Archive for the ‘時事雑感’ Category

キプロスの銀行

金曜日, 3月 22nd, 2013

キプロスの銀行預金者に対する課徴金、びっくりしましたね。

銀行が破綻しても1,000万円までは預金を保障するというのが日本を始めとした多くの国のやり方だと思うのですが、これとは逆に、銀行が破綻していないのに銀行の破綻を防ぐために預金者の預金から預金残高の6%なり9%を召し上げてしまうという話ですから、預金者にとってはとんでもない話です。

これを実施するには新しく法律を作る必要がありますが、とりあえずこの新しい法律の案はキプロスの国会で否決されたようですが、政府が提出した法案に対して賛成する議員が一人もいなかったというのも驚きですね(かなり多くの棄権と過半数の反対だったようです)。

問題はこのようなアイデアがEUのほうからキプロスに提案されたということで、これは同様のアイデアが他の国にも使われるかも知れないということになります。

スペインやイタリア、フランスの預金者はいつ頃どうやって銀行預金を引き出すか考え始めているに違いありません。でもそのような預金の流出は銀行の破綻を早めることになるわけで、危機を加速することになってしまうんですが。

キプロスの銀行預金はロシアの金持ちの預金が1/3とか2/3とかを占めるらしいですが、EUとしたらロシア人の金持ちに負担させるのは構わないと思っていたのかも知れませんが、普通の預金者のことは考えなかったのでしょうか。

100億ユーロの支援をしてあげるから58億ユーロの課徴金を確保しろというのもちょっと乱暴ですね。とはいえ一方的に助けるだけということだと、ドイツの国民に言い訳ができないと思ったのでしょうが。

キプロス銀行は今週のはじめから窓口を閉めていて、来週までは閉めっぱなしということですが、銀行が閉まりっぱなしというのもいつまでも続けるわけには行きませんから、この週末が山ですね。

このキプロス問題、うまく解決しないと火の手が他の危なっかしい国にそのまま飛び火してしまいますから、そうなったら大変です。どうなりますか。

南海トラフ巨大地震の被害想定

火曜日, 3月 19th, 2013

内閣府が発表した南海トラフ巨大地震の被害想定が話題ですね。

例によって日本のマスコミのサイトでは元資料のリンクがわからないので、ここに書いておきます。
http://bousai.go.jp/nankaitrough_info.html

しかしこの被害想定の
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今だかつてこれだけの規模の地震が起こったという記録や証拠はないけれど、
かといってあり得ないということもないので、
まずめったなことでは起きないとは思うけれど、
とりあえずこの想定で被害を見積もって対策を考えましょう
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というのは面白いですね。

この伝でいけば、今だかつてない巨大台風の対策とか、今だかつてない温暖化あるいは寒冷化の対策とか、あるいは巨大隕石の落下とか、いろんなことが考えられますね。

これで一気に投資ニーズ・消費ニーズが増えると、いよいよ景気回復も本決まり、でしょうか。

いろいろ

金曜日, 3月 15th, 2013

3月11日の前後はテレビも新聞も大震災特集で大変でしたね。
これで満2年、三回忌が終わったことになり、いわゆる3年の喪に服する期間も終わったことになります。自民党政権に戻ったこともあって、今後復興工事も急速に進むのではないでしょうか。

春闘も次々に賃上げとかボーナス増額とかの明るい話題ばかりです。給料が上がれば景気は良くなるに決まっていますから、これから世の中明るくなるでしょうね。

今読んでるケインズの経済学によれば、給料が上がればその何割かが消費に回ります。これが消費性向というやつですが、次に消費が増えた分の何倍かが社会全体の所得の増になる、というのが「乗数の理論」というやつです。これで値上げした分より企業の利益が増えるようなら、なお一層給料が上がるとか、景気が良くなるんでしょうね。

それにしても安倍さんというのは幸運の持ち主ですね。お父さんは総理大臣になれずになくなってしまいましたが、日米安保のお祖父さんの岸さんとその弟の日本の高度成長のシンボルのような佐藤さんのように、ちょうど良い時にそこに居合わせる、運が良い人なのかも知れません。だとすると日本もこれからかなり本格的な好景気になるのかも知れません。

北朝鮮はどこからも相手にされないので、何とかして注目を集めようとして口先だけ威勢の良いことを言っていますが、韓国を攻めると言ってもソウルから最も遠い黄海の中の小島をどう攻めるかなんてことを指揮している、という報道からすると、やはり本気で戦争するつもりはなさそうです。

