相変わらず原発事故で東京電力がいじめを受けていますね。金曜日には東電の社長さんが福島で袋叩きにあったような状況で、テレビでも大騒ぎで報道していました。
でも落着いて考えてみれば、東電はこの震災の被害者ではあっても加害者ではありません。原子力損害賠償法によっても、普通に考えれば東京電力に損害賠償責任はありません。
それを、今の流れは全ての賠償責任を東京電力に全面的に負わせてしまおう、というのですから、まあ、無茶苦茶な話です。
とはいえ、地震の方もまだたびたび余震が繰り返され、原発の事故も大分落着いてきたとはいえ、落着いてきたら今までわからなかった新たな問題が次々にみつかり、なかなか「これで安心」ということになりません。
震災というのは天災ですから、誰のせいということもできません。とはいえこれだけひどい目にあったのだから誰かに文句を言いたいという気持は良くわかります。
その気持が今東電と菅さんに集中しているんだろうと思います。マスコミは誰かを悪者にしてコテンパンにやっつけるというのは、得意中の得意です。誰も悪くないなんて言っても視聴者は喜ばないですからね。
でももうそろそろ、こんな理不尽なスケープゴートごっこはやめにしたらどうでしょう。誰かをいじめて鬱憤は晴らせるかも知れませんが、これによって何も改善はしませんし、何も前には進みません。
まあこの東電バッシングも震災が落着いてきてショック状態から回復する過程の一時的なもので、それほど長続きすることはないんでしょうが。
それにしても「もうそろそろ・・」と思うんですが。