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北朝鮮とシリア

水曜日, 3月 21st, 2012

またまた北朝鮮が騒がしいですね。
よっぽど切羽詰まっているように思えます。

アメリカとの話し合いで、とりあえず条件付きで食料援助を取付けたようですが、多分具体的に進んでいないんでしょうね。

アメリカにとっては別に急ぐ話でもないですが、北朝鮮にとっては4月の金日成の生誕100年のお祝いに間に合わせなければいけないので、すぐにでも動き出してもらわなければなりません。

北朝鮮ではお正月の食料配給もあまり行なうことができなかったんでしょうから、これで4月のお祝の配給もできないとなったら、体制を維持するのがかなり難しくなるということでしょうね。

中国も、報道されているように政権の中枢分で太子党と共産主義青年団の権力闘争が大変になっているとすれば、朝鮮の問題など二の次、三の次になるでしょう。

アメリカも大統領選を控え共和党の保守派の動きを考えると、北朝鮮に対してあまり甘いこともできないでしょう。

北朝鮮はIAEAの調査団とか衛星打上げの見物者とかを何とかして集めようとしているようですが、場合によってはその人たちは人質になってしまうかも知れませんね。

さて、北朝鮮は衛星打ち上げが実行できるんでしょうか。その時自衛隊はそのロケットを打ち落とすことができるんでしょうか。注目ですね。

シリアの方も今日は何十人死亡したというニュースが毎日流れていて、合計すると大変な数ですね。

報道によると兵士の逃亡・反乱を恐れて、戦車の中では兵士が鎖でつながれているなど、大変な状況のようです。

だとすると、シリアの軍隊が反政府勢力に対してできることは、戦車で町を包囲して大砲で攻撃するというくらいで、兵士を展開して町を制圧するなんてことができなさそうです。だから毎日のように砲撃が行なわれ、一般市民が死ぬことになるんでしょうね。

でもここまで死亡者が増えてくると、ヨーロッパやアメリカも人道主義の面からもそろそろ動かざるを得ないでしょうから、アサド体制が倒されるのももう少し、ということでしょうか。

ここまで市民が殺されていて、アサド体制がそのまま残るということは不可能でしょう。

でもここでシリアでも「アラブの春」が実現してしまうと、サウジアラビヤや北朝鮮など、他の国への影響も大きいでしょうね。