Archive for the ‘時事雑感’ Category

リビア

水曜日, 8月 24th, 2011

リビアの内戦、ようやく決着がついたようです。
まだカダフィ大佐やその息子達は捕まっていないようですが、ここまで来ればあとは時間の問題でしょう。
反政府側の掃討戦で、いずれはみつかってしまうでしょう。

こうなると次の焦点はシリア。そしてサウジアラビアにいつ火の手が上がるか、ということになるのでしょうか。

リビアのこれからもまだどうなるか全くわかりませんが、時間はかかるでしょうが石油を持っている国ですから、あまりお金に困ることはなく、いずれは落着くと思います。

2011年は大震災と原発の事故、ヨーロッパの金融危機とイスラム諸国の政変と、大きなニュースばかりですが、昨日の晩のテレビは島田紳助の引退がトップのニュースでした。やはり日本は平和な国ですね。

大連立?

月曜日, 8月 15th, 2011

菅さんもようやく辞めることにしたようですね。もちろん、国債増発法案と電力買取法案の成立と引き換えということですから、まだ最後までどうなるかわかりませんが。

菅さんが辞めるんだったら、ということで、この法案は殆ど議論もしないで国会で成立しそうな勢いです。今まで審議が止まっていたのは、単なる国会議員のパフォーマンスということでしょうか。

後継の民主党代表選、野田さんが「大連立」と言い出したようですが、中味がわかりません。

首班使命で谷垣さんに投票するから大連立に乗ってくれ、というんでしょうか、とりあえず総理大臣は民主党にくれるなら大臣の椅子の半分は自民党と公明党に渡すから、という位の気持でしょうか。

あるいは3つ4つの大臣の椅子で大連立してくれ、ということでしょうか。どちらにしても民主党の先生方も自民党の先生方もすんなりウンとは言えないでしょうね。

大連立を看板にして民主党の代表選に勝って、そのあと自民党・公明党に「ノー」と言われたらどうするんでしょう。大連立に投票した民主党の先生方はアホみたいなものですね。

まあ、菅さんの不信任案に反対投票して菅さんが辞めないで怒っているのもアホみたいなものですから、同じことかもしれませんが。

ということで、8月末の国会閉幕に向け、国会議員の先生方は一生懸命話題作りに励んでくれています。
それで多少とも暑さを忘れることができれば、それで良しとしましょうか。

リビア

月曜日, 8月 15th, 2011

原発や菅さんやアメリカの支払不能や円高で大騒ぎしているうちに、いつのまにかようやくリビア情勢が決着がつきそうです。

反政府勢力側がようやく首都近くまで攻め込んで、もう少しという所まで来ているようです。

カダフィ大佐もかなり追い詰められているんでしょうが、ここの所のアメリカの支払不能やヨーロッパの債務問題で、アメリカ・ヨーロッパがいつこの他国の内戦から手を引くかわかりません。

そうなったら政府側も反政府側も決定的な勝利が得られないまま、ズルズルと内戦が続くことになります。

そうなる前に反政府勢力が勝って、内戦が決着してくれると良いですね。
もちろんその後もいろいろ大変でしょうが、内戦が続くよりはましでしょう。

でもそうなったら中東諸国の反政府勢力は一層勢いがついて、シリアを初めまた大変になるのかも知れませんが。

周恩来

水曜日, 8月 10th, 2011

先週NHKのBS3で周恩来の特集が放映されました。
「家族と側近が語る周恩来」というタイトルで、8月1日から4日まで4夜連続、それぞれ1時間の番組です。

これをビデオに録っておいてまとめて見たのですが、やはり予想通り、あるいは予想以上に素晴らしい番組でした。

周恩来というのは以前から気になる人だったんですが、この番組を見て、改めてすごい人だなと思いました。こんな人がいたんだと思うだけで嬉しくなります。

今テレビに登場するのは、殆どが大したことのない人やロクでもない人ばかりです。そのような人達と比べてみて、自分自身大したことないナと思うのですが、やはり一人でも「これはスゴイ」という人いると、嬉しくなってしまいますね。

中国建国の初期、まだ国の基盤が固まっていない時に文化大革命の大混乱が始まり、四人組の攻撃の標的にされながら10年間あきらめず、投げ出さず、頑張り続けた、(自分のいなくなった後のことまでしっかり準備した上で亡くなった)人生を、近くで見ていた家族と側近が直接語っている映像が主体に構成されている番組です。生々しい具体的な証言ばかりですから、説得力があります。

母親の葬儀をするのにお金がないので何十年もかかったというエピソードも、儒教国の一端を見ている思いがしましたし、弟を四人組から守るために反逆者として軍に逮捕させた話とか、面倒を見ていた甥や姪が下放で地方の農村で食うや食わずで苦労して、ようやくの思いで(おじさんのコネを使わず自分の力で)人民軍にはいれて、これでようやくちゃんと食えるとホッとしていた時、軍をやめて農村に戻るようにおじさん(周恩来)に言われ、ボウゼンとしながらも無条件に従うしかなかったという話など、非常に面白いです。

