談社新書
・ 『ナチ占領下のフランス-沈黙・抵抗・協力』 という講談社選書メチエの1冊
・ 『書物』 という岩波文庫の一冊
・ 『量子の道草』 という物理学・量子力学のいくつもの式をめぐるエッセイ
の4冊です。

どちらも読みさしの本を持って行って、あわよくば読了を狙ったものです。

改めてこのように列挙してみると見事に支離滅裂な品揃えになっていて、笑ってしまいますね。
このうち2冊、『古事記と日本書紀』の本と『ナチ占領下のフランス』は無事読了しました。『量子の道草』というのは最初から読了するのはほとんど期待していません。『書物』というのは図書館に返さなければならないので、近日中に読了する予定です。

いずれにしても読み終わった所で順次感想文をこのブログに載せる予定です。しばらくお待ち下さい。

ということで、ゴールデンウイーク明けに入院と手術を受けて無事カンバックした事の報告です。