もし仮に戦争になったとしたらすぐにケリがつくでしょうし、そうなったらついでに朝鮮特需で、より一層景気が良くなるのかも知れません。

アルジェリアの人質事件

金曜日, 1月 25th, 2013

連日アルジェリアの人質事件について、大量のニュースが流れていますね。
これでちょっと違和感があるのが「戦争」という言葉が全く出てこないことです。

アルジェリアの軍が警備する施設に武装勢力が攻撃をかけ人質を取って立てこもったのに対して、アルジェリアの軍隊が攻撃して制圧したということで、双方使っているのも兵器ですから、これは明らかに軍隊同士の戦争です。
警察と暴力団の撃ち合いとは話が違います。

戦争ということがはっきりすれば、たとえばアルジェリア軍の攻撃の前に事前の連絡がなかったとか、遺族が現場に行こうとしても行かせてもらえない、なんてのも納得できます。
戦争あるいは軍事行動というのは国権の発動の最たるものですから、いろいろ外国の意向を確認してから戦争を開始するなんてこともないでしょうし、テロリスト側が制圧されたとは言ってもその場所は戦場ですから、遺族だからと言って戦場に自由に立ち入らせるわけにはいかないでしょう。

マスコミが「戦争」という言葉を使わないのは、何か規制がかかっているんでしょうか。あるいは日本のマスコミの辞書には「戦争」という言葉がなくなってしまったんでしょうか。

今の時代、このような形でいつどこで戦争に巻き込まれるかわからないわけですから、これを機会にこんな時どうするか考えてみるのも良いかも知れません。

外国で日本人がいきなり戦争に巻き込まれ殺されるかも知れない時に、政府は何をすべきなのか、何をすることができるのか。自衛隊を行かせることができるのかどうか。

憲法9条の戦争放棄の規定は
「戦争と武力による威嚇または武力の行使は国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する」
と書いてありますが、人質になった日本人を救出するための武力行使は許されるのでしょうか。

話題の、自民党の憲法改正案の国防軍の規定では「国民の安全を確保するため」という言葉があります。
これを現行の憲法の規定と見比べると、現行の憲法には「(日本)国は国民の安全を確保する(しなければならない)」という文言がないんですね。書くまでもなく当たり前のことだ、ということでしょうか。

自民党の改正案では国民の安全を確保するのは国の責任だ、と認めているようです。
憲法9条改正(改悪)反対論者はこのあたり、どう考えるんでしょうね。自分の安全を国に守ってもらいたくなんかない、ということでしょうか。

年頭所感-いろいろ

水曜日, 1月 9th, 2013

皆様 明けましておめでとうございます。
地域によっては大雪で大変な所もあったようですが、私の住む所は暖かで穏やかな良いお正月で、今年も良い年となりそうです。

『年頭所感』なんていうとちょっと偉そうですが、『年頭にあたり、色々思うこと』を短くまとめるとこうなってしまうようです。

いよいよシリアの状勢はアサドさんの政府軍の負けがはっきりしたようです。あとは負け方ですが、生物・化学兵器を使ってトコトンじたばたしたあげくに負けるのか、そこまで行く前に負けを認めるか、ちょっと心配です。欧米が軍事介入すると言えば簡単に決着しそうですが、ユーロ危機とアメリカの財政の崖で、欧米も動きが取れないようで、結果的にいつまでたってもシリアの決着がつかないという状況です。

北朝鮮は何とか新年を迎えたようですが、年始の演説の金正恩がテレビの画像に出てきました。どれ位長い演説だったのかわかりませんが、その内容はともかく金正恩がその間まっすぐ立っていられなくて、上半身をあっちに傾けたりこっちに傾けたりしていたのは驚きました。まっすぐ立って力強い演説をすることもできない独裁者というのは、初めてみました。

さて『(元)未来』の嘉田さん、いよいよ党首も降りるようですね。選挙が終わって『元生活』のメンバーでない、嘉田さんと『元社民』の阿部さんが追い出され、結局また元の『生活』に戻ってしまったようです。

根っからの小沢さんのファンにとってはごく当たり前のことかも知れませんが、小沢さんは嫌いだけれど嘉田さんに期待して投票したという人達はガッカリしているでしょうね。その人達の投票の結果、政党助成金として国民の税金から8億円が小沢さんのポケットに入ってしまうということですから。まあ小沢さんにしてみればはした金なんでしょうが。

