Archive for 3月, 2011

からっぽ

月曜日, 3月 14th, 2011

日曜日の晩、停電のニュースが流れてきて、ロウソクを買ってくるように言われて買いに行きました。

できればお米も欲しい、近くのスーパーは売り切れだった、と言われて、仕方なくもう一つのスーパーに行きました。ロウソクは売り切れで、お米も売り切れ。お粥もなし。その他カップラーメンやレンジでチンして食べられるピザなどの食べ物の棚もきれいさっぱり何もありません。見事だなぁと思いました。お米なんか、いろんなブランドのいろんな重さの物がきれいさっぱりなくなっています。

これも皆、さいたま市の住人が福島や宮城に送るためにさいたま市のスーパーを空っぽにしてしまったんだ、ということも考えられないので、多分自分で使うために買い占めた(ちょっと余分に買い込んだ)んだろうと思います。その際、いつもの好みのブランドなどについてはとりあえず棚上げ、ということでしょうか。

今日は電車が止まって、仕方なく自転車(いわゆるママチャリです)で通勤したのですが、埼玉県のガソリンスタンドは軒並み閉店。ガソリンの在庫がないということでした。東京都に入るとガソリンスタンドはごく普通に開いていたので、多分電車が止まって仕方なく車で会社に行こうとした埼玉の住人が念のためにガソリンを入れたら、あっという間にスタンドが空っぽになってしまったということなのかも知れません。

さて会社に出てきて近くのコンビニを見ると、何とここでもすぐ食べられるものを中心に棚が空っぽになっています。宮城県・福島県を中心に地震があったからといって、東京の店頭から食べ物がなくなってしまうというのは、やはり日本人は反応が早いですね。

この調子で震災からの復旧にも素早く対応してくれるものと、頼もしくなりました。

認可特定保険業者に関する政省令等

月曜日, 3月 14th, 2011

東北沖の大地震、すごかったですね。
当日保険業法改正の政省令(認可特定保険業者に関するもの)が公表されると聞いていたので、どうなるのかなと思っていたら、何と予定通りに公表され、パブコメの手続きに入っていました。

当日は出先から1時間歩いてようやくオフィスに戻り、また電車も止まったのでその晩はオフィスに泊まりこみということで、もちろんずっとテレビニュースをつけっぱなしにして、とても業法改正どころではなかったのですが、かと言って何もやる気が起きないので、資料の印刷だけしました。
政省令だけでなく認可特定保険業者向けの監督指針までありますから、全部で数百ページ(数えてみたら、350ぺーじありました)の資料です。

http://www.fsa.go.jp/news/22/hoken/20110311-1.html

今日も電車が止まってオフィスに来るのに午前中いっぱいかかって、中味を見る所までたどりついていないのですが、とりあえずお知らせします。

なおパブコメの締め切りは4月10日(日)ということです。

大地震

土曜日, 3月 12th, 2011

地震、大変なことになってしまいましたね。

震源が、宮城から茨城まで、かなり南北に広がっていて、こんなに強い地震が続く、というのは今まで経験したことがないですね。
と思っていたら、今度は長野、新潟に飛び火して、こっちでも震度6クラスの地震が連続して、本州の右上の半分はどこもかしこも振り回されているような具合ですね。

幸か不幸か、首都圏はJRが止まってしまったので、私は否応なく会社で徹夜でテレビのニュースの見続けです。

これだけ大きな地震で、いろんなものがみんな吹っ飛んでしまいましたね。
今更菅さんをいじめてみてもしょうがないし、この災害をなんとかするためには国債の発行について四の五の言っている余裕はないでしょうし、当面喧嘩は棚上げして災害対策に与党も野党も一緒になってやらないと、今度こそ国民から総すかんを食ってしまいそうですね。内閣総辞職も解散総選挙も当分はおあずけですね。

でも、3月に入って、もうすぐ金融機関の決算の時期だというのにこの大地震でマーケットは大変なことになるのでしょうが、決算はちゃんとできるんでしょうか。心配ですね。

コップの中の水の話

金曜日, 3月 4th, 2011

世の中生々しい話ばかりで騒然としていますので、たまにはまるで生々しくない話など一つ。

目の前にコップがあります。コップ1杯の水の量は、だいたい180cc。昔の1合です。これは缶コーヒーの1本分もだいたいその位です。
この水を太平洋に流して、太平洋の水をぐるぐるかき混ぜてよく混ぜ合わせた所で、その中から同じ180ccの海水をコップに戻したとします。
このコップの中には最初のコップの中にあった水の分子が何個くらいあるでしょうか。

これはコップの中の水180ccの分子の数と太平洋の全体の海水の量がわかれば、簡単な比例計算で計算できます。
計算を省略して答だけを言うと、元と同じ水の分子は約1,500個ということになります。ちょっと大きめのグラスで200ccの水で計算すると、1,900個になります。

これはたまたまある本を読んでいてこの計算が書いてあったのでナルホドと感心したんですが、言われるまでこんなことは考えてもいませんでした。
この問題は、コップの水を海に流して海を掻き混ぜてから汲み直すと考えなくても、たとえば水を飲んでしまってその後十分な時間をかけてから海水を汲む。海水を汲まなくても、それが蒸発して雨になって水道水になったものと考えても同じことです。海水をかき混ぜない分、元と同じ水の分子の数は多くなると思います。

このように考えると、たとえば織田信長が本能寺で殺される前の晩に飲んだ1合のお酒の中に入っていた水の分子の1,500個分が、今私が飲んでいる180ccのコップの水の中に入っているとか、クレオパトラがシーザーを誘惑しようとして飲んだ1合(エジプトでは何て言うんでしょうね)のお酒の中に入っていた水の分子1,500個分が、私が缶コーヒーを飲むたび私の中に入ってくると考えることができます。

人間は大体1回に2リットルの水分をとることになっているので、それから考えると、ある日ナポレオンが飲んだ水の分子少なくとも15,000個分が缶コーヒー1個の中に入っているという計算になります。

人が一生の間に飲む水の量は、2リットルの365倍の50から100倍くらいと考えると、今目の前にあるコップの中に秦の始皇帝が飲んだのと同じ水の分子が何千万個、坂本龍馬が飲んだのと同じ分子が何千万個、お釈迦様が飲んだのと同じ分子が何千万個、イエスキリストが飲んだのと同じ分子が何千万個入っているんだということになります。

そう考えると、「皆が皆同じ水の分子を飲み合っている」んだ、とちょっと嬉しくなりませんか?