ほんのちょっとの判断の誤りが命取りになる四人組との戦いの中で、ベトナム戦争をやり、米中国交回復・日中国交回復を成し遂げ、一度失脚した鄧小平を復活させて中国発展の方向性を定めた、すさまじいドラマです。

近頃、お金をかけないで安直にでっち上げたような番組や、不安や不満をかき立てるようなニュース番組ばかり見せられる中で、こんな質の高いテレビ番組があると嬉しくなります。

集中豪雨と台風

水曜日, 8月 10th, 2011

今年は早い時からよく台風が来るし、梅雨明けの集中豪雨もすごいですね。

で、今年は集中豪雨と台風が日本だけじゃなく、韓国・北朝鮮にも大分被害をもたらしているようです。
この前の新潟・福島の豪雨も、日本に来る前ソウル近辺で大暴れしたようです。
台風9号も日本では沖縄を通り過ぎるまでちょっと話題になりましたが、その後北朝鮮を直撃しています。

韓国の状況は何とかニュースで見ることができますが、北朝鮮の状況はなかなかわかりません。もともと北朝鮮はかなり北にあるので台風などはあまり行かなかったと思うんですが、近年では温暖化の影響でしょうか、よく行くようになったようです。

多分、山も丸裸で保水力はほとんどないでしょうから、多少の雨でも大きな被害になっているはずです。

で、しばらく前から北朝鮮の動きが活発です。中国は当然のこととして、韓国・米国は勿論、ロシアにも働きかけているようで、やはり状況はかなり深刻でいてもたってもいられないようになっているんじゃないかなと思います。

夏の間はともかく、冬になるとなお更状況は悪くなるんでしょうね。

民主党の代表選

火曜日, 8月 9th, 2011

民主党の代表選、だいぶ立候補者が出揃ってきましたね。一体何を考えているんでしょうね。

まだ菅さんがいつやめるかもわからず、代表選をするかどうかもわからないのに、早々と代表選に出ると言って、何をするつもりなんでしょうか。

もしかすると代表選で代表になって、総理大臣になるつもりなんでしょうか。

確かに民主党が第一党であることは確かなんですが、だからといって昨今の状況から言って、民主党の代表が総理大臣になるという保証はどこにもなさそうです。民主党以外はともかく、民主党は完全にテンデンバラバラになってしまってますから、代表選で負けた人達が首班指名で誰に投票するかわかったものじゃありません。

そして仮に新しい総理大臣になれたとしても(なれなかったとしても)、次に自民党が狙うのは衆議院の早期解散ですから、解散までほとんど何もできないでしょう。

この震災で選挙どころじゃないといっても、総理大臣を変えることができるんだったら総選挙だってできるだろう、という理屈になりそうです。

解散すれば民主党の負けはほぼ決まりみたいなものですから、その結果民主党がなくなってしまうか、仮に残ったとしても弱小政党でしかなくなります。

選挙の負けの責任を取って代表をやめさせられるか、そのままほとんど存在感のなくなった弱小政党の党首を続けるか、いずれにしても何の面白みもないと思うんですが。

今菅さんが頑張っていられるのは、震災の時総理大臣だったということと、こんな時に総理大臣を変えるなんて暇はないということで、総理大臣が続けられているんです。総理大臣が変わるんだったら、その総理大臣を続けさせる理由は何もないわけですから、いつやめさせて新しい総理大臣にしても構わないことになります。

もし民主党を今のように政権党とし、第一党としての存在感を維持したいのであれば、総選挙はもちろん、代表選もできるだけ先送りするしかないと思うんですが、そう考える人はあまりいないんでしょうね。

とはいえ、菅さんの顔も見たくないから自分達も一緒に自滅してでも菅さんをやめさせたい、というほどの覚悟があるとも思えません。

今民主党の代表選に出る意向を示している人達に、政治的センスがあるんでしょうかね。

アメリカ国債格下げ

月曜日, 8月 8th, 2011

いよいよエライことになっちゃいましたね。

せっかくアメリカ政府の支払不能は回避できたと思ったのに、日本が大量の円買いの為替介入をして、アメリカとヨーロッパの危なっかしさをあからさまにしてしまったからでしょうか、ニューヨークの株価が大幅に下げ、ついにS&Pが米国国債の格付けをAAAから下げてしまいました。

S&Pもマーケットで消化する時間を稼ぐために金曜日に格下げを発表したんでしょうね。

でも、誰もその影響を見積ることができないんで、緊急にG7の蔵相会議をわざわざ集まる余裕もなしに電話会議で行なった、ということですが、会議をしても何もできないので、とりあえず「皆で協力するぞ」という姿勢をアピールするメッセージを出すだけに終わっています。