結局『未来』は1ヵ月しかもたなかったわけですが、未来改め元の『生活』の方も夏の参議院選に向かっていつまでもつんでしょうか。
『維新』や『みんな』や『民主党』はいろいろ合従連衡を模索しているようです。『生活』の方も海江田さんの民主党に色目を使っているようですが、8億円の荒稼ぎを目のあたりにすると、こんな小沢さんに声をかけようとする党はなかなかないでしょうしね。

ユーロ危機もあまり目立ったニュースはありませんが、いつまでたっても解決しないという状況は変わりません。スーパーマリオがやめてイタリアがどうなるのか。フランスもいよいよ危なっかしくなってきたようです。今年中にはまた大騒ぎが起きそうです。

アメリカは年末にようやく財政の崖の先送りを決めたようですが、たった2ヵ月の先送りでは何の解決にもなりません。

日本だけは久しぶりの自民党政権で安倍さんはじめ元首相・元総裁も含めたオールスター体制で、明るい話題が多いですね。
民主党政権が決めたことを平然と次々にひっくり返していくというのも、その昔小選挙区制を導入して2党が政権交代する体勢を作ろうと考えていた人達にとっては理想としたことなんでしょうが、その人達は今、どんなふうに感じているんでしょうね。

ということで、今年もとりとめのないよしなしごとを書き綴っていくことになります。
もし宜しかったら、ときどき見てみて下さい。

総選挙

月曜日, 12月 17th, 2012

総選挙が終わりました。
自民党の圧勝ですね。「民主」の惨敗は当然として、「維新」や「未来」も思いのほか数を伸ばせませんでしたね。

何より「未来」の方は、小選挙区では小沢さんと亀井さんしか当選できず「1勝70敗」なんて見出しも出てました。「生活」の議員さんは小沢さん以外皆小選挙区では落選したという意味のようです。そのうち何人かは比例区で当選しましたが、小沢さんはついでに肝炎の福田さんも比例区で落選させてしまったようですね。民主党を出る時に『生活』に行かなかったみせしめだ、ということのようですが本当でしょうか。

いずれにしても自民党と公明党が衆議院の3分の2を超える議席を獲得してしまったので、これからがまた楽しみですね。

選挙の直前新しい党ができたりなくなったりでバタバタして、そのまま選挙戦に突入してしまったので、候補者の先生方も何はともあれ当選目指して走り回るしかなかったんですが、とりあえず選挙が終わって、ようやく落着いてこれらのことを考えることができるようになります。
特に『民主』と『維新』と『未来』の議員さん達は、今後の身の振り方を真剣に考える必要がありそうです。

『民主』は野田さんが代表を降りてこれからどんなことになるかわからないし、『維新』は選挙が終わった途端に石原さんと橋下さんの意見不一致を見せていますし、元『たちあがれ』の先生方がいつまで橋下さんと一緒にやるのかわかりません。『未来』の方は小沢さんと亀井さんと嘉田さんで、一体どんな党にするのか(なるのか)わかりません。
昔の自民党なら、選挙が終わった途端に他党の当選者に揺さぶりをかけて自民党に鞍変えさせるというのを得意としていました。今でもその頃のことを覚えている自民党の議員さんも少なくないと思います。今回の選挙で自民党は300議席近く取ってしまったので、自民党の方から何かする、という必要はなさそうですが(参議院の方はありそうですから、そのついでに衆議員も、という話はありそうです)、それを見越して、自民党に擦り寄る先生方もかなり出てくるかも知れません。

これから臨時国会が開かれて、安倍さんが総理大臣になったらすぐに年末年始の休みに入り、1月の後半くらいに通常国会が始まるというスケジュールになるんでしょうが、この通常国会が始まる時、どの党がどのくらいの議員数となっているか、楽しみですね。

北朝鮮の人工衛星

木曜日, 12月 13th, 2012

北朝鮮の人工衛星の打ち上げ、成功してしまいましたね。
『うまく飛ばずに自爆してしまう』、という私の予想は見事に大はずれです。

打ち上げられたものが何であろうと、それが衛星の軌道に乗って地球の周りを回っていれば地球の衛星ですし、それを人工的にその場所に持っていったんですから、これは「人工衛星」と言うしかない、ということですね。

いずれにしてももうミサイルを打ってしまったんですから、これでしばらくは次にまた・・というわけにも行かないでしょうから、自衛隊の人達もちょっとはのんびりできるかも知れません。

それにしてもこのニュースで私は大きな勘違いをしていたようだと気がつきました。
私はミサイルが発射されてそれが日本の上空に飛んでくれば、自衛隊はそれを打ち落とすんだと思っていましたが、上空を飛んで日本に落ちてきそうもなければ、打ち落とすことはないんですね。

私はわざわざ北朝鮮が自衛隊の射撃訓練のために大金をかけて標的を飛ばしてくれるのかと思っていたんですが、『上空を通り抜けるだけなので攻撃しなかった』なんて言われると、話が違うだろうという気がしてしまいました。

まあ上空を通り抜けるだけで打ち落とすというのも乱暴な話ではありますが、北朝鮮が相手ならそういう話もあるのかなと思っていたものですから。上空を通り抜けるだけなら打ち落とさない、ということになると、上空に来てから急に日本に落ちてくるようなミサイルの場合、撃ち落とすのはかなり難しいことになりそうですね。

いずれにしてもフィリピンの近くまでロケットが飛んでいたので、これでいよいよアメリカも本気になって北朝鮮と対決するようになりそうですね。『フィリピンその他のアジアの国が日本の軍事化に期待している』というニュースもこうなるとかなりの意味を持ってくるのかも知れません。

今度の選挙で安倍さんと石破さんの自民党が勝つようですから、なおさらいろいろ騒がしいことになりそうですね。

総選挙

木曜日, 12月 6th, 2012

いよいよ選挙が始まりましたが、しょっぱなから面白いですね。

「未来」の先生方も何とか無事立候補できたようですが、手続きに夜の10時半までかかったようですね。
私は各党別の立候補者の総数を確認したいと思ってニュースを見ていたのですが、いつまでたっても発表されないんでどうしたんだろうと思っていたら、この遅れで全体の発表ができなかったということなんですね。

最後の滑り込みで、実は時間切れでアウトだったんじゃないか、という話もありますが、それで立候補させないでおいて、あとから「未来」の方から「選管に邪魔されて選挙に負けた」なんて言い訳されるのも面白くないので、ここはまあ立候補を認めたということで良いんじゃないでしょうか。その分供託金もたくさん貰えますし。

「未来」の嘉田さんと「維新」の橋下さん、二人の知事さん・市長さんの選挙違反も取り沙汰されていますね。

嘉田さんは手続きが終わらないのに選挙演説を始めてしまったということで、橋下さんは選挙が始まってもツイッターで選挙運動を続けているということです。橋下さんは弁護士なので、はじめから法律に従おうなんて考えていないようですから確信犯ですね。
嘉田さんの方は、まさか夜中の10時半までスタートが遅れるなんて考えていなかったんでしょうね。

ここへきて「未来」「維新」両方で、元No.2が火種になりそうな気配ですね。

「未来」の方は代表代行の飯田さんですが、嘉田さんと二人で「未来」を立ち上げたものの、小沢さんグループが大挙して押しかけてきて存在感がなくなってしまい、また「維新」の方は幹事長の大阪府知事の松井さんですが、石原さんが代表として乗り込んできてから存在感がなくなり、どちらも存在感を出そうとしていろいろギクシャクしているような気がします。

他党もこのあたりはわかっているので、この二人は狙い目になっているんでしょうね。

いずれにしてもあと10日。選挙が終わったら、北朝鮮が花火を上げてくれるんでしょうか。

新党未来

月曜日, 12月 3rd, 2012

嘉田さんの「小沢新党未来」が今度の選挙で100人超を立候補させるようですね。

私はどうしてもお金のことが気になるのですが、橋下さんの所は候補者から一人100万円とか400万円とか出させて立候補させるということで、せっかく公認候補になっても辞退する人が大勢出ているようです。この「未来」の方はどうなんでしょうか。

一人100万円として100人で1億円。400万円としたら4億円です。

このお金、誰がどうやって調達するんでしょう。嘉田さんは鳩山さんのような大金持ちなんでしょうか。小沢さんが今まで溜め込んだお金をポンと出すんでしょうか。それとも今まで議員さんだった人達は、その報酬でこれ位のお金は溜まっているということでしょうか。

誰か知ってる人がいたら教えて下さい。
日本のマスコミはなかなかこういう所までは教えてくれそうもないですから。

北朝鮮

月曜日, 12月 3rd, 2012

北朝鮮がまたロケットを飛ばすようですね。

総選挙だけでも十分面白いネタがあるのに、さらに北朝鮮も面白いネタを提供してくれるんですね。

興味は
1. 北朝鮮は中国の反対に逆らってロケットを飛ばすことができるか
2. 自衛隊と米国はロケットを打ち落とすことができるか
3. 前回と同様、うまく飛ばずに自爆してしまうか

3番目のシナリオが何となく可能性が高いのかなと思いますが、そうなると北朝鮮の情況がかなり不安になるような気がします。
これから寒い冬に向かうということもありますし。