ようやく解散・総選挙ですね。
それにしてもちょっと遅すぎたような気がします。
これは「近いうち解散」の約束の時からというのもありますが、むしろもっと前から計算して、です。
民主党が政権を取ったあと、普天間の「最低でも県外」が失敗し、また事業仕分けでいくらでも出てくるはずのお金が全く出てこないことがはっきりした段階で、本来なら解散・総選挙をすべきだったのでしょう。
その代わりに民主党は代表を変え、新たに代表になった菅さんも解散するだけの総理大臣になるのは嫌で色々頑張ろうとしてうまく行かず、にっちもさっちも行かなくなった時に3.11の大地震と津波が来ました。
まさか大勢の人が避難所で暮していて、原発も次に何が起こるかわからないという時に、解散・総選挙でもありませんから、そのまま菅さんが総理大臣を続けました。
でも菅さんが民主党の代表を降りることにした頃には事態はかなり落着いていたので、代表選の代わりに(あるいは代表選もやっても良いのですが)解散・総選挙をしなければいけなかったはずです。
そこでも解散・総選挙をしなかったので、新しく代表になった野田さんはマニフェストに書いてもいなかった「消費税上げ」をすることになってしまいました。
「消費税を上げた政権与党は次の選挙で負ける」ということになっているので、自民党にしてみれば自民党政権になってから消費税を上げるより、民主党が政権党のうちに消費税を上げたほうが都合が良いということで、消費税を上げる法律ができるまでは民主党政権を続けることを容認してしまいました。
その結果、今まで解散・総選挙が遅くなったのですが、元々の鳩山さんの失敗が明らかになった時から計算すると、3年近く遅すぎた解散です。
でも、今日解散で12月4日には選挙が始まります。あと20日もありません。選挙に出ることは決まっていてもどの政党から出るかとか、どの選挙区に出るかが決まっていない人も多いようです。選挙が始まるまでにポスターやビラをちゃんと用意できるんでしょうか。
民主党政権のお陰で、マニフェストというのが何の意味もない口約束だ、ということがはっきりしたのですが、今度の選挙では各党はやはりマニフェストを作るんでしょうか、作らないんでしょうか。
こんなロクでもない話で、興味深い選挙です。