国債の格付けが下がった所で、別に誰もアメリカの国債が償還されないなんて心配はしていません。しかし、問題は「評価」ということです。

今の経済は売ったり買ったりして、儲かった・損したということではなくなっています。決算を締めて資産を評価し、負債を評価して、その結果、利益が出た・損失が出たということになります。

アメリカの国債の格付けが上がろうが下がろうが、満期になれば額面で償還されるのであれば問題はなさそうですが、満期になる前にそれを保有していると、決算でその国債をいくらで評価するかということになります。
そして格付けがAAAなら良いけれど、それより下だと多少でも値段が下がるリスク・償還されないリスクがあるからということで、その分準備金を積み増さなきゃならないということになります。

このようにして、アメリカの国債を持っている金融機関の決算の評価でマイナスの要因が発生すると、その分自己資本が小さくなり、となると、リスクのある投資をする余裕がなくなるのでいろんな資産をたたき売ったり、貸付金の返済を迫って「貸ししぶり」「貸しはがし」ということになるわけです。

お金というのはマーケットでスムースに流れてこそ意味があるのですが、そのお金を銀行が抱え込んで外に出さないとなると、世の中全般の経済がうまく流れなくなります。
今の事態はそういうことです。

日本は菅さんの悪口を言っていれば良い位ののどかなものですが、アメリカ・ヨーロッパは本当に大変なことになっています。

金融市場のギャンブラー達は千載一遇のチャンスですから、とことんマーケットを引っかきまわして一攫千金をねらって来るでしょうし、各国の政府や市場関係者がそれをうまくコントロールできるとも思えません。

うまく落着きを取り戻してくれれば良いのですが、一体どうなっちゃうんでしょうね。

放射能検査

水曜日, 8月 3rd, 2011

放射能検査が大はやりですね。
校庭や公園やプールから牛肉やお米や、その他ありとあらゆるものを検査しようとしているようです。

それでちょっとでも放射能がみつかると大騒ぎして、除染しろとか出荷制限しろとか、それこそ金に糸目を付けないような議論です。

もしかすると、そのための費用や損害は全て東電に賠償させるからなんて思っているのかも知れません。
仮にそうだとしても、それは結果的に税金か電気料金の形で丸々国民負担になるということを、どこまでわかってるんでしょうね。

食べられるはずの肉や魚や野菜や牛乳を捨ててしまって、その費用は国民負担だということについてきちんと国民のコンセンサスができていれば良いのですが、そんな話は誰も説明しようとしないですね。

負担については見て見ぬふりをして、視聴者に不安をばらまいているマスコミのバカ騒ぎにも困ったものですね。

アメリカの支払不能

水曜日, 8月 3rd, 2011

アメリカの支払不能問題、何とか回避できたようですね。

この支払い不能、これが初めてのことじゃなく、以前はしばらく支払不能状態が続いたと記憶しているんですが、ニュースなどではその話が出てきませんね。不思議なことです。

歴史の本で読んだ、というのじゃなく、リアルタイムでニュースを見ていた記憶がありますから、そんなに大昔のことじゃないと思うんですが。

でもここまで来るとアメリカ国債の格付けが引き下げられるはずなのに、格付け会社はまだ引下げに踏み切れないでいます。
やはり自分が金融危機の引き金を引くかも知れないというのは、避けたいんでしょうね。

日本の国債なんかだったら影響するのは日本の金融機関だけだけど、米国の国債だと世界中の金融機関に影響するから、そのインパクトの程度が見積りきれないんでしょうか。

とはいえ、いつかは引下げに踏み切らざるを得ないでしょうから、格付け会社も悩ましい所ですね。
どこか1社が先鞭をつけてくれれば、残りの会社は追随しやすいんでしょうが。

どうなるんでしょう。

放射能牛肉

水曜日, 7月 27th, 2011

福島の放射能牛肉の話、とどまる所を知らない勢いで大騒ぎになってますね。

専門家が「その放射能レベルだったら1年間その牛肉を食べ続けたとしても問題がない」と言っているのに、単に基準値を上回るものはケシカランということで、全量買い上げで処分するということになっているようです。

私にしてみれば、放射能のレベルの問題だったらもっと放射能の低い肉と混ぜてしまえばレベルはいくらでも下げることができるので、たとえば他の県の肉と混ぜるとか、オージービーフと混ぜるとかして、ひき肉にすれば基準値を下回るようにできるし、肉も無駄にならないで済むと思うんですが、こんな考えは受け入れられないんでしょうね。

多分、そんな姑息な手段で基準値をごまかそうとしている、とか詐欺だ、とかの大騒ぎになるんでしょうね。

いずれにしても冷静な議論ができないというのは困ったものです。マスコミもセンセーショナルな報道が好きなのはしょうがないにしても、そろそろ冷静な議論もできるようにしないと、そのうち視聴者に見放されちゃうんじゃないかという気